コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

コンプレッサの設置方法

2009年03月16日 | 提案 その他
エアーコンプレッサが複数台設置されている工場の場合、そのご担当者様からよく
「コンプレッサはどのように設置するのが最も良いのか」と質問を受ける事があり
ます。

設置の方法については、3つ程の考え方があります。

1.集中設置
~1箇所に全てのコンプレッサ、空気槽、ドライヤーなどを設置して、エアーが
必要な箇所まで配管で圧縮空気を供給する

2.分散設置(配管は共有)
~工場の配管はすべてつながっているがコンプレッサはそれぞれ別の場所に設置さ
れている

3.単独設置
~ライン毎、機械毎にコンプレッサを専用に設置している


それぞれに長所と短所がありますので、それを簡単に説明します。

1.集中設置

[長所]
1箇所にすべてが設置されているので、新設、増設の場合の設備費用が安価、
日常管理もし易い、台数制御運転も比較的簡単に安価にできる。1台が故障した
際でも操業停止など大きな問題になりにくい。

[短所]
コンプレッサから最も遠い場所では圧力が低くなる傾向になる。機械1台のみの
作業の場合でも工場全体に圧縮空気が供給されてしまう。

2.分散設置

[長所]
工場全体に安定した圧力の供給ができる。1台が故障した際でも操業停止など大
きな問題になりにくい。

[短所]
新設、増設の場合の設備費用が集中設置と比較して高価になりやすい。日常管理も
手間がかかる。機械1台のみの作業の場合でも工場全体に圧縮空気が供給されてし
まう。

3.単独設置

[長所]
工場の稼動状況に応じて各機対応するので消費電力に無駄がない(機械1台のみの
作業の場合ではその場所だけに圧縮空気が供給できる)。

[短所]
新設、増設の場合の設備費用が集中設置と比較して高価になりやすい。日常管理も
手間がかかる。コンプレッサが故障した際は、少なくともそのライン、機械は停止
せざるをえない。


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(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

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