コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

日立 コンプレッサ22kW

2009年05月27日 | コンプレッサ


日立産機システムのオイル式スクリュー圧縮機(空冷) OSP-22S6ANです。
出力は22kW、吐出し空気量3.9m3/minです。

本当ならば包装を取って、きちんとした形でお見せできればよいのですが、さすが
にお客様へ納品する前に包装を破るわけにもいきません。

納品予定のお客様は約20年前の機をご使用頂いていたのですが、故障したのを機
に買い換える事となりました。
現設備機と比較するとこのコンプレッサーは、オーバーホール期間が倍の8年(現
設備機は4年毎)、オイル交換も2年毎(ただし専用合成油を使用します)となって
おり、20年前とは進歩しています。


日立産機システム 給油式スクリュー圧縮機
http://www.hitachi-ies.co.jp/products/cmp/screw_oil/index.htm




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エアーラインフィルタについて 2

2009年05月21日 | その他の機器
エアーラインフィルターは以前の記事で、エアー配管内の塵、埃、オイルミストを
捕集する装置である事は説明いたしました。

圧縮空気をクリーンな状態にする目的は、その圧縮空気を使用する設備機械や
製品に不良を出さないためです。
そのため、より良い性能の製品を付ければ、製品に不良が出る可能性はより低くな
ると思います。
ただし、フィルターを取付けるのにはその取付け費用がかかりますし(一般的には
フィルタの捕集能力が高いほど高価になります)、その後の定期的なメンテナンス
(主に内部フィルタエレメントの交換)が必要となります。
そのメンテナンス費用がかかるからという事でそのまま使用していると圧力損失が
発生してコンプレッサの消費電力が大きくなってしまいます。
ですから、無駄な費用を抑えるためにも設備、製品が必要とする空気の品質を満た
しつつ、過剰な仕様にしない事が必要です。



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オイルクーラーの清掃

2009年05月18日 | 修理・メンテナンス
前回の記事で水冷の冷却水系の洗浄の記事を書きました。
今回は空冷機についてです。エアーコンプレッサを例にとりご説明します。

空冷機の冷却方法は、コンプレッサ機内にあるファンにより冷却用の空気を吸い込
み、その空気がオイルクーラーの冷却フィン部分を通過する時に熱交換を行い、オ
イルの温度を下げます。当然、フィン部分が汚れているとオイルの冷却効率が低下
して温度上昇を引き起こします。このような時には、フィン部分をエアーブローし
て埃を吹き飛ばします。エアーブローで落ちない場合は高圧水やスチームによる洗
浄が必要になります。

しかし、冷却用の空気(周囲温度)が40℃を超える場合には、オイルクーラーの
汚れが認められなくても温度上昇で停止する恐れがありますので、そういう時には
周囲温度を下げる必要があります。

また以前にも書きましたが、温度上昇の原因としては、オイル量の減少の場合もあ
りますので、オイルゲージを確認し不足しているようでしたら適量を補充して下さ
い(入れ過ぎも別のトラブルを招く恐れがありますので注意して下さい)。


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冷却水系の洗浄

2009年05月13日 | 修理・メンテナンス


今日は幾分すごし易いですが、昨日までは暑かったですね。これからどんどんと
暑い日が増えていくことでしょう。
私も暑いのは苦手なのですが、機械も暑いのは苦手なことが多いようです。
水冷式の機械では冷却水の循環が悪いと故障の原因となる事があります。

機械等の冷却に水を使用しているとその冷却水配管の内側にスケールやスライム、
錆などが付着し、熱効率の低下、それによる機械の温度上昇異常を引き起こす事が
あります。

その配管に付着したスケール等を除去するために洗浄剤を使用します。
洗浄したい冷却水系の中に一定量の洗浄剤を入れてポンプで一定時間循環させ
スケール等を除去します。

弊社では主に水冷エアーコンプレッサのオイルクーラーやアフタークーラー、水冷
式ドライヤーの冷却水系の洗浄を行っております。



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エアーラインフィルターの必要性

2009年05月07日 | その他の機器
皆さんは今日からお仕事でしょうか。
連休疲れもあるでしょうが、気持ちも新たにがんばりましょう。


今回は、エアーラインフィルターの話です。

エアーコンプレッサーは大気を圧縮します。
その大気中には、塵、埃、水蒸気、オイルミストなどが含まれており、圧縮する
過程においてそれらも一緒に圧縮されます。通常、エアーコンプレッサには吸込
フィルタが付いていますので、10μm程度の比較的大きな塵、埃などはそこで
捕集されますが、それよりも小さな粒子はそのまま圧縮機内を通過してしまいます。
ですから圧縮エアー中には細かい粒子が大気中よりも濃い密度で含まれているの
です。

その細かい粒子が圧縮空気を使用する機械、製品に悪影響を及ぼす場合には、そ
の圧縮エアー中の粒子を捕集するエアーラインフィルターを取り付ける必要があり
ます(エアーラインフィルターは配管の途中に挟み込まれるように取り付けます)。
エアーの用途に応じて適切なフィルターがありますので専門家に相談してください。


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