EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

チーズ

2010年10月25日 | 日記
ベルギーはフランス語圏とフラマン語圏(オランダのなまったやつ)に分かれています。
食文化はどちらかというと、フランス圏よりです。
オランダよりは、宗教の影響で食生活も質素なんだと。

ベルギーはチョコレートにビール、フライドポテトや、ムール貝、ワッフル
ベルギー名物食文化がありますが、チーズやワインはフランスのほうが安いそうです。
スペインなんかはお野菜や果物が安くて美味しいそうです。

語学学校では、いろんな国の人たちがいるので、常に食に関する話や
物価の話が出てきて討論しますが、そこではいつもベルギーは不評・・・。
ベルギーをほめる人は、残念ながらあんまり居ない・・・・。


ところで、最近は、チーズにはまっています。
今まで食べるチーズはほとんど決まっていたのですが、
最近マルシェで、いろんなチーズを試しています。
チーズはやっぱり高いので、たまにしか買いませんが、
昨日はいつものチーズ屋で、リコッタチーズを買いました。

それが安いわりに絶品だったので、今日は美味しいパンを買いました。
実験に、

白パン+蜂蜜+リコッタチーズ


明日から朝食はしばらく、この組あわせにカフェオーレになりそうです


なんとも幸せな組み合わせです。
朝、起きるのが楽になるといいなあ・・・・。



ちなみに、サンドイッチでスペシャルコンビネーションが、


リコッタに、オリーブペースト(黒)、ニンジン、緑の野菜。
です。
素晴らしい組み合わせです。
バジルペーストを足すとさらにGOODです。




チーズといえば、最近はまったのが、

コンテというフランスの固めのチーズです。
パンにバターをぬって、コンテを削って焼くと、
死ぬほど美味しいです。


一時はまりすぎて、そればっかり食べていて、
太りました・・・・。そして高いので、あまり買えませんが、
普通に食べても美味しいですが、焼くとさらにおいしい。
風味が丁度良い上品な味です。



それから、ラクレットというスイス名物のチーズも一時はまりました。
チーズを焼いて、とけたところに、パンや野菜をつけて食べます。
焼く器具が本当はありますが、ないので、電子レンジでチンしています。
ジャガイモなどを切り、ぜーんぶお皿にのっけて、チンです。
とても簡単・・・。時間が料理する気力が無いときに、かなり便利な食べ物です。



最近たまに見るのが、わさびチーズ。どんな味なのでしょうか。
なかなか高いので、試すのはなあ・・・・。
日本食文化も随分ヨーロッパに浸透しています。




冬になってきたので、地味にまた、スープ作りを楽しんでいます。

昨日のマルシェで、日本のようなさつまいもを見つけたので、
一本ためしに買い、スープにしたら、幸せな味のスープができました。
玉ねぎと少しコンソメに牛乳で適当に作った割りに、ほっこりいいお味になりました。
スープ作りはで来たときに幸せな気分になるので、大好きです。
ちなみに、たいていジャガイモを入れて、ミキサーでつぶしてポタージュスープにします。
そして、クルトンを入れて食べています。


今は、おばけかぼちゃの季節なので、
かぼちゃスープも作ってみました。
かぼちゃは、日本のほうが断然美味しいです。


ベルギーの野菜は、日本よりは安く、ひとつひとつが大きく経済的ですが、
日本のお野菜のほうがやっぱり味が濃くて、美味しいです。

最近はまっているもの★

2010年10月23日 | 日記
最近はじめた日本食レストランのアルバイト。
オーナーの美人マダムが日本に帰ってしまったのですが、そのときに、
洋服のほかに、コスメティックも沢山頂いちゃいました。

自分では買うことがなさそうな、シャネルの化粧品、クリームやら、ヘアケア用品。

良い物は良いのね~~とぶつぶつ良いながら
試している毎日なのですが、、、、


特にその中にあった、小さな瓶にはまっています。


アルガンオイル。



その小瓶は、シアバターとラベンダーとアルガンオイルを調合したクリームなのですが、
使い始めて数週間ですが、シワが少し無くなったかな??
次の日つるんとします。

乾燥が激しいベルギーの冬を今年はこれで乗り越えられるかしら・・・


アルガンオイルというのは初めてききましたが、
アラブ原産のナッツから取れて、髪の毛からお肌や顔全身に使え、また食材用としても
売られている、高級オイルらしいです。
教えてもらった、その小さな瓶のお店にいってみると、
なんともいい感じのアラブ伯父さんのお店。
店内は手作りのオイルや、石鹸などが売られ、異国情緒漂っています。
日本だとめっちゃ高い値段らしいですが、
こっちでは、1000円そこそこで買えるし、即効ファンになりました。


アラブの女の人は肌を隠していますが、
みんな綺麗な肌をしてるなーと思っていましたが、
このオイルを使っているんだな!?



それから、先日日本に帰ったときに持ち帰った、


ゲルマニウム入りの、コロコロ美顔ローラー!!

いろんな人に意味ないって!!!と言われましたが、、、



顔小さくなあれ~~とコロコロやっています。
ヨーロピアンはみんな顔が小さいから、
写真や鏡に映るとうわ~~~~・・・と思いますネ・・・



日本とヨーロッパも若干美容マニュアルが違っていて、面白いなーと思います。


ーたとえば、洗顔は、ミルク洗顔の人が多いみたい。
クレンジング乳液をコットンにつけて化粧を落とします。
水で顔を洗わない。


ー日本のような化粧水があんまり売っていなくて、
化粧水は、化粧落とし用やミルク洗顔後のふき取りのためのものが多い。


ースプーン1杯のオイルを飲む。

ー水に岩塩を入れて、アルカリをとる。

ー花粉のようなものを水に浮かべて飲む。


ー髪の毛にへんな緑色の草を練ったようなマスクをつける。
脱色もできるし、ヘアケアにもなるらしい。


などなど、、、まだ試したことないのがほとんどですが、
ベルギーは多国籍でいろいろな文化が入ってきているので、
面白いです。

冬です。。。

2010年10月22日 | 日記
もうすっかり冬です。サマータイムも終わらぬうちに、、、、
冬です。。。。。。。

朝8時はまだ夜、雨も多い今日この頃。
ここ数日晴れ間も見えますが、そういう日は湿気も無く、非常に寒い・・・



昨日は音楽院でガラコンサートがありました。
日本に帰国していたので、本当ならこのコンサートを含むプロジェクトに参加できるはずでしたが、
載れませんで、残念でした。


古楽器科はブクステフーデとそのドイツ音楽を演奏。
バッハより少しだけ前のドイツ音楽。

室内楽の先生がこのあたりの音楽が好きで、この時代の音楽に触れることも
よくあるのですが、聞いてても、演奏していても、痺れます。
バッハよりも少し古風でシンプルで、でも劇的な要素が含まれており、
イタリア初期よりは、アカデミックで、修辞学を感じさせる知的な美があるので、
安心してその美しい音楽に耳をかたむけられる感じ、、、というか。。。


パッフェルベルのカノンも演奏していました。
こうして改めて聞くと、やっぱりいい曲。
ヨーロピアンたちが弾くと、なんとも軽やかだな~~
友達もその中に居たけど、3人の天使が演奏して
音が羽のように空に舞っているようでした。
伴奏も、オスティナートで、同じベースの繰り返しだけど、
みんな楽しそうにアレンジして弾いていて、楽しそうだった。
古楽器は音は小さくて繊細だけど、
よりピュアに響くので、改めて、バロック時代の音楽って、美しいよなあ。。。
と改めて思いました。




その後、モダンオーケストラや、声楽科、
ジャズ科、サックスアンサンブルなどのパフォーマンスが続きました。

ジャズ科の演奏を始めて聴きましたが、
なんか、すごく良かった。クラシック科とは違い、
衣装も洗練されていて、反対にクラシック科の声楽科たちの衣装は、
もういつの時代!?というようなファッションで、驚きました・・・。

やはり、ベルギー・・・・

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数日前、古楽器科のセミナーで、図書館訪問という日がありました。
ブリュッセル王立音楽院には、オリジナル楽譜や作曲家の直筆譜がなんと
1万6000ちかくも保存されているらしいのです。
(しらなかった・・・)

テレマンやCFEバッハのファクシミリや、モーツアルトの奥さんの直筆のお手紙
(カラーインクで描かれた繊細なお花の絵やら、、)
中世の写本、リストの直筆譜などをみんなで手にとって見学。
当時には珍しい、表紙にカラーインクが使われているものや、
(驚くほど状態も良いです)
楽譜に鍵が付いているものもあるんですよ。
カメラに撮っておけばよかった・・・・




いつもは入れない、図書館の本棚に潜入。
6階に分かれています。すごい楽譜や書籍の数。

そして、一番下は、、、、


ぜんぜん、整理されていないの・・・・・




おいおい、ベルギー。。。。。。
この音楽院、いつからあるのじゃ。。。
もう、150年くらいあるんじゃないのか・・・・


極めつけは、一番奥の部屋、、、

ほこりで、くしゃみが出る程でしたが、
楽譜が無造作に山済み。山の大きいこと。。。。
その中にはオリジナルもあるのに、、、、、、、


古本屋の匂いの数百倍ほどの匂いがしていました。
おお、当時の匂いだ!!とみんなクンクンかいで遊んでいました。


そういえば、ヨーロッパの紙って、日本の紙の匂いと少し違うものがあるんですよ。
(大量印刷されているものは、割と同じだけど)


オリジナル楽譜の、古臭く、なぜかチョコレートのこげた様な、
あまり嗅いだことの無い匂いがしていました。





音楽院の図書館は、本当に使い勝手も悪いし、
図書館で働く人も、いい人ばかりじゃないし、、、、

私が卒業した大阪の大学のほうがよっぽど楽譜もそろってる、、、と思っていたけど、
本当はたくさんあるのに、怠け者のベルギー。
うまくシステム化も出来ていないし、
いまだに整理されていない箇所有り・・・・。

なにはともあれ、オリジナル楽譜がこの手にとって見れるというのだから、
今年一年図書館に通いたいと思います。


ちなみに、まだ見てないけど、テレマンのリコーダー無伴奏のためのファンタジーは、
うちの音楽院にあるらしいので、近いうちに、生のものを見ておこう。
実際彼の手でこの紙に触れた、と思うと鳥肌ものですよね。



音楽院の図書館にも沢山所蔵されていますが、
ブリュッセル王立図書館もあり、そこにも、まだ世に出ていない音楽が
山ほど眠っているのです。


まだ、楽譜出版も、CDも出ていない、ベルギーの作曲家を少し見つけたので、
いつの日か、日本にそれを紹介したいなと思っています。




続きの写真

2010年10月09日 | 演奏会
演奏会の写真を掲載します。

もっと時間があったら、たくさん載せたいのですが、
あんまりちゃんと写真を撮っていませんでした。

今年もぼちぼち、ブログを更新していきますので、
時々みてくださいねえ~~。

今日、明日も?(願いもこめて)のブリュッセルは、素晴らしいお天気です。
天気がいいことが何よりの元気の源なのです!!!(切実!!!)


木曜日のフランス語学校で先生が、
ビックニュースです!!みんなお天気情報みた??
週末は、、、
晴れですよ!!!!!!!!!!!!

と言っていました。みんな騒ぐ騒ぐ!
ちなみに、私のクラスはみんなおじさんやおばさんの大人ばかり。
お天気なだけで、老若男女がHAPPYになれます。

これからの季節は、お天気の愚痴ばかり。。。。
また長く暗い冬が始まるかと思うと、ため息がでます。

とにかく、今年の大きな目標が、できるだけ、風邪をひかないこと・・・・。
日本に帰国した友達が風邪薬をたくさん残してくれたので、
薬にたよってがんばります。。。。。

その友達が、絨毯やソファーなども残してくれて、
部屋が、部屋らしく生まれ変わりました★寒い冬もこれで乗り越えられるかな~~~★
今年は、暖房の問題が起きませんように



ところで、ブリュッセルは、毎日デモばかりで、えらく街が荒れています。。。。
今日は、近所の駅で、500人の黒人デモがあったらしく、
交通渋滞もひどいし、今日は、目の前でひどい喧嘩が繰り広げられていました。
つい先日、ストライキで一日交通手段が使えない日がありました。

(たまにあります。そういう日は、外に出てもいいことがないので、
出来るだけ出ないようにします。
そうするためには、事前に知る必要があります。たまに、知らなくて、出先で
帰りの交通手段がなくて、大変な思いをします。。。)


デモや、サッカーがあると、街が異様に興奮状態になり、
街中は異臭が漂い、道端に飲みかけの割れた瓶やら、
真夜中に歌い叫ぶ人たちやら、車のクラクションが鳴り響きます。。。
つい数日前には、フランス語の先生のおうちには強盗がはいり(就寝中に)
貴重品をがっつりとられ、クラスメートも夏に強盗にやられたと半泣きではなしていました。

言うまでも無く、ブリュッセルは、治安は、、、悪いです。


明日も健やかで穏やかな一日がすごせますように。。。。
みなさんにとっても、良い日曜日になりますように。。。。

H.パーセル「ディドーとエネアス」

2010年10月06日 | 演奏会
10曲自分の好きな曲を上げるとしたら、何をあげますか?


私は、おそらく10のうちなら、迷わず真っ先にあがるのがこの作品。
H・パーセルの「ディドーとエネアス」

です。もう何度聴いたかわからない。なんどか演奏する機会もありました。
物語りも素晴らしいし、パーセルのこの音楽は、本当に素晴らしい。
半年ほど前に、自分の先生とこんな会話をして、

だよな~~~!!didonだよなあ~~~!!!(フランス語では、ディドンという・・・)
みんなおんなじだよなあ~~と盛り上がりました。

その数ヶ月後で、こんなかわいいお城で泊り込み、楽しい人たちと
つかのまのひと時、こよなく愛するこの音楽にひたったのでした。




8月というのに、お城の中は寒くて、暖炉をかこみました。
大自然の中にぽつんとある小さなお城。
アンティークの家具や絵画はどれもセンスがよくて古いけど大切にされているのがよくわかりました。








料理人まで連れてきていた。
フルーツ入りのグラスにシャンパンで、乾杯。
オードブルはキャビアまで使ってありました★



サロンコンサート


ホームケーキとお茶付き。


美味しい料理にお酒、そして、美しい音楽と人々との会話

ほかに何が必要でしょうか?

アムステルダム公演の写真2

2010年10月06日 | 演奏会
リコーダーだけのコンサートは、とても静かでこじんまりしていますが、リハーサルもしやすいし、
曲もルネサンス時代のものを合わせると、すばらしいレパートリーがたくさんあります。

特に同種楽器3声のためにかかれたものは、ルネサンスは膨大にあり、いろいろな時代、国、
ジャンル、舞曲からシャンソンまでバリエーションにも飛んでいます。

持ち運びも楽なリコーダーなので、いろんなところでこのような演奏会が出来るし、
個人的に、リコーダートリオというジャンルが好きなのです。
4声になるとより困難になる、2声よりバリエーションが豊かになる、、、
バロック期のフランスのトリオ作品は本当に素晴らしい出来だと思います。

以前日本に居たときに、一度このメンバーで演奏会をしたことがありました。
そのときは、打楽器を入れて、出来るだけ工夫して演奏してみたのです。
リコーダーマニアには楽しいかもしれないけど、初めてリコーダーを聞く人には、
少し地味で、伝わりにくいような感覚があったので、ほかの音(パーカッション)が入ることで
プラスになればな、、、と。

そのころから、この中にハープが入れば、いいなあ、、と考えていたのです。
そして、ベルギーに移ってすぐに、古楽のハープを習える場所を見つけました。
貧乏学生だったので、楽器を購入するかずいぶん迷い、とりあえず、留学2年目から
学校の楽器を借りて習い始めましたが、そのときはリコーダーが忙しくて、結局続かず、
去年の冬頃に、小さな学生用の楽器を購入して、個人で習い始めたのでした。。。。

日本に帰って、リコーダーをまた、教え始めたら、生徒さんの伴奏などにも使えるかな、、と思って。。。
なかなか練習する時間がとれず、いまだ人様の前に出す程には至りませんが、
リコーダーの音色ともよく合うし、弾いてて自分も癒される音色なので、
これから地味に続けていきたいとおもいます。。。


ちなみに、これは、15世紀フランドル地方のハープのコピーです。
アリアンナ・サバールも使っているドイツ在住のハープメーカーさんのものです。





せっかく日本人だけで演奏するので、、、という事で、日本の曲を、客席の中央で演奏してみました。
自分自身も、久しぶりに日本人だけの空間で、日本の曲を演奏して、シミジミ、心にしみました。
子供のときは、ヨーロッパの音楽のほうが綺麗で、なんて日本の曲は、つまらないんだろうとおもっていたけれど、
とくにふるさとは、言葉の意味も離れて暮らすとより心にしみます。
アムステルダムではどうお客さんに届いたのでしょうね。







トリオリコーダーコンサート(アムステルダムにて)

2010年10月06日 | 演奏会
9月1日にアムステルダムで行ったコンサート。
素敵な写真を撮ってもらったので、とりあえず1枚アップします。


みんな日本人ですが、ここは、アムステルダムの教会です★

実は8ヶ月ほど前からはじめた中世ハープ。初めて人前でお披露目しました。
詳しくは、次号に続く!!


DUOコンサート(大阪)

2010年10月05日 | 演奏会
タケヤマホール(大阪)で行われたDUOコンサート。
お昼のコンサートですが、外からの防音のためシャッターを閉めてもらいましたが、こうして写真を見ると、なんだか障子の前で日本人が笛を吹いてるようにみえますね。。。。
なんとも和な事。。。



先輩とのDUOコンサート。子供の時から同じ環境で笛を吹いてきた私たちですが、
自主DUOコンサートは、今回が初めてでした。
離れて暮らすこともあり、実ははじめは、今回は一度この演奏会は消えそうになりましたが、なんとかやってみようという事になり、いざメールでプログラムなどのやり取りをはじめると、やはり、昔やった経験があるので、案外あっさりプログラムが決まり、スムーズに演奏会まで運ぶことが出来ました。


しかし、この夏からたくさんの曲をさらわなくてはならなくて、
夏は現代曲もやっていたので、時代もばらばら、編成も、楽器ももちろん(笛ですが)
いろいろな笛を吹き分けていたので、頭がついていかずに、ソロは間に合うか
ギリギリまでヒヤヒヤしました。


ベルギーに来てからようやく触れることができた、中世音楽。

私はこのなんともエキゾチックでミステリーでファンタジーな中世の響きが非常に好きなので、なんとか日本でも演奏できないかなーとひそかに考えていたのですが、
去年の帰国コンサートでも演奏しませんでした。
日本で中世音楽を聴く機会は非常に少ないので、どうお客さんに届くのか、
少し怖かったのです。今回は、DUOとソロコンサートという事にしたので、
リコーダーソロの中に、中世の曲を取り上げてみました。
アンケートや後でメールでのメッセージでも中世音楽についてのコメントがいくつか寄せられましたが、なかなか面白い響きに聴こえていたようです。


今年も音楽院やアカデミーで中世音楽を続けようと思っているので、
もう少し日本にも今ここでやっている音楽世界をお届けできたらいいのになあ。。。
と考えているところです。。。。。




たった3週間だけのコンサートだけで日本滞在がわーーーっと流れ去ってしまいましたが、
毎日毎日の中で、久しぶりにみるお顔、久しぶりに食べる物、大阪の匂い。
両親の顔や言葉。実家の猫の毛並みとか、、、、、ふっと安心できる空間に久しぶりに自分の身を委ねたり、友達との近況報告でたくさんの元気をもらったり、
短期間で充電ができてよかった。。。。
こういう環境に居てはじめて、自分は海外で結構肩の力入れてがんばって一人もがいて
生きてるんだな、、と感じます。

日本の人たちが変わらず自分に接してくれる事がなにより嬉しかった。
今までお世話になっていた先輩や先生が日本に帰っておいで、と言ってくれるのがなんだか切なく嬉しかった。

気づけば、3年経ったんだな。。。。。。










トリオリコーダーコンサート(大阪)①

2010年10月05日 | 演奏会
暑かった大阪の9月を過ごし、ばたばたとベルギーに帰ってきました。
今回、日程の都合上(金銭的な都合上大)マレーシア経由で帰りました。
飛行機乗り継ぎ、一日半くらいかかって、ブリュッセルに戻ると、もう冬間近の装い。

ここ数日少し晴れていて、少し暖かいのですが、戻って早々学校は始まっているし、
買い物やら、掃除や、そして家が寒いしで、風邪を引いたり、突き指したり・・・・・。

さっそくレッスンやら、マスタークラスも2つあり、頭がすでにパンパンで
破裂しそうですが、序所にまたベルギー生活ペースに戻りつつあります。






さて、ご報告が大変遅れましたが、9月に行ったコンサートを紹介しておこうと思います。


まず日の新しい順番で・・・・


いつもお世話になっているアンリューリコーダーギャラリーさんのタケヤマホールを借りて
リコーダートリオコンサートを行いました。
そもそも、このお話が半年ほど前に頂き、9月に帰国することになったのです。
9月は見事にリコーダーだけのコンサート。
バロック室内楽とは違い、リコーダーの純粋な音色や特色をお届けできる
コンサートになったんじゃないかなと思います。
中世、ルネサンス、バロック時代の音楽を、それぞれの時代、楽曲に合う楽器を選択し
演奏しました。


メンバーの一人が大きなリコーダー(2メートルくらい?)所有しており、
低音リコーダーだけを使い、1600年中期のイギリスバロックを演奏しました。
まさにオルガンのような感じかなあ。大きなリコーダーは、発音も遅く、
音も小さいので、なかなか単独で演奏される機会はありません。
選曲も少し難しく感じましたが、これらの楽器で無理なく演奏できる曲が見つかり、
お届けすることができました。
楽器所有者が居なければ、成し得ない
なかなか貴重なコンサートだったんじゃないかなあとおもいます。

終始和やかな雰囲気で行われたミニコンサートでした。
小さなサロンでのコンサートだったので、お客さんとの距離も近く、
アンケートには奏者の息遣いが感じられてうれしかったとの声も多数寄せられていました。

このメンバーで、六甲山山頂のホテルや、笛の博覧会でも演奏させていただきました。
日本滞在のいい思い出にもなりました。

遠くまで来ていただきました、お客様ありがとうございました。
また、この演奏会はすぐに完売になってしまい、ご来場できなかった方々が多数いらっしゃいました。そう遠くないうちに第二段が出来たらいいなとおもっています。