コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

レシプロ式コンプレッサとは

2009年04月01日 | コンプレッサ
車で走っていると桜が咲いているのをよく見かけます。今のところ5~6分咲きと
いったところでしょうか。今週末には、満開になりそうですね。皆様にはお花見の
予定なんてありますでしょうか?

さて、今回はレシプロ式のコンプレッサについてです。
エアーコンプレッサといえばこちらのタイプの方がスクリュコンプレッサよりも
身近かもしれませんね。出力15kW以下の比較的小型のコンプレッサで多く使
われていると思います(もっと出力の大きいレシプロコンプレッサもあります)。

空気の圧縮方法は、シリンダ内をピストンが往復し空気を圧縮します。
自動車のエンジンなんかと同じ構造です。ピストンの上下運動により、吸込→
圧縮→吐出→という動作を繰り返します。そのため圧縮空気に脈動が出てしまい
ますので、吐出配管側には空気タンクを設置したほうがよいでしょう。
もっとも通常の小型レシプロコンプレッサでは既にタンクが付属したタイプが
製品として殆どですので、この問題はあまり考えないでもよいかもしれません。
運転中は、スクリュコンプレッサと比較して音、振動は大きくなりますので、
設置場所は配慮する必要があります。
またオイル式では圧縮空気中に含まれるオイル含有量が多くなりますので、清浄な
エアーが必要となるワークには不向きです。長時間の連続運転にも不向きです。

スクリュコンプレッサと比較して運転、エアーの質など劣る点が多いですが、比較
的安価のため、上記問題がクリアできる状況、環境であれば、ご購入の際に検討さ
れるのも良いと思います。



今日から新年度です。気持ちも新たにがんばりたいと思います。
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