コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

真空ポンプ メンテナンス完了

2009年02月26日 | 修理・メンテナンス
昨日、真空ポンプのメンテナンスが完了しました。

順調に作業も進み、ベアリンク、オイルシールなどを組付、組立、
塗装し終了です。本日、納品予定です。
納品後も末永く本機をご使用頂ければと願っております。






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(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

エアードライヤーについて

2009年02月23日 | その他の機器
圧縮空気を使用する時に問題となることのひとつは、ドレン(水)が圧縮空気中
に含まれる事です。この問題を解決する方法は、エアードライヤーと呼ばれる水分
を除去する装置を設置することです。

大気中には必ず水分が含まれています。
空気をゲージ圧0.7MPaまで圧縮するということは、空気の体積が約1/8に
なる事です(大気圧=ゲージ圧0MPaとしているため)。
空気が圧縮されるということは、水分も同じように圧縮されます。つまり大気中
と比べて8倍の密度の水分が含まれることになるのです。

空気中に含まれる水分には限りがあり、その限界量を飽和水蒸気量といいます。
飽和水蒸気量をこえるとドレン(水)が発生します。

空気の圧力が高くなると飽和水蒸気量は少なくなります。また空気の温度が低く
なると飽和水蒸気量は少なくなります。
空気を圧縮すると飽和水蒸気量をこえた水分が、ドレン(水)として発生してし
まいます。
この発生したドレンが機械、製品、作業に悪影響を及ぼします。エアーガンから
水が出たり、電磁弁が水の影響で壊れたり、機械がサビたり、圧縮空気を使った
事がある人ならば少なからずこういったトラブルの経験があると思います。

こういった問題を解決するために強制的に圧縮空気中の水分を除去し、空気を
乾燥させる装置がドライヤーです(空気を乾燥させる方法もいくつかあるのです
がそれはまた改めてご説明いたします)。

今ではドライヤーが付属したエアーコンプレッサが多くなり、こういった問題も
起こりにくくなっているのですが、もし付いておらず、ドレンのトラブルがある
場合には別置タイプのエアードライヤーを設置する事をお勧めいたします。
設置後にはドレンのトラプルは殆どといっていいほどなくなります。

エアードライヤーが付いているのにドレンが発生する場合は機械の故障が考えら
れますので修理会社に修理を依頼されたほうがよいでしょう。


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真空ポンプのメンテナンス

2009年02月20日 | 修理・メンテナンス
油回転式真空ポンプのメンテナンスを行っております。

真空ポンプとは、読んで字の通り、真空にする機械装置です。
空間の気体を吸い込んでその場の圧力を低くしていきます。これまで紹介してきた
エアーコンプレッサーやブロワとは逆の働きをする機械です。



真空ポンプの種類も油回転式やドライ式などエアーコンプレッサと同じように仕様
や用途により様々に分類する事ができますが、この画像の油回転式は経済性・操作
性に優れたポンプといわれており、様々な分野で使用されています。

ちなみにこれは、(株)大阪真空機器製作所のP180です。手前味噌ですが、定期
的にメンテナンスをさせて頂いているので20年以上の長きにわたり工場現場にて
ご使用頂いております。

これからベアリング、オイルシールの交換、排気弁の整備などを行う予定です。



[ご参考]

(株)大阪真空機器製作所
http://www.osakavacuum.co.jp/index.html



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作業の安全

2009年02月19日 | 会社案内
弊社ではどのような作業中でも、作業員にヘルメットと安全靴の着用を義務付け
ております。
正直申し上げますと10年以上前は、現場でお客様の指示がない限りは帽子で作
業をしておりました。が、作業者が頭をぶつけて怪我をしたという事があってか
らは、作業中はヘルメットを必ずかぶるようにしております。

当然、据付工事、配管工事等で高所作業を行う際には、安全帯も使用しています。



汚いヘルメットと安全靴の写真で申し訳ありません。
ただしヘルメットの耐用年数は守っております。



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エアーコンプレッサ オーバーホール

2009年02月17日 | 修理・メンテナンス
エアーコンプレッサのオーバーホールです。

スクリュコンプレッサは基本的に年1回の点検が必要ですが、4~8年毎に
オーバーホール(全分解整備)を行います。
*実施間隔は機種によって異なります

画像は出力75kWのエアーコンプレッサの圧縮機本体部分です。
オーバーホールでは通常のメンテナンスでは行わないこの部分の分解整備も
行います。

今回の整備では、お客様工場のコンプレッサ設置場所が狭く、現地では作業の
効率が悪くなるため、圧縮機本体部分だけを取り外し、弊社工場へ持ち帰って
整備をしています。
本体整備が終われば、本体を現地へ持ち込んで組立て、その他フィルタ関係部品
交換、弁類の整備をして、試運転、整備完了となります。



画像の工程はベアリングなどの部品交換も終了し、圧縮機本体を組立てている
最中です。



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機械の設置場所

2009年02月16日 | 提案 その他
工場の生産設備の設置場所は最も作業効率の良い場所に置かれている事だと思い
ます。

それに対しエアーコンプレッサはエアー配管さえ繋がっていればたとえどんなに
遠い場所に置かれていたとしてもエアーの供給は可能ですし、一度スイッチを入
れたら、生産が終了するまで触る事はまずないでしょう。そのため、設置場所は
専用のコンプレッサ室だけでなく、工場の片隅や他の機械の隙間などに置かれて
いる事も多いと思います。

エアーコンプレッサは大気を圧縮する機械のため、周囲環境がその運転が大きく
影響を与えます。ですから高温(周囲温度が40℃以上)、高湿、粉塵が多い場
所、有毒ガスが含まれる場所などには設置できません。

ただお客様のご事情によりどうしてもそのような不適当な場所に置かれてしまう
事もあるようです。
そのような場所に置かれてしまうと消耗部品の寿命が通常より低下したり、故障
の頻発、重症化になりかねません。また長期的には機械寿命の低下に繋がります。
日々のメンテナンスを行う際にもメンテスペースがないと作業効率が落ち、時間・
人員が余分にかかってしまいます。

エアーコンプレッサを新規で設置する場合、少なくともその場所に設置し10年
は、そのエアーコンプレッサを使い続ける事になりますので、設置環境にはくれ
ぐれも注意が必要です。

エアーコンプレッサ(レシプロ機) オイル上がり

2009年02月13日 | 修理・メンテナンス
あるお客様よりコンプレッサがオイル上がり(潤滑油の減り方が通常より早い、
多い)とのご連絡を受け、修理を実施いたしました。
故障機は給油式レシプロ機です。

レシプロ機のオイル上がりの原因は、ピストンリング、ピストン、シリンダの
磨耗である事がほとんどです。
運転中、シリンダとピストンリングは常に接触し上下運動をしていますので
(いわゆるピストン運動です)、使っていると必ず磨耗していきます。
ですから定期的にリングの交換が必要となります。
リングを交換せず使用しているとリングがはまっているピストンやシリンダまで
いつか傷つける事にもなり、通常ならば不要な部品交換も必要となりますので、
リングの定期的な交換が必要です。

今回の修理もピストンリングの交換を実施しました。その他の部品のピストン、
シリンダは磨耗、傷などは認められませんでしたので継続使用です。
ほか定期的に交換が必要な部品も交換し、修理は完了いたしました。

スクリュ式コンプレッサの場合のオイル上がりはまた別の事が原因となります。
それはまた改めて記事にする予定です。



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エアーコンプレッサの更新

2009年02月11日 | コンプレッサ
先日、エアーコンプレッサの更新予定のため現地の下見をしてきました。

あるお客様でエアーコンプレッサを御購入より約20年ご使用いただいている
のですが、メーカーからの部品供給も停止との事で更新を御検討頂く事になりま
した。

長きにわたり大切にご使用いただいたので更新するのは非常に寂しい気持ちも
あるのですが、部品供給がされない以上仕方がありません。
その反面よいこともあります。現行品は既設品よりも性能アップ、機能アップして
おりますので、現在よりも省エネルギーになる事と思います。

既設品と現行品は、外形寸法、エアー吐出し配管の位置、電源の位置などが異な
りますので、現地での下見を充分に行い施工時にお客様にご迷惑がかからないよ
う、間違いがないようにしなければなりません。



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機械の過負荷

2009年02月09日 | 修理・メンテナンス
モーターを動力として使用する機械の故障のひとつとして過負荷(過電流)停止
というものがあります。これは運転電流が定格値を超えたとき、モーターやその
他装置を保護するためにサーマルリレーと呼ばれる保護装置を作動させて、機械
を強制的に停止させるものです。

ひとまず運転を再開するにはサーマルリレーのリセットボタンを押せば再び
起動するようになるのですが、再度同症状で異常停止する場合は、修理会社を
呼んだ方が良いでしょう。過電流という1つの症状には様々な原因があります
ので、その原因の特定は専門家に判断を任せた方が良いと思います。

例えばスクリュ型のエアーコンプレッサを例にとると
・圧縮機本体の不良
・セパレータエレメントの目詰まり
・吐出圧力設定の調整不良
・モーターの異常
・電源の異常
・サーマルリレーの誤作動
などが原因として考えられます。



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メンテナンス完了

2009年02月05日 | 修理・メンテナンス
2月2日の記事にのせたルーツブロワのメンテナンスが完了しました。
その後、ベアリンク、オイルシールなどを組み付け、組立、塗装し完了です。



他の仕事の合間に進めていたため期間は掛かりましたが、時間はそれ程かかって
おりません。お客様の方でも予備機として保管される事になっていますので急ぐ
状況ではありませんでした。そのため比較的余裕をもって整備をさせて頂けま
した。

納品後も末永く本機をご使用頂ければと願っております。



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