EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

マロニエ並木

2007年10月22日 | 日記
週末は必ず晴れる。
どういうわけだろう・・・
本当によく出来たお天気だこと。


週末にアンティーク市か朝市で野菜を買うのが習慣になりつつあります。

今日はなんだか見たこと無い
変な茶色いきのこ
(バターソテーに。しいたけが食べたい、と正直思いました。)と、

真っ赤で小ぶりなラディッシュ。(アンチョビソースで頂きました★絶品だった)
菜っ葉とソーセージ、などなど、、、。
朝市で買うと新鮮なものが安く手に入る。

と信じていたら、
客引きにまんまと引っかかって
気良くオレンジを買ったらびーーっくりするほど高くて、
3個で500円ちかく取られた。。。。
えっ高いよ・・・と思わず口から出た。。。

ガーーーン。わざわざ電車乗って安く買い物しに来て、帰り道は工事かなんかで
20分くらい遠いところで下ろされてとぼとぼ歩いて帰ったというのに、、、
500円では全然意味がない!!
これからはきちんと価格を聞いて買わなければ。。。

・・・
そんな日もある・・・



その帰り道、ブリュッセル郊外のトラムの駅にて。
思わず撮ってしまった品の良いおばあさん。


きちんと身なりを整え、姿勢よく、綺麗にお化粧し、
派手すぎず落ち着いた色のコートを羽織って、
帽子。
こんな素敵なマダムを良く目にします。


この駅からずーっと音楽院の方(中心部)にまで、
40分ほどマロニエ並木道の間に鉄道が延びています。

私の家はもう少しだけ中心部に近いので、若干都会。
今日はこの駅から森を眺め、湖を眺め、そして帰宅しました。



しかし、ブリュッセル正直もっと都会だと思っていましたが、
うわさには聞いていたけど、結構・・・・

町の人も結構素朴。
特に何もなくてもすれ違い様に笑いかけてくれたりします。
外人だから??
私もへらっと笑い返したりして。(もちろん昼間だけ!!夜は厳重注意)

本当に多国籍で、自分が外人という気分があまりしない。
日本人もよく見かけます。

しかし、ベルギー人が外人に慣れてるかというとそうでもなさそうなのが
やっぱり・・・田舎っぽい。
トラムに乗ってると、わーりと年齢のいった人は
じーーーっと見てきます。
いやいや、見すぎですよ・・・
と目をそらす。


お店に行くとやたらと、
「ニーハオ@」
と必ず言われる。アジア系をみたら、
ニーハオと言う習慣らしい。

いや、ニーハオちゃうし・・・とぼそっと言う。


そんな毎日を送っています。
(全然まとまってないですが、、、)



ところで、先日昼間アパートに居たら、
なんかかわいらしい手回しオルガンの音が聞こえてきました。
とおもっていたら、だんだん音が大きくなり、
道の間から現れたのは、




おじさん。
写真が小さくてごめんなさい。手回しオルガン引いてます。
かわいかったー。
こんなに小さいのに凄い大音量でしかもかなり良い楽器だったと思います!!
そしてなかなかクールに去っていきました。

何かの宣伝だったのか、大道芸人なのか、趣味?
ああーわからない。
とっても幸せな気分になりました。
おじさんありがとう。


それからアパートのとなりは昔ながらの美容院。
猫が居ます★かわいい★



写真を大きく載せるやり方がわからない・・・


ベルギーの生活

2007年10月20日 | 日記
本日晴天なり!

近所の風景と太く上に突き上った飛行機雲。


新しく住み始めたアパルトマンの横には、
とても良い公園が有り、そこを通り抜けして通学しています。

ここを歩いていると果実系の匂いがしてきたり、
きのこがわんさか生えていて、食べれるのかジーっと見たりしています。
そんな上や横ばかり見ていると、
犬の糞を踏んだりするのですよね・・





この写真は曇りの日に取ったので、
少しくらいですね・・

雨の多いベルギーは、太陽が出ると皆必ず外で日光浴するようです。

気分よくその公園を通り、
トラム(チンチン電車)で学校に通っています。
私が利用しているトラム線は、マロニエ並木の間を通ります。
最近紅葉してきて、

背の高いマロニエの間から日が差しているのを見るだけで
元気をもらえます。


そのトラムは、音楽院(中心街)と逆の方に行くと、
次第に森が見えてきます。
とても静かな湖に白鳥がいて、
本当にブリュッセルかと思うくらい静かな光景に出会えます。


日本では考えられなかったけど、
朝がとても暗い。
既に朝8時30分ごろまで暗いので、起きても朝か明け方か分からない日々が続いています。
天気が悪いと気分も凄く重い。
一日太陽に出会えないと、
皆これがベルギーの天気だよ、といいます。
これから厳しい冬が来るのですね・・・


太陽と緑がこんなに人間に必要だなんて、
夏は、日傘を差したり、日陰を探して歩いていた
日本の生活とまったく変わってしまいました。


なぜか、週末はここ何週間も素晴らしい晴天が続いています。
何故こんなにうまく出来ているのか・・・??

雲の間から天使の梯子が見え、
その下には、教会の十字架が見える。


室内楽の授業

2007年10月15日 | 日記
今日は室内楽の先生のレッスンを受けました。
バロックチェロの先生で、
リコーダーの学生と、オトテールのDUOを見てもらいました。

先生がさらっと歌い表現する音楽が素晴らしく、
今お昼を食べに家に帰ってきたのだけど、
なんか、すごくすごく幸せな気分になったので
日記を書いています。

楽譜という無音の紙切れから先生に触れると
ふあーっと音楽があふれ出すそんな一時間でした。

音楽を人が創りだすのではなく、
楽譜という記号化したものが
ただ先生が触れた事で、まるでマジックの様に、
しかしごく自然に空間に再び蘇るような感覚を覚えました。

特に歌や表現が上手とか、考えてつくりだすというのではなく、
先生の持つセンスがただ、歌というよりは、声(音)として
出た、そんなシンプルな事でした。
あまりにシンプルだったので、
なんだか、すぐに自分の中に入ってきました。


今日はチェロを持っていなかったけど、
どんな演奏をするのだろう。

それにしても、音楽院の先生たちは、皆、なんて自然に音楽をするのでしょうか。
まわりの学生もそんな人たちが多いです。
自分の中のものを発出する事に躊躇いがあまり無いのでしょうか。
人と音楽の距離がすごく近く感じます。


お久しぶりです。

2007年10月13日 | 日記
いつの間にか、10月になっておりました。
ベルギーは、とても寒くなりました。
雨も多くなり、朝の8時ごろまで暗い。
朝起きて外が暗いことにとても変な感じがする毎日です。

大変ご無沙汰しましたが、
電気が止まったり、毎日日本では起こりえない事の連続で
ベルギー生活も3ヶ月となりました。

9月にベルギーのブリュッセル王立音楽院に入学いたしました。

自分の中の古楽をもう一度一から見つめなおそうと思い、
沢山の迷いと沢山の選択の後、
人との別れの後、この道を選びました。
大変辛い別れと決断でした。

何故ベルギーを選んだかというのは、
いくつか要因がありましたが、
一番大きい決めては、ただの直感。。。

去年ブリュッセルの町を歩いていたとき、
この音楽院が目の前に飛び込んできたのでした。
あれ?ここがあのブリュッセル王立音楽院かーと思ったとき、
(あ、私ここに入るな)と思ったのでした。



ところで、電気がとまった家から引越しをしました。

新しいおうちは、ベルギーのよくある古いアパルトマン。

多分100年から150年くらい昔の建物だと思います。

とても素敵でアンティークなおうち
天井もとても高く、シャンデリアを吊るすためのバロック調の飾りや、
今は使えない暖炉が2つ飾りとして置いてあります。
またいずれ写真大公開!

引越しをしてから、少しいわゆるお洒落な区域に引越しをした事がわかりました。
天気の良い日に隣の花や木が充実した公園を通り抜けしたり、、
おじいさんがぼーっと紅葉をみていたり、
若者が読書をしていたりしています。
多分昔の貴族の公園の跡地なのでしょう。


天気の悪い日が多いベルギーに来て、
空や天気の事、花や木をみるようになったように思います。
日本に居たときは、鑑賞のために見ていた気がするけど、
こちらでは、それら自然が生活や精神と切れない一つだからかなーとか
日々考えています。

これから暗く厳しい冬が来るようです。
明日は冬用のコートを買いにいかなければ。。。。
ああ、しかし寒い。。。