コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

博物館明治村

2011年11月23日 | 提案 その他
先日のお休みに愛知県犬山市の明治村に遊びに行ってきました。

博物館明治村は明治の建造物が移築、展示され、それを見学できるというテーマパークです。
地元の愛知県ですから、これまでも2,3度来た事はありましたが、前回からは恐らく
20年ぶりの訪問です。殆ど忘れており、ほぼ始めてといっても差し支えない状況です。
ここで明治村の素晴らしさを書き綴ってもいいのですが、このブログのテーマとは反する気が
するので止めておきますが、行って損はないと思います。

ただその展示物の一部に空気圧縮機がありましたので紹介します。
インガソルランド社(アメリカ)製の往復空気圧縮機つまりレシプロコンプレッサです。



トンネル工事の掘削機の動力源として使われていたとの事で、全長で5~6mくらいある
巨大なコンプレッサです。1台のモーターで2台の本体を運転している2段式のコンプレッサです
(あくまで推定です)。



もちろんこのような機械は今まで見た事はありませんが、空気圧縮の原理としては今も変わって
いないように思います。が、逆に現在のコンプレッサの技術の進歩も感じ取れます。



あ、もし今、弊社にこの機械の整備をご依頼されても、間違いなく断ります。念のため申し上げて
おきます(笑)。




これも関係ありませんが紅葉がとても綺麗でした。






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(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

工場内作業

2011年11月03日 | 提案 その他
ブログの更新をサボっている間に、もう11月となってしまいました。
もう今年もあと2ヶ月です。それにしても月日の経つのは早いものです。


私共の仕事は、現地へ赴き作業する場合と、弊社に送って頂いたり、持ち込んだりして
社の工場内で作業する場合の2種類あるんですか、このところ何故か社内に持ち込まれる
仕事が多く、作業場所も確保しづらくなっています(元々狭い工場って事なんですが…)。


陸上ポンプや


真空ポンプ


モーターなど



とはいっても、まだまだ余裕はありますので、どんな些細な事でも結構ですので、
何なりとお申し付け下さい。


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梅雨明け

2011年07月09日 | 提案 その他
ここ名古屋も昨日梅雨明けし、今日は関東地方なども梅雨明けしたとの事です。
いよいよ日本全国で本格的な夏到来ですね(実際のところは、もう随分前から、
連日、暑い日が続いていますが…)。いろいろな意味で厳しい夏になりそうです。

節電対策の為、弊社のお取引先様でも土日操業、木金休日となっているところが
あります。弊社は今日は元々出勤日なんですが、電話も鳴ることも少なく、意外と
静かです。

暑かったり、休日が変わったりで、体調を崩される方もいるかもしれませんが、
お体を大切に。


今日は本当にただの日記になってしましました…。
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お見舞い申し上げます

2011年03月14日 | 提案 その他
今回の東日本地震により被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
またお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。

弊社は名古屋にあるため被害は全くありませんでしたが、テレビで見る地震被害の
恐ろしさに言葉がありません。何かお助け出来ることがないかと考える毎日です。









単位について

2009年06月01日 | 提案 その他
物を測る単位にはいろいろなものがあります。
エアーコンプレッサなどで以前(今も)使われている単位についてです。

モーターコンプレッサの出力については、最近は聞く事も少なくなってきましたが、
馬力が使われています。
1馬力が約0.75kWで計算します。つまり50馬力なら37kWとなります。
逆に22kWならば30馬力です(1kWが約1.33馬力)。
馬力の方が自動車にも使われていますので一般には判り易いかもしれませんが、
コンプレッサについては馬力という単位は正式には使用できません。

また、私の実感ではまだまだ一般的な圧力の単位kg/cm2です。1kg/cm2が
0.098MPaになります。
もう10年以上前になりますが、MPaに変更になりました。圧力計の表示もそこ
からkg/cm2表示のものはなくなっています。逆にkg/cm2表示の圧力計が付いて
いる機器がありましたら、それは10年以上前のものといえるでしょう。

温度なども日本では摂氏℃が当たり前ですが、アメリカ製品などでは、華氏゜Fが
使われている場合があります。

余談ですが、摂氏、華氏とも考案者の名前に由来しているという事を私は先日初め
て知りました。


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コンプレッサーの省エネルギー 3

2009年04月10日 | 提案 その他
前回記事から引き続き省エネルギーについてのお話です。

もうひとつ簡単に行えるエアーコンプレッサに関する省エネがあります。
それは、エアー漏れをなくす事です。

工場内で機械が稼動せずエアーコンプレッサのみが運転しているとき、工場内で
「シューッ」という音がしていると思います。それがエアー漏れです。
工場勤務されている人ならきっと分かっていると思います。
しかし、圧縮空気は無色透明無臭無害なのでそのままにしている事が多いかもし
れません。それは間違いです。

たとえばエアー漏れの穴の直径が1mmだった場合、そのエアー漏れの量は72
L/min (圧力0.69MPa時)になります。同じような漏れ箇所が10個あったとき、
そのエアー漏れ量の合計720L/min。これは出力5.5kWのコンプレッサの吐出
し空気量に相当します。

つまり圧縮空気を大気に放出することのために出力5.5kWのコンプレッサ1台を
無駄に運転し続けている事と同じ事になります。
ちなみに5.5kWのコンプレッサを1年間(365日×24時間)運転し続けるとその
電力費は約70万円になります。

エアー漏れを直すのに当然費用が掛かる場合もありますが、ネジが緩んでいたり、
ホースが外れかかっているだけという場合も結構ありますので、一度工場内をひと
通り点検される事をお勧めいたします。

また、圧縮空気をエアーブローを目的に使っており、機械が動いていない時でも
エアーを吐出し続けている場合などもありますので、機械が動いてない場合には
バルブを閉じてエアーの無駄がないようにしましょう。

流れ出ているエアーは大切なお金が流れ出ていることと同じなのです。


今回は一部ホームページの内容を転載しています。
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コンプレッサーの省エネルギー 2

2009年04月08日 | 提案 その他
前回はコンプレッサーの省エネルギーというタイトルで記事を書きました。
その時の話はあくまでも新規にコンプレッサーを購入する時の内容でした。
では、現状のコンプレッサ、設備で省エネを行うにはどうしたらよいのでしょうか。

最も簡単で効果が比較的大きい事は、コンプレッサーの設定圧力を下げる事です。
コンプレッサーは運転していればどんどんと圧力が上がっていくものではあり
ません。ある一定の圧力で、停止したり、アンロード運転(無負荷運転)を行い、
圧縮空気を作らないようにしています。この圧力を設定圧力と呼びます(厳密に
は違う場合もあります)。

しかしこの設定圧力が必ずしも工場設備の必要最低圧力とは限りません。
例えばコンプレッサの設定圧力が0.69MPaで、工場設備の必要最低圧力が、
0.59MPaだとすると、その差0.10MPaが無駄となっている時があります。

もしコンプレッサーの設定圧力を0.59MPaに下げる事ができれば、その無駄な
電力を下げる事ができ、省エネルギーになるのです。
圧力を0.10MPa下げると、約7~9%程度の省エネになるといわれています。
もし年間電気料金が300万円ならば20万円以上の省エネ効果になると思われ
ます。

ただし省エネになるからといってあまりに圧力を下げると機械の故障を招く事にも
なりますので、メーカーや業者に機械の仕様を確認してから圧力調整を行って下
さい。



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コンプレッサーの省エネルギー

2009年04月06日 | 提案 その他
エアーコンプレッサのランニングコストは、いくらくらいかかるのでしょうか?

原材料費用は仕入れの必要のない空気ですから無料といっていいでしょう。
という事はそのランニングコストの殆どは電気料金とメンテナンス・修理費用だと
いって差し支えありません。

では、どれだけの費用なのでしょうか?
当然コンプレッサの種類や仕様、ご使用状況により金額は異なりますが、一般的
にはコンプレッサを購入してからの10年間の費用のうち約80%が電気料金で
あるといわれています。ちなみに残りの10%がコンプレッサの購入費用、さら
に残りの10%がメンテナンス・修理費用といわれます。



ですから新規ご購入をご検討の際は、購入費用よりもランニングコストを重視さ
れた方がよいでしょう。では具体的に金額を考えてみましょう。

油冷式スクリュコンプレッサ37KW(標準機;省エネ効果少)を平均運転負荷
70%、運転時間6000時間、電気料金15円/kWhとして算出すると、年間電
気料金は約320万円となります(この金額は、同機の購入費用以上になり
ます)。10年間では3,200万円です。
コンプレッサの省エネは、この金額をいかに減らすかがポイントとなるのです。

具体的には、インバータ機(省エネ効果大)をお勧めいたします。
例えば上記と同条件でインバータ機を運転すると、年間電気料金は約230万円
(28%減)で済むのです。標準機とのランニングコスト差は年間90万円です。
10年間では900万円と決して少なくない差になります。

購入費用をできるだけ抑えることも非常に重要な事ですが、その後のランニング
コストを考慮する事が最重要だと考えます。

当然、インバータ機ですので購入価格、予想されるメンテナンス費用は標準機と
比較して何割か高額になる場合もありますが、その差額は一般的に1~3年で
回収可能です。

*算出金額は比較のための概算で金額を保証するものではありません



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コンプレッサの騒音

2009年03月24日 | 提案 その他
季節も春らしくなり暖かくなってきました。
こちらの地方(名古屋)でもそろそろ桜が満開になり始める頃だと思います。


さて今回はコンプレッサーの騒音についてです。
工場ではその工場から出る騒音が近隣地域で問題になる事があるようです。
以前は問題なかったのに隣の空き地に住宅が建てられ、そこの住人からうるさいと
クレームがきたため、エアーコンプレッサーの設置場所を変更したという事もあり
ます。

エアーコンプレッサはモーターを動力として圧縮機を運転している以上、運転音が
必ず出ます。ただ同一出力(吐出空気量は若干の差異があります)でも騒音値には
差がかなりありますので、ご購入の際には、条件のひとつとして考えられても良い
かもしれません。

[機種による騒音値の違いの例]

・日立オイル式レシプロ5.5kW - 76dB
・日立パッケージオイル式レシプロ5.5kW - 56dB
・コベルコオイル式スクリュ5.5kW - 52dB
・日立パッケージオイルフリースクロール5.5kW - 50dB


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コンプレッサの設置方法

2009年03月16日 | 提案 その他
エアーコンプレッサが複数台設置されている工場の場合、そのご担当者様からよく
「コンプレッサはどのように設置するのが最も良いのか」と質問を受ける事があり
ます。

設置の方法については、3つ程の考え方があります。

1.集中設置
~1箇所に全てのコンプレッサ、空気槽、ドライヤーなどを設置して、エアーが
必要な箇所まで配管で圧縮空気を供給する

2.分散設置(配管は共有)
~工場の配管はすべてつながっているがコンプレッサはそれぞれ別の場所に設置さ
れている

3.単独設置
~ライン毎、機械毎にコンプレッサを専用に設置している


それぞれに長所と短所がありますので、それを簡単に説明します。

1.集中設置

[長所]
1箇所にすべてが設置されているので、新設、増設の場合の設備費用が安価、
日常管理もし易い、台数制御運転も比較的簡単に安価にできる。1台が故障した
際でも操業停止など大きな問題になりにくい。

[短所]
コンプレッサから最も遠い場所では圧力が低くなる傾向になる。機械1台のみの
作業の場合でも工場全体に圧縮空気が供給されてしまう。

2.分散設置

[長所]
工場全体に安定した圧力の供給ができる。1台が故障した際でも操業停止など大
きな問題になりにくい。

[短所]
新設、増設の場合の設備費用が集中設置と比較して高価になりやすい。日常管理も
手間がかかる。機械1台のみの作業の場合でも工場全体に圧縮空気が供給されてし
まう。

3.単独設置

[長所]
工場の稼動状況に応じて各機対応するので消費電力に無駄がない(機械1台のみの
作業の場合ではその場所だけに圧縮空気が供給できる)。

[短所]
新設、増設の場合の設備費用が集中設置と比較して高価になりやすい。日常管理も
手間がかかる。コンプレッサが故障した際は、少なくともそのライン、機械は停止
せざるをえない。


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