コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

エアーコンプレッサ 温度上昇

2009年01月30日 | 修理・メンテナンス
先日お客様からご連絡を頂き、コンプレッサが温度上昇で異常停止したとの事
で当社サービス員が出張点検をいたしました。
故障機は給油式スクリュ(水冷)のコンプレッサです。


一般的に給油式スクリュコンプレッサの温度上昇の原因としては
・周囲温度(気温、室温)が高い
・潤滑油量が少ない(給油式の場合)
・油冷却器(オイルクーラー)の熱交換がされていない
といったことが多いのですが、経験上「潤滑油量が少なかった事が原因だった」
という事が少なくありません(分かりにくい文章です、申し訳ありません)。

給油式のコンプレッサでは、ごく微量ですがエアーに潤滑油が混ざった状態で
圧縮空気が作られていきますので潤滑油量は必ず減っていきます。

ですからもし万が一コンプレッサが温度上昇で停止という事になったら、急いで
当社のような修理会社を呼ぶ前に、一度油量計(オイルゲージ)の潤滑油量の
確認をする事をおすすめいたします。
そこで潤滑油が下限以下だったら、補充するだけで直る可能性があります。

ただし温度上昇が直ったとしても「潤滑油がすぐに減ってしまう(オイル上が
り)」という別のトラブルが発生している可能性もありますので、今までよりも
早く潤滑油が減る場合には修理会社を呼んだほうが良いでしょう。

話を今回のトラブルの件に戻します。
今回の温度上昇の原因は、「油冷却器(オイルクーラー)の熱交換がされていな
い」事でした。具体的にはオイルクーラーの冷却水側の目詰まりによる冷却水量
不足が原因です。オイルクーラーの清掃を実施する事で正常な運転温度となりま
した。



よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

エアーコンプレッサの種類

2009年01月28日 | コンプレッサ
前回に続いて次はエアーコンプレッサの種類についてです。

その分類方法にもいろいろあります。
まずその分類方法は

・空気を圧縮する方法で分類(レシプロ式、スクリュー式、スクロール式など)
・機械の潤滑方法による分類(給油式、無給油式)
・機械及び圧縮空気の冷却方法による分類(空冷式、水冷式)
・圧縮空気の圧力の高さでの分類(低圧、中圧、高圧)

などがあります。
これらを組み合わせて様々な用途に合ったエアーコンプレッサがあるのです。

例えば
レシプロ式・給油式・水冷・高圧機とか
スクリュ式・無給油式・空冷・中圧機とか

バリエーションは多岐にわたります。

ご購入をご検討されている場合には、このバリエーションの中から最適な
コンプレッサを選定することが大切です。

ご参考

[コンプレッサメーカー]

・コベルコ・コンプレッサ(株)
http://www.kobelco-comp.co.jp/

・(株)日立産機システム
http://www.hitachi-ies.co.jp/products/cmp/index.htm



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エアーコンプレッサとは?

2009年01月26日 | コンプレッサ
まず最初の記事はエアーコンプレッサとは何か?について説明します。

恐らくこの言葉でピンと来る人は、製造現場で働いている人たちでしょうか。
工場勤務の人ならすぐお分かりかもしれません。
そう、工場の隅っこで年中音を出しながら、動いているあの機械です。

とりあえず今当社にあるエアーコンプレッサを撮影してみました。
レシプロ式といわれるもので、空気を溜めるタンクの上に圧縮機(左側)と
モーター(右側)が載っています(汚い機械で申し訳ありません)。


エアーコンプレッサとは何か?を一言でいうなら空気を圧縮する機械です。
自分達のまわりに普通にある空気をその機械で圧縮します。それだけの機械です。

その圧縮した空気をどうするのか?
実際、工場などの現場では、その圧縮した空気の力(主には元に戻る力)を
利用して工作機械を動かしたり、塗装したり、製品をつくる手助けをしている
のです。
そのほか、身近なところでは車などのタイヤの空気入れや歯医者さんでも
使われています。結構身近なところでも活躍しています。

そのもの自体は直接なにもしないことが多いけれど必ず必要なものです。
縁の下の力持ちのような感じでしょうか。

当社はそんな機械を修理したり販売したりしています。



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