コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

コンプレッサーの省エネルギー

2009年04月06日 | 提案 その他
エアーコンプレッサのランニングコストは、いくらくらいかかるのでしょうか?

原材料費用は仕入れの必要のない空気ですから無料といっていいでしょう。
という事はそのランニングコストの殆どは電気料金とメンテナンス・修理費用だと
いって差し支えありません。

では、どれだけの費用なのでしょうか?
当然コンプレッサの種類や仕様、ご使用状況により金額は異なりますが、一般的
にはコンプレッサを購入してからの10年間の費用のうち約80%が電気料金で
あるといわれています。ちなみに残りの10%がコンプレッサの購入費用、さら
に残りの10%がメンテナンス・修理費用といわれます。



ですから新規ご購入をご検討の際は、購入費用よりもランニングコストを重視さ
れた方がよいでしょう。では具体的に金額を考えてみましょう。

油冷式スクリュコンプレッサ37KW(標準機;省エネ効果少)を平均運転負荷
70%、運転時間6000時間、電気料金15円/kWhとして算出すると、年間電
気料金は約320万円となります(この金額は、同機の購入費用以上になり
ます)。10年間では3,200万円です。
コンプレッサの省エネは、この金額をいかに減らすかがポイントとなるのです。

具体的には、インバータ機(省エネ効果大)をお勧めいたします。
例えば上記と同条件でインバータ機を運転すると、年間電気料金は約230万円
(28%減)で済むのです。標準機とのランニングコスト差は年間90万円です。
10年間では900万円と決して少なくない差になります。

購入費用をできるだけ抑えることも非常に重要な事ですが、その後のランニング
コストを考慮する事が最重要だと考えます。

当然、インバータ機ですので購入価格、予想されるメンテナンス費用は標準機と
比較して何割か高額になる場合もありますが、その差額は一般的に1~3年で
回収可能です。

*算出金額は比較のための概算で金額を保証するものではありません



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