コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

スクリュコンプレッサ内部の構造 2

2009年11月28日 | コンプレッサ
前回からの続きです。
日立製オイル式スクリュコンプレッサOSP-37M6Aのご説明です。


オイルタンクです。オイルタンクはほぼどのコンプレッサにも
オイルゲージ(油面計、油量計)が付いています。オイル量が
少ないと温度上昇などのトラブルを引き起こしますので、毎日
点検されるのが望ましいかと思います。
日立スクリュコンプレッサの場合、運転中に油量が朱線間にある
のが適量です。メーカーや機種によっては適量の見方、量が違う
場合がありますので注意が必要です。



圧力調整弁です。これでコンプレッサの吐出し圧力を調整します。
上の黒いハンドルを右回転すれば上限圧力が上昇します。下げたい
場合は左に回します。ただし上げる場合も下げる場合も機種、仕様
により限度がありますので確認が必要です。



全体の構造です。正面から撮影しています。


他にもまだいろいろな役目をする装置がコンプレッサ内部にはあるのですが、
ひとまず今回はこれにて終了です。


ご質問などありましたら、いつでもどうぞお気軽に。
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スクリュコンプレッサ内部の構造 1

2009年11月24日 | コンプレッサ
日立製空冷オイル式スクリュコンプレッサの内部の写真を撮影致しました。
型式はOSP-37M6A、空冷式、出力は37kWです。
若干古い機種ですが、内部の基本構造は現行機種とほぼ変わりありません。
各ユニットについて簡単にご説明致します。


まずは吸込フィルタです。ここからエアーを吸い込みます。
フィルタエレメントでゴミ、埃などがコンプレッサ機械内部に
侵入しないようにしています。画像は内部のエレメントをご覧
頂くために蓋カバーを外してある状態です。



吸い込まれた空気は、まず吸込絞り弁を通ります。画像左側が
吸込フィルタで、画像中央が吸込絞り弁です。
吸込絞り弁は運転中の圧力に応じて、弁が開いたり、閉じたり
無段階で動いて空気吸込量を調整します。空気圧力が低くければ
(消費空気量が多ければ)弁を開き、空気圧力が高ければ(消費
空気量が少なければ)弁を閉じます。
こうして無駄なく吸い込む空気量を調整して、圧縮機本体(画像下側)
に空気が送り込まれます。



圧縮機で圧縮された空気は、オイルと空気が混ざり合った状態です。
その空気からオイルだけを除くのが、オイルセパレータです。画像の
筒状のシルバーのケース内にエレメントが入っています。
エレメントが劣化すると圧縮空気中のオイル混入量が増える事になり
ますので、結果的にコンプレッサ内のオイル量が減少します。
また新品のエレメントでも完全にオイルを捕集するわけではありません
ので、圧縮空気中には若干のオイルが混入しています。


もう少し画像を撮影しましたので、続きは次回にします。


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荏原 ラインポンプ

2009年11月13日 | その他の機器
すっかり町の風景も秋になりました。
この地方でも葉が色づき始まったようで、来週末くらいが見ごろなんでしょうか。
今年は例年より1週間~10日程、色づくのが早いそうですが、一度、紅葉でも
見に行きたいと思います…と毎年のように思うのですが、行けていません。さて
今年はどうなりますでしょうか。




荏原製作所のラインポンプです。
先日、水漏れとの事で修理致しました。メカニカルシール、ベアリングなどを
交換修理しています。


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コベルコスクリュコンプレッサ15kW

2009年11月04日 | コンプレッサ
この間まで、暑い暑いと言っていたような気がするのですが、段々と寒くなって
きましたね。昨日の朝などはこの秋初めて暖房をいれました。思えばもう11月、
今年もあと2ヶ月です。時が経つのは早いものです。


コベルコ・コンプレッサ製のオイル式スクリュコンプレッサです。
吸気調整弁制御式で出力は15kWです。型式はSG230A-6です。
シンプルなタイプで同出力のオイル式スクリュコンプレッサでは、一番リーズ
ナブルなタイプになります。しかし吐出し風量などが劣るわけではありません。

あるお客様にて既設コンプレッサ老朽化のため、更新する事となりました。
修理会社ではありますが、新品を見るのはやはり気持ちがいいです。




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