コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

コンプレッサーの省エネルギー 2

2009年04月08日 | 提案 その他
前回はコンプレッサーの省エネルギーというタイトルで記事を書きました。
その時の話はあくまでも新規にコンプレッサーを購入する時の内容でした。
では、現状のコンプレッサ、設備で省エネを行うにはどうしたらよいのでしょうか。

最も簡単で効果が比較的大きい事は、コンプレッサーの設定圧力を下げる事です。
コンプレッサーは運転していればどんどんと圧力が上がっていくものではあり
ません。ある一定の圧力で、停止したり、アンロード運転(無負荷運転)を行い、
圧縮空気を作らないようにしています。この圧力を設定圧力と呼びます(厳密に
は違う場合もあります)。

しかしこの設定圧力が必ずしも工場設備の必要最低圧力とは限りません。
例えばコンプレッサの設定圧力が0.69MPaで、工場設備の必要最低圧力が、
0.59MPaだとすると、その差0.10MPaが無駄となっている時があります。

もしコンプレッサーの設定圧力を0.59MPaに下げる事ができれば、その無駄な
電力を下げる事ができ、省エネルギーになるのです。
圧力を0.10MPa下げると、約7~9%程度の省エネになるといわれています。
もし年間電気料金が300万円ならば20万円以上の省エネ効果になると思われ
ます。

ただし省エネになるからといってあまりに圧力を下げると機械の故障を招く事にも
なりますので、メーカーや業者に機械の仕様を確認してから圧力調整を行って下
さい。



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