圧縮空気を使用する時に問題となることのひとつは、ドレン(水)が圧縮空気中
に含まれる事です。この問題を解決する方法は、エアードライヤーと呼ばれる水分
を除去する装置を設置することです。
大気中には必ず水分が含まれています。
空気をゲージ圧0.7MPaまで圧縮するということは、空気の体積が約1/8に
なる事です(大気圧=ゲージ圧0MPaとしているため)。
空気が圧縮されるということは、水分も同じように圧縮されます。つまり大気中
と比べて8倍の密度の水分が含まれることになるのです。
空気中に含まれる水分には限りがあり、その限界量を飽和水蒸気量といいます。
飽和水蒸気量をこえるとドレン(水)が発生します。
空気の圧力が高くなると飽和水蒸気量は少なくなります。また空気の温度が低く
なると飽和水蒸気量は少なくなります。
空気を圧縮すると飽和水蒸気量をこえた水分が、ドレン(水)として発生してし
まいます。
この発生したドレンが機械、製品、作業に悪影響を及ぼします。エアーガンから
水が出たり、電磁弁が水の影響で壊れたり、機械がサビたり、圧縮空気を使った
事がある人ならば少なからずこういったトラブルの経験があると思います。
こういった問題を解決するために強制的に圧縮空気中の水分を除去し、空気を
乾燥させる装置がドライヤーです(空気を乾燥させる方法もいくつかあるのです
がそれはまた改めてご説明いたします)。
今ではドライヤーが付属したエアーコンプレッサが多くなり、こういった問題も
起こりにくくなっているのですが、もし付いておらず、ドレンのトラブルがある
場合には別置タイプのエアードライヤーを設置する事をお勧めいたします。
設置後にはドレンのトラプルは殆どといっていいほどなくなります。
エアードライヤーが付いているのにドレンが発生する場合は機械の故障が考えら
れますので修理会社に修理を依頼されたほうがよいでしょう。
よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/