コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

エアードライヤ設置のご提案

2017年07月22日 | その他の機器
相変わらずしばらく更新しないうちにすっかり夏になってしまいました。
雨もそんなに降らず、物凄く暑い日が続いています。
そんな中、いつもはほぼ作業服なのですが、先日スーツを着る機会がありました。
死ぬかと思いましたが、とりあえず死ななくてよかったです。

連日このように暑いとコンプレッサなどの機械も普通に運転しているだけで
結構な負荷になっている可能性があります。突然停止となる前に日常点検を
欠かさないようにしたいものです。
エアーコンプレッサに関しては、潤滑油量、フィルタ、クーラの汚れ確認を
こまめに行う事が大事だと思います。

さて今回ご紹介するのは、以前より何回か紹介していますエアドライヤーです。
梅雨も明けたので、一番大変な時期は過ぎたのかもしれませんが、圧縮空気には、
夏だろうが、冬だろうが、必ずドレンが含まれてしまいます。
そのドレンを除去する装置がドライヤーです。

始業時、いつもエアーガンでドレンを抜いてからじゃないとエアーが使えな
かったり、空気タンクからいつもエアーを逃がして使っているお客様が、
いらっしゃるのであれば、ドライヤーを使ってみてください。
これまでの苦労が嘘のようになくなります。



これは、オリオン機械製のドライヤRAX11J-SEです。

ドライヤも冷却フィン部分(上の画像では正面右側)が汚れると温度上昇、
冷媒ガス圧力上昇で停止してしまいますので、定期的にエアーブローなどで
清掃してください。



よろしければ弊社ホームページもご覧ください。
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/

ご質問などお問合せは
[TEL]052-362-8941
[FAX]052-362-8974
[メール]shiraishi@shinsei-eng.com
までお願い致します





トップランナーとフロン排出の規制について

2015年05月09日 | その他の機器
ゴールデンウィークも終わって仕事に復帰しましたが、まだのんびりとした空気から
抜け出せていません。いい加減ふんどしを締め直さないとまずいですね。
まあ実際にふんどしを締めたことは人生で1回もありませんが。

さて新年度になり1ヶ月が過ぎてしまいました。ご存知の方もたくさんいると
思いますが、新たな規制が4月から始まっています。


1.トップランナーモーター

IEC規格におけるIE3レベルをトップランナー基準として適用したモーターです。
省エネルギー基準が従来より厳しくなり、4月からはこのトップランナーモーターしか
生産できなくなります。従来ほとんどのモーターはIE1レベル(標準効率)の
モーターでしたが、4月以降の新品入手はほぼ不可能だと思います。
(自分で書いていてもよくわからない感じで、間違っている可能性もありますので、
詳しくはメーカーのHP等で検索、確認してください)。
さてこの規制、現状より省エネになるのは大変良い事なのですが、製品価格が従来より
上がってしまいました。またモーターの寸法が従来と異なる可能性があるため、
製品によってはリプレイスできなくなったり、モーター特性の変化により、ブレーカの
サイズ変更などが必要になる可能性がありますので、注意が必要です。


2.フロン排出抑制法

冷凍空調機器の点検が義務化されました。機器の所有者の責任で、すべての第1種特定製品
について、点検、記録、報告、修理、回収を遵守する必要があります。
この中で日常必要となるのは点検と、その内容を記録することになるかと思います。
まず少なくとも3か月に1度、簡易点検が必要になります。その中で冷凍圧縮機の出力が
7.5kW以上の機器については1年に1度の定期点検が必要となります。
簡易点検は専門家のアドバイスの上、所有者自身で点検しても構いませんが、定期点検は
専門家に依頼しなければなりません。ただエアードライヤに関しては、出力7.5kW以上
というと対象コンプレッサ出力が300kW以上くらいのかなり大型の機種となりますので、
多くの所有者は対象から外れるのではないかと思います。
こちらも間違っている可能性もありますので、詳しくはメーカーのHP等で確認してください。


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エアードライヤー

2014年06月26日 | その他の機器
久しぶりの記事になってしまいました。
記事を書かない間に春が過ぎて梅雨になってしまいました。
とはいったもののここ名古屋では例年より雨が少ない気がします。

梅雨といえばよくあるトラブルが、圧縮空気中にドレンが出てしまう
という問題です。
ドレンは季節に関係なく必ず発生してしまうものですが、高温多湿の
この時期にはとても大きな問題になってしまうことがあるようです。

それを防ぐためにドライヤーという装置があります。
圧縮空気中の湿分を強制的に除去する装置です。
最近(といってもかなり以前から)コンプレッサにドライヤーを
付属させることが一般的になっています。

ただ逆に付属していないコンプレッサもあり、また付属していても
そのドライヤーが先に壊れてしまい、改めて別にドライヤーを
取り付ける事もあります。

コンプレッサメーカーはもちろん、その他のオリオン機械,SMC
CKDなども別置タイプのドライヤーを販売しています。

ドライヤーなどいらないとおっしゃっていたお客様も1度取り付けると
その効果に驚かれます。

小さいものから大きいもの、用途、環境などによりいろいろ選択可能
ですので、何かお困りのことがありましたら一度ご相談ください。




これはSMC製のドライヤーです。
能力的には約1kWのコンプレッサのドレンを除去します
(かなり小さい部類にはいります)。


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コベルコ製ドレン処理機

2013年12月12日 | その他の機器
12月です。雪こそ降らないもののすっかり冬になってしまいました。
寒いです。毎年のことながらこれからどんどん寒くなっていくと思うと辛いですね。
年をとるとだんだんと厚着になっていきます。若い頃、真冬でも股引などはまったく
考えられませんでしたが、今は毎日はいています。欠かす事など考えられません。
仕事とは全く関係のない話になってしまいました。


今回ご紹介するのはコベルコ製のドレン処理機です。





内部構成はどこかで見たような気がします。
構造は、プレフィルタ(左側の白いフィルタ)、メインフィルタ(中央の青色の筒)、
清水確認槽(右側の透明なカップ)という簡単な構造です。
他メーカーの一部の製品についているドレン分離槽がありません。

この製品はあくまでオイル消費量の少ない現行コンプレッサ用に作られたもので、
一般鉱物油を使用する20年以上前のスクリュコンプレッサやレシプロコンプレッサには
不向きと思われます。それでも使用する場合にはドレン分離槽を別に設置する必要が
ありそうです。


今年もあと約20日です。少しでも良い年で終わりたいと思います。

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フクハラ ドレン処理装置

2012年06月20日 | その他の機器
台風一過で晴天とはいかないものの、ここ名古屋では今日の未明に台風は過ぎ去ったようで、
現在は雨は降っていません。今日は一部で屋外の仕事もありますが、このまま雨が降らなければ
何とかなりそうです。

さて今回ご紹介させて頂くのは、(株)フクハラ製のドレン処理装置です。型式はXSD25です。
ドレン処理装置とは、オイル式のエアーコンプレッサなどからでるオイルを含んだドレン水から、
オイルを分離する装置です。
一般的には、ドレン水を特殊なフィルターに通して、そのフィルターにオイルを吸着させて
処理する事が多いのですが、XSD25も同様の処理をします。

XSD25の特徴として、ドレン分離槽などの前処理装置が付属していないので、他のドレン
処理装置と比較して安価となっています。
ただし、ドレン分離槽が付属していませんので、あまり油分濃度の濃いドレンでは、すぐに
フィルターが詰まってしまう恐れがありますので、選定には注意が必要となるでしょう。

ドレン処理装置の選定には、ドレンの油分濃度、ドレンの量を把握することが必要です。



(株)フクハラのホームページはこちら→http://www.fukuhara-net.co.jp/


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エアーフィルタについて

2011年12月17日 | その他の機器
このブログの更新もまた1ヶ月ほど間が空いてしまいました。
既に12月も中旬です。というかあと約2週間で今年も終わりです。毎年思いますが、
一年ってあっという間ですね…などと年の瀬にはいつも書いている気がします。
とにかく新年を新たな気持ちで迎えられるようにあと2週間頑張りましょう。


今回はエアーフィルタについてです。
あるお客様にて、圧縮空気中にオイルが含まれるのは問題だとの事で、なんとかならないか
とのご依頼がありました。

そのお客様で使用しているエアーコンプレッサはオイル式なので、圧縮空気中には
微妙ながらもオイルが含まれてしまいます。
*逆に言えばエアーコンプレッサのオイルが減るのは、圧縮空気に混ざって出て行って
しまっているからです

これを解決するには、エアーコンプレッサをオイルを使用しないタイプ(オイルフリー)
に更新するか、またはオイルを除去するフィルタを配管途中に付ける必要があります。

今回はコンプレッサの更新は見送り、エアーフィルタを取り付ける事となりました。
エアーフィルタにも一般的には供給すべきエアー品質により3種類のフィルタに分かれて
います。具体的には主に、固形物除去用、オイルミスト除去用、臭気除去用などに分かれて
います。



画像は、左側が固形物除去用のLSF250B、右がオイルミスト除去用のMSF250Bです。
メーカーはオリオン機械です。

今回はオイルミスト除去が目的なので、オイルミスト用のみを取付ければよいかと
思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、オイルミスト用のみを取り付けた場合、
内部のフィルタエレメントにオイルミストよりも大きいゴミも付着してしまうので、
そのせいで本来のオイルミスト除去のエレメント寿命を著しく低下させてしまう可能性が
あります。よってオイルミストフィルタの前に固形物除去用のフィルタを取り付ける必要が
あります。

フィルタは圧縮空気の処理量により選定する大きさが異なります。
また内部のエレメントは使用1~2年で定期的に交換が必要です。


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アンレット ルーツブロワ

2010年08月09日 | その他の機器
例年になく暑い日が続いていますが、皆様体調など崩しておりませんでしようか。
私はややバテ気味で、お盆休みを指折り数えて待っている毎日です。
もうお盆休みに入っている皆様も多いかと思いますが、弊社は今週水曜日まで営業
しております。何かありましたらご連絡願います。



アンレット製ルーツブロワの新品(BS125)です。
既設品が故障停止したため分解点検を行ったのですが、本機はかなり古く、また修理は
高額な費用が予想されたため更新していただく事になりました。



ルーツブロワは構造がコンプレッサなどと比較すると単純で、回転数も遅くなる事が
多いと思いますので、日々の点検(グリスアップやオイルの管理)さえ確実に行えば、
ずっと長くお使い頂けると思います。しかしそれでも2~4年に1度程度は、
ベアリング、オイルシールなどの消耗品の交換は必要です。



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エアードライヤー

2010年04月21日 | その他の機器
記事を更新しない間にすっかり桜の花びらも落ちてしまい、もうすぐゴールデンウィークと
いうところまで来てしまいました。皆さん、お休みは何かご予定はあるんでしょうか。
私は混雑が苦手なんで、この時期にいわゆる行楽地へ行くことがほとんどありません。
毎年、近場に出掛けるだけが多いです。そろそろ近場で行くところがなくなってきました。
名古屋市近郊で、混雑がなくて、いいところがあれば教えて下さい。


さて、あまり関係ない話はこれくらいで、今回はエアードライヤーについてです。

エアードライヤーとは、この名称でも分かる通り、空気を乾燥させる(空気中の水分を除去
する)装置です。圧縮空気中に含まれる水分を除去し、乾燥した空気を供給します。
ですからエアードライヤーは、エアーコンプレッサから出た配管に繋がっていたり、コンプ
レッサに内蔵されていたりします。

エアードライヤーが付いておらず、配管内に溜まったドレンでお困りの方がいらっしゃい
ましたら、ぜひドライヤーを付けて下さい。問題は一挙に解決します。

水分除去の方法は、冷凍機を使ったもの、高分子膜を使ったもの、乾燥剤を使ったもの、遠
心分離を利用したものなど様々なものがありますが、その中で用途や使用環境などにより最
適なものを使用します。




上の画像は、エアーコンプレッサに付属しているドライヤーで冷凍式です。エアーコンプ
レッサに付属しているドライヤーはほとんどが冷凍式です。
冷凍式とは、簡単に説明すれば、空気を冷やすことにより空気中の水蒸気を凝縮させ、水分
を除去している方式です。

画像右側に移っているのが、冷媒(フロンガス)を圧縮している圧縮機です。右側のファ
ンで冷やす構造になっているものが、凝縮器です。下のほうに写っているのが冷却器です。

空気を冷やすのに使っているのが圧縮機であり、フロンガスです。そのフロンガスと圧縮空
気が冷却器で熱交換を行うことにより空気を冷やして水を凝縮させています。

冷凍式ドライヤーは特に部品交換が必要となる定期メンテナンスはありませんが、凝縮器の
フィンの部分は汚れると故障の原因となりますので、定期的にエアーブローなどの清掃を行
って下さい。


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ルーツブロワの更新

2009年12月14日 | その他の機器
もう12月も半ば、1年ももうすぐ終わりです。日が経つのは早いものです。
暖冬とも言われていますが、そろそろ本格的に寒くなってきました。
私も先週は寒さのせいか、ちょっと体調を崩してしまいました(幸い、インフル
エンザではなかったです)。皆様も私みたいにならないように、お気をつけ
下さい。





ルーツブロワです。
既設品故障し、分解点検、確認したのですが、長くお使い頂いていたので各所が
磨耗損傷しており、修理部品が多く、費用が高額になりますので、今回は新品に
更新をして頂くことになりました。

既設品と同型に更新するので本体の入替のみとなります。ベース、モーターなど
全部を新品に更新するより安価で済みます。



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荏原 ラインポンプ

2009年11月13日 | その他の機器
すっかり町の風景も秋になりました。
この地方でも葉が色づき始まったようで、来週末くらいが見ごろなんでしょうか。
今年は例年より1週間~10日程、色づくのが早いそうですが、一度、紅葉でも
見に行きたいと思います…と毎年のように思うのですが、行けていません。さて
今年はどうなりますでしょうか。




荏原製作所のラインポンプです。
先日、水漏れとの事で修理致しました。メカニカルシール、ベアリングなどを
交換修理しています。


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