コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

コンプレッサーの省エネルギー 3

2009年04月10日 | 提案 その他
前回記事から引き続き省エネルギーについてのお話です。

もうひとつ簡単に行えるエアーコンプレッサに関する省エネがあります。
それは、エアー漏れをなくす事です。

工場内で機械が稼動せずエアーコンプレッサのみが運転しているとき、工場内で
「シューッ」という音がしていると思います。それがエアー漏れです。
工場勤務されている人ならきっと分かっていると思います。
しかし、圧縮空気は無色透明無臭無害なのでそのままにしている事が多いかもし
れません。それは間違いです。

たとえばエアー漏れの穴の直径が1mmだった場合、そのエアー漏れの量は72
L/min (圧力0.69MPa時)になります。同じような漏れ箇所が10個あったとき、
そのエアー漏れ量の合計720L/min。これは出力5.5kWのコンプレッサの吐出
し空気量に相当します。

つまり圧縮空気を大気に放出することのために出力5.5kWのコンプレッサ1台を
無駄に運転し続けている事と同じ事になります。
ちなみに5.5kWのコンプレッサを1年間(365日×24時間)運転し続けるとその
電力費は約70万円になります。

エアー漏れを直すのに当然費用が掛かる場合もありますが、ネジが緩んでいたり、
ホースが外れかかっているだけという場合も結構ありますので、一度工場内をひと
通り点検される事をお勧めいたします。

また、圧縮空気をエアーブローを目的に使っており、機械が動いていない時でも
エアーを吐出し続けている場合などもありますので、機械が動いてない場合には
バルブを閉じてエアーの無駄がないようにしましょう。

流れ出ているエアーは大切なお金が流れ出ていることと同じなのです。


今回は一部ホームページの内容を転載しています。
よろしければ弊社ホームページもご覧ください
(株)新生エンジニアリング http://shinsei-eng.com/