コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

モーター焼損

2009年10月30日 | 修理・メンテナンス



あるお客様よりコンプレッサが運転できない、中から異臭がするとの事で点検に
訪問したところ、モーターが焼けていました(絶縁が0MΩでした)。
日を改めてモーターを取り外し、確認するとコイル部分が焼けていました。

このモーターは、一般的なモーターの形状ではないため、時間は掛かりますが、
コイル部分の巻き替えでの修理対応となる予定です。
ただし、弊社ではコイル巻き替えは出来ないので、専門業者へ巻き替えを依頼
する事になります。


よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

水冷コンプレッサ オイルクーラー清掃

2009年10月26日 | 修理・メンテナンス
今日、この地方では雨です。雨のせいでもあるんでしょうが、少し肌寒く感じ
ます。うっかりするとカゼ、インフルエンザにかかってしまいそうです。皆様も
お気をつけ下さい。


先日、オイル式スクリュコンプレッサ(水冷型)の定期点検整備を行いました。
セパレータエレメント、スイコミフィルタなどの部品を交換したり、補器類を
分解整備するのですが、その中にはオイルクーラーの清掃が含まれています。
今回写真を撮影しましたのでよろしければご覧下さい。

オイルクーラーを分解して管巣を抜取ります(画像は抜取った
管巣です)。細い銅のチューブが並んでいるのが判るかと思います。
そのチューブ内を冷却水が通ります。チューブ内が汚れると冷却水
量が落ち、温度上昇の原因となりますので、そこをワイヤーを通し、
清掃します。
このオイルクーラーはチューブ本数が少ないので少し楽です。



管巣の外側はオイルが通過します。油汚れを落とすため、
高温水洗浄機で汚れを落とします。



パッキン、Oリングなどを交換して組立完了です。



よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

エアーコンプレッサ圧縮機本体

2009年10月21日 | コンプレッサ
先日、オイル式スクリュコンプレッサをオーバーホールさせて頂きました。
以前にもこのブログに似たような記事はアップ致しましたが、今回は分解時に写真
撮影を行いましたので、簡単ですがご覧下さい。


分解前の圧縮機本体部分です。この画像には写っていませんが、
画像左側にモーターが付いています。



分解完了です。
このひょうたん型の空洞内を2本のスクリュ形のローターが高速
回転して大気から吸い込んだ空気を圧縮します。



そのスクリュ形のローターです。オス、メス各1本です。
山、谷になった溝が合わさって、そのスキマを空気が圧縮され
ながら流れてゆきます。


この後、ベアリングなどが組み付けられ、再度、分解前の状態に戻されます。


よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

ドレン処理装置

2009年10月15日 | その他の機器
ドレン処理装置とは、オイル式コンプレッサで圧縮空気を作る際に発生するオイル
が混ざったドレンをオイルだけを除去して清水にする装置です。

なぜドレンにオイルが混ざるのでしょうか。
オイル式コンプレッサでは、圧縮空気を作る際、オイルを潤滑剤として使用してい
ます。そのオイルが圧縮空気に微量混入してしまうのです(オイル式コンプレッサ
では段々とオイル量が減っていきます)。
次にドレンとは、圧縮空気を作る時、飽和水蒸気量を超えた空気中の水分がドレン
水として出てくるものです。
つまりそのドレンに微量のオイルが混ざって出てくるのです。

このドレンをそのまま排水溝や河川などに流すとオイルを流している事と同じ事に
なりますので、環境破壊に繋がります。
それを防ぐために、オイルが混ざったドレンを一度ドレン処理装置に通過させ、オ
イルのみを除去し、清水として放流しなければなりません。

ドレン処理方法は、特殊なフィルターにドレン水を通過させ、オイルだけを吸着さ
せる方法があります(他にも様々な方法があります)。


下画像は、フクハラ製のドレン処理装置(LSD型)の油分吸着をするための槽、
LAB槽です。槽の中にフィルタエレメントが詰め込んであります。このフィルタ
は永久に使えるわけではなく、寿命があり、一定量のドレン(オイル)しか処理で
きません。それを超えると処理できないオイルを含んだドレンがそのまま流出して
しまいます。それを防ぐため、定期的に槽を交換します。



画像には写っていませんが、LSD型の場合、その他、DO槽の内部エレメントも
同時に交換します。


(株)フクハラ
http://www.fukuhara-net.co.jp/index1.htm


よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

日立スクリュコンプレッサ 15kW メンテナンス

2009年10月09日 | 修理・メンテナンス
この地方、名古屋では昨日の早朝に台風が過ぎ去り、今日は晴れです。
弊社ではこれといって大きな被害はなかったのですが、皆様のところではいかが
だったでしょうか。




あるお客様よりコンプレッサを整備のため引取り、弊社内で点検整備、試運転が
完了しましたので、お客様へ納品するための段取りの最中の画像です。トラックの
荷台にコンプレッサを載せてお客様工場まで納品へ行きます。

本機は、温度上昇による異常停止及びメンテナンス時間となったため引取り修理と
なったのですが、温度上昇の原因は、オイルクーラーの目詰まりが原因でした。
オイルクーラーは取り外して、高圧温水洗浄機で冷却フィンを洗浄しました。
その他、消耗部品(セパレータエレメント、オイルフィルタ、吸込フィルタ、
純正オイルなど)を取替えて整備完了です。
約1時間の試運転にて吐出温度が正常値に戻った(直った)事を確認しています。



よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/