コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

トップランナーとフロン排出の規制について

2015年05月09日 | その他の機器
ゴールデンウィークも終わって仕事に復帰しましたが、まだのんびりとした空気から
抜け出せていません。いい加減ふんどしを締め直さないとまずいですね。
まあ実際にふんどしを締めたことは人生で1回もありませんが。

さて新年度になり1ヶ月が過ぎてしまいました。ご存知の方もたくさんいると
思いますが、新たな規制が4月から始まっています。


1.トップランナーモーター

IEC規格におけるIE3レベルをトップランナー基準として適用したモーターです。
省エネルギー基準が従来より厳しくなり、4月からはこのトップランナーモーターしか
生産できなくなります。従来ほとんどのモーターはIE1レベル(標準効率)の
モーターでしたが、4月以降の新品入手はほぼ不可能だと思います。
(自分で書いていてもよくわからない感じで、間違っている可能性もありますので、
詳しくはメーカーのHP等で検索、確認してください)。
さてこの規制、現状より省エネになるのは大変良い事なのですが、製品価格が従来より
上がってしまいました。またモーターの寸法が従来と異なる可能性があるため、
製品によってはリプレイスできなくなったり、モーター特性の変化により、ブレーカの
サイズ変更などが必要になる可能性がありますので、注意が必要です。


2.フロン排出抑制法

冷凍空調機器の点検が義務化されました。機器の所有者の責任で、すべての第1種特定製品
について、点検、記録、報告、修理、回収を遵守する必要があります。
この中で日常必要となるのは点検と、その内容を記録することになるかと思います。
まず少なくとも3か月に1度、簡易点検が必要になります。その中で冷凍圧縮機の出力が
7.5kW以上の機器については1年に1度の定期点検が必要となります。
簡易点検は専門家のアドバイスの上、所有者自身で点検しても構いませんが、定期点検は
専門家に依頼しなければなりません。ただエアードライヤに関しては、出力7.5kW以上
というと対象コンプレッサ出力が300kW以上くらいのかなり大型の機種となりますので、
多くの所有者は対象から外れるのではないかと思います。
こちらも間違っている可能性もありますので、詳しくはメーカーのHP等で確認してください。


よろしければ弊社ホームページもご覧ください。
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

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