コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

日立オイルフリーベビコン POD-0.75PP6 のご紹介

2017年08月26日 | コンプレッサ
8月も終わりで、所謂、残暑と呼ばれる時期かと思うのですが、
ここ名古屋では昨日は非常に暑かった。屋外にいるだけで倒れるかと思いました
(と、ここまで書いて先月も似たような事を書いた事を思い出しました)。

機械のほうも人間と同じように参ったようで、
昨日は何件かトラブルの連絡が弊社にありました。
ただ、統計を取った訳ではないので正確にはわかりませんが、
昔と比べると暑い事が原因となる故障も何となく減った気がします。
メーカーの努力による機械の進歩を感じます。

エアーコンプレッサの紹介です。
先日、あるお客様に設置販売させて頂きました、
日立産機システム製のエアーコンプレッサで
型式は、POD-0.75PP6です。
出力が0.75kWで、当社が取り扱う中では比較的小型の機種です。
オイルを使用しないタイプ(無給油式;オイルフリー)のレシプロ式です。
パッケージタイプなのでコンプレッサの騒音は小さい(52dB)です。
内蔵空気タンクが30Lと一般的な使用条件ならば事足りる大きさだと思いますが、
ご使用条件によっては、別置の空気タンクを設置しなければならないかも
しれません。





空気タンクの選定で、お客様からお尋ね頂く時がありますが、
細かい使用条件(圧力、消費空気量など)が判らない場合は、
設置目安としてコンプレッサ出力(kW)×20~30Lの大きさと
答えるようにしています。
つまり、コンプレッサ出力が22kWならば400~600Lくらいのタンク、
37kWならば600~1000Lくらいのタンクです。
ただ大きいほうが小さいよりメリットが多いと思いますので、
なるべく大きいタンクの設置をおすすめ致します。


よろしければ弊社ホームページもご覧ください。
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

ご質問などお問合せは
[TEL]052-362-8941
[FAX]052-362-8974
[メール]shiraishi@shinsei-eng.com
までお願い致します

日立オイルフリーベビコン POD-7.5MNP6

2016年10月15日 | コンプレッサ
前の記事が6月でしたので、3か月以上も経過してしまいました。
イギリスのEU離脱もとりあえずはすっかり過去の事のようです
(実際はこれからですが)。
記事を書かない間に夏が来て、台風も来て、夏が終わって、また台風が来て、
今はもう秋です。そろそろ紅葉…って頃になってしまいました。
時の経つのは早いです。

久しぶりなどですが、いつものような機械の紹介です。
エアーコンプレッサ、日立産機システム製POD-7.5MNP6です。
オイルを使用しないタイプのレシプロ式です。
ただレシプロ式コンプレッサというより、ベビコンといったほうが
通りが良いかもしれません。
先日、あるお客様に販売させて頂きました。


パッケージタイプなのでコンプレッサの騒音もかなり抑えられています(59dB)。
また無給油(オイルフリー)式なので、圧縮空気中にオイルが含まれては
いけない場合には、無給油式を選択するべきだと思います。




圧縮機本体、モーター、タンクなど内蔵機器もコンパクトにまとめられて
いますので、設置スペースも小さくて済みます。
まあ、メンテナンス業者からするとメンテしにくいかもしれません。
ただお客様にて行って頂く、日常点検は問題なく、簡単にできますので、
安心してください。




また以前は大変だった最適圧力の設定が、パネルのスイッチ操作で簡単に
できるようになっていますので、省エネにも寄与すると思います。


よろしければ弊社ホームページもご覧ください。
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ブースタコンプレッサ

2016年06月25日 | コンプレッサ
イギリスがEUから離脱するという事で世界中が大騒ぎとなっています。
一気にこれからの先行きが不安になってきましたが、自分でどうこうできる
問題ではないので、目の前の仕事を一生懸命することしかできません。
思えばこのブログを始めたのも同じように騒がれたリーマンショックで
仕事が暇になった事で始めたのでした。もうずいぶんと前の事のような、
つい最近だったような何か不思議な感じですが、あの時には戻りたくないのが
本心です。ただあの時はいろいろな事を考えたり、したりした貴重な時間
だったかもしれませんが。


暗くなりそうな話題はさておき本題へ。
ここ何年も、ずっと以前から生産現場でのメインテーマは省エネだと思います。

そこで圧縮空気関係の省エネで、比較的手間も費用もかからない改善として、
「空気圧力をできるだけ下げて使用する(低圧化)」という事が考えられます。
コンプレッサの設定圧力を0.1MPa下げると電力費で約8%の省エネになると
いわれています。
この省エネ改善自体は手軽にコストダウンが見込まれる事もあり、
実践されているお客様もかなりいらっしゃるのではないかと思います。

ただやはり問題が出てくる事もあります。
それは設備の中でどうしてもその設定圧力では低すぎて稼働できない機械が
出てくる場合があることです。そのために本当はさらに圧力を下げたいけれど、
そのせいで出来ないという事は、非常にもったいないかもしれません。

そこでその一部だけ空気圧力を増圧させて、その設備を安定的に稼働させる
事が出来れば問題は解決し、全体の空気圧力をもっと下げも問題ない状態に
できるはずです。
それを可能にするのがブースタコンプレッサといわれるエアーコンプレッサで、
低圧の圧縮空気を増圧するコンプレッサです。
これにより、工場全体では低圧化が可能となり、さらなる省エネにつながります。
ブースタコンプレッサも吐出し空気量、空気圧力等で各ラインナップがあり、
最適な機種を選定することが可能です。


画像がないのでメーカーのリンクです → アネスト岩田


よろしければ弊社ホームページもご覧ください。
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日立製コンプレッサ OSP-15VARN2

2016年03月05日 | コンプレッサ
3月です。やはり全体的にみると今年は暖冬だったようです。今日もここ名古屋では、
最高気温が18℃という予報になっています。
日本は四季があってよいともいいますが、一年中これくらいでもいいかもしれませんね。
衣替えとかもいらないですし。


さて今回は、日立製のコンプレッサを紹介致します。
油冷式のスクリュコンプレッサで出力は15kW、インバータ制御機です。
型式は、OSP-15VARN2です。
インバータ機といえばもうご存知の通り、省エネ特性に優れています。
ここ10年くらいでコンプレッサのインバータ機もかなり一般的になってきたと思います。
弊社でも販売させて頂きましたコンプレッサの半分以上、7割くらいはインバータ機だと
思います。




以前もお伝えいたしましたが、NEXTと呼ばれるシリーズとしては2代目の機種となるため、
型式の最後に2が付いています。2という事で、吐出空気量が若干アップしています。
また周囲温度対応も従来機は40℃まででしたが、45℃までの運転が可能となりました。




今月で15年度も終了です。改めて気合を入れ直して頑張る所存です。


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コベルコ製コンプレッサ SG1305A3-75

2016年01月30日 | コンプレッサ
今年は暖冬だと聞いていたのですが、このところ一気に寒い日が多くなりました。
雪も降ったりして仕事のスケジュールも狂ってしまい参ってしまいます。
子供の頃は、雪が降ると聞いただけでワクワクしたものですが、大人(しかもオジサン)
になると面倒とか大変とかしか思わなくなってしまいました。きっと心が汚れて
しまったんでしょう。

全く話は変わりまして。新しい(とはいっても発売から結構経っていますが)
コンプレッサのご紹介です。コベルコ製SG1305A3-75です。
油冷式スクリュ 空冷 出力75kW ロード・アンロード制御機です。
モーターがトップランナー規制のIE3になっています。カタログ上のデータ変更は
ないようです。



見た目も以前のⅡ型と変わりないように思います。



ただ内部構造は若干変わっているようです。



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日立コンプレッサ OSP-37M6AN2 のご紹介

2015年08月08日 | コンプレッサ
先月のブログで、暑いことが普通になっていくと書きましたが、それ以上の事が
日本全土で起こっているようです。猛暑日の連続です。とんでもないです。
ここ名古屋でも昨日7日は38℃でした。今日は幾分涼しく?36℃のようですが。

これだけ暑いとさすがに人間だけでなく、機械もバテるようで、弊社のお客様でも
気温が原因と思われるトラブルが多々あります。
そういった時の処方があればよいのですが、せいぜい扇風機やスポットクーラを
当てるくらいしか対処できないときもあり、心苦しいばかりです。
少しでも気温が下がればいいなと思う毎日です。


さて今回は、これまでの話とは全く関係なく、先月にコベルココンプレッサを
ご紹介したので、日立製のコンプレッサも紹介しないわけにはいきません。
型式は、OSP-37M6AN2です。
油冷式のスクリュコンプレッサで出力は37kWです。モーター回転数が一定速の
ロード、アンロード容量制御機です。

NEXTと呼ばれるシリーズとしては2代目の機種となるため、型式の最後に2が
付きました。シリーズの発展型として吐出空気量が、若干アップしています。
また冷却効率の改善により周囲温度45℃までの運転が可能となりました(以前は
オプション対応でしたが、コベルコと同じになりました)。外装も変わっています。




モニターはカラータッチパネルになり、いろいろなデータをモニタで確認できたり、
簡単に変更できるようになりました。USBメモリー対応で運転データの取り出しも
できるようです。




内部構造はあまり変わった印象はありません。




ご興味がありましたらお問い合わせください。


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VS425ADⅢ-22のご紹介

2015年07月11日 | コンプレッサ
鬱陶しい梅雨がまだ続いていますが、今日は雨は降らないようです。
ただ予報では気温が34℃まで上がるようです(前日から+7℃!!)。
これからはこんな日がだんだんと増えていって普通になるのですね…。

以前、4月からモーター基準が変更になるという話はこのブログに書かせてもらったと
思いますが、その絡みで、エアーコンプレッサもマイナーチェンジが行われました。
今回ご紹介するのは、コベルコ・コンプレッサ製のVS425ADⅢ-22です。
油冷式のスクリュコンプレッサで出力は22kWです。インバータ制御運転です。
このVSシリーズとしては3代目の機種となるため、型式にⅢが使われています
(旧機種はⅡでした)。

はっきり申し上げて、旧機種と比較して能力アップなどの大きな改良はなかったのですが、
細かいところがいろいろと改良されています(改良されたという事は、前はあまり評判が
よくなかったところといえるのでしょうか)。


見た目の変更はほとんどありませんが、モニタが大きくなり解像度もあがっている
との事。



吸込フィルタの吸込口の位置が、下側からななめ上側に変更された(これは異音対策
らしいです)。



オイルシールドレン受けの缶が無くなり本体に回収されるようになった。



油面計。旧機種は半透明のナイロンチューブでしたが、見やすくなったと思います
(元に戻っただけなんですけどね)。



他にも改良点はあるようですが、主なところです。
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アネスト岩田製レシプロコンプレッサ

2014年11月30日 | コンプレッサ
11月も最終日の30日です。まだ1ヶ月ありますが、あっという間に1年が
終わってしまいます。ついこの間、半そでで暑い暑いと言っていた気がするのですが…。
もう少ししたら防寒着を着ながら寒い寒いと言ったりするんでしょうね。
ともかくあと1ヶ月、いい年で終われるように頑張らないといけません。

今回ご紹介するのは、アネスト岩田製のオイル式レシプロコンプレッサで、
CLP3.7E-8.5(出力3.7kW)です。





シンプルな構造で、一部他メーカーのようなマイコンによる複雑な運転制御はせず、
圧力スイッチを使用したON-OFF制御のみの運転です。
単純な制御だからダメという訳ではありません。単純だからこそ、故障リスクも低く、
故障しても比較的簡単に復旧する場合もあります。イニシャルコスト的にも有利な事が
あるかもしれません。

どんな事にも当てはまりますが、設備機器の新設、更新時には目的に合った
最適な機種を選定する事が大切です。


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日立産機製コンプレッサ

2014年10月31日 | コンプレッサ
当たり前のように寒くなってきました。ついこの間までクーラーをつけていた気がするのですが、
あっという間です。北海道では雪も降ったとか。
ここ名古屋ではさすがにそれはありませんが、これから当たり前のようにどんどんと寒くなって
いくのでしょう。

先月はコベルコ製のコンプレッサをご紹介いたしましたので、今月は日立産機製です。
OSP-22VANです。



お客様から、どこのメーカが性能が優れていて、安いのかとの質問をよくお受けします。
その時はっきりと「~~です」と申し上げれればよいのですが、各社ともやはり努力されて
いますので、性能も価格も大きな違いはありません。
ただ細かい点で各社独自な部分がありますので、ご購入をご検討される際には、ご自分が
気になる点を決めて、その部分で判断されるのがよいかと思います(当然この日立製にも
他社にはない優れた点があります)。


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コンプレッサー屋外機

2014年09月23日 | コンプレッサ
9月も後半になって幾分か涼しくなってきました。日中はまだまだ半袖ですが、
朝晩はそれでは厳しくなってきました。
何をするにもいい季節です。ただ私は何をしてよいのか全然思いつきません。

今回ご紹介するのはコベルコ・コンプレッサ製のエアーコンプレッサVS425ADⅡ-22Rです。
1年半くらい前にも屋外機をご紹介させていただきましたが、改めてのご紹介です。
先日、あるお客様にて設置させていただきました。




一般的にコンプレッサというと屋内で使用するものというイメージがあるかもしれませんが、
屋外機というものもあります。最近はメーカーも力を入れているようです。
屋外で使用できるという事は設置場所は問いません。自由に置いて頂いて結構です。
経験上、ほとんどのお客様は工場内のレイアウトに余裕がないのが現状です。
新しいコンプレッサを置くためにパズルみたいな作業を強いられます。
また置けたとしても吸気がどうとか排気がどうとかを考えなければなりません。
それが屋外機ならばそういった制限がかなり少なくなることが確実です。
設置コストを大幅に削減する事が出来ます。

残念ながら価格は屋内機より高くなってしまいますが、設置コストと比較して
屋外機を選択されるのもよいかもしれません。


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