正太 「こんなふうに、カーッと怒ると、その人自身がいちばん苦しむことになるんだね。心の法則によって、いちばん不幸になるのはその人自身なんだよ。
また、その人だけじゃなくて、その周りにいる人も参ってくるんだね。たとえば、家庭の中で、一家の主がいつも怒ってばかりいたら、家族みんなが参ってくるんだよ。カーッときて見境がなくなってくると、家庭が地獄になっていくんだ。
「帰ってくるなり、また怒るんじゃないか」と思うと、奥さんや子供は、毎晩毎晩が苦しいし、怖くて怖くてしかたがないんだね。暴れて物を投げ回ったり、ガラスを割ったりするんじゃないか。ご飯を出しても、「こんなまずいものが食えるか」と言って捨てられるんじゃないか。「子供が悪いのもおまえのせいだ」と何かにつけて言われるんじゃないか。こう思うだけでも怖いんだよ。
そして、旦那さんがいなくなると、自分が受けた仕打ちを、今度は奥さんが子供に八つ当たりしだすんだね。「私がこんな目にあうのは、あなたたちの出来が悪いからだ」とか言って、子供をいじめることでストレスを解消しようとするんだよ。
普通、物心つくまでの子供は、あまり悪霊(地獄霊)に憑依されたりはしないんだけど、そういう家庭に限っては、子供も憑依霊に憑かれていることがあるんだ。親がいつも喧嘩ばかりしている家庭、家の中に怒りが満ちているような家庭では、小さな子供であっても、悪霊に憑かれて霊障になっているところがあるんだよ。
そうすると、だんだん登校拒否になったり、非行に走ったりし始めるんだね。悪口を言ったり、愚痴を言ったりしはじめて、心が歪んでくるんだ。小さな子供に問題が起きるときは、「必ず親にも原因がある」から、まず親のほうがしっかり反省して、自分自身を立て直していかなくちゃいけないんだ。
こんなふうに、怒りの炎を抑えるということは、家庭や職場でその人を中心にした地獄領域を広げないためにも、とても大事なことなんだよ」
勇二 「ふーむ。前に、「現代は悪霊憑依の低年齢化が起きている」って聞いたけど、今、君が言ったような事情も原因になっているのかね? 「荒れた家庭」が増えたみたいな」
正太 「うん。昔は大人にならないと起きなかったような悪霊憑依が、現代では、十歳くらい、小学校の高学年くらいから始まっているんだね。でも、今言ったように、家庭の霊的環境がひどく悪かったり、両親ともに心が荒んでいる場合には、もっと小さい頃、幼稚園や小学校の低学年くらいでも悪霊の影響を受けてしまうんだよ」
勇二 「うーん。幼稚園児でもか」
正太 「悪霊憑依の低年齢化が起きている原因を見ていくと、根本的には、家庭でも学校でも、戦後、宗教教育、道徳教育を教えなくなった、ということがあるんだね。それによって「正しい心のあり方」や「人間の正しい生き方」、つまり「価値判断の基準」をほとんど教えなくなった、ということがあるんだ。さらに、(それとも関係するけど)今言ったような「家庭の荒れ」と「学校の荒れ」という事態が進んできているからなんだ。
「家庭の荒れ」のほうは、まず、親自身の世代が「正しい心のあり方」なんていうものを教えられたことがないという根本的な事情に加えて、両親共働きの家庭が増えたという背景もあるんだね。「収入を増やしたい」という理由から母親も働きに出ていることが多くなっていて、その分、疲れに伴う「感情のブレ」や「ストレス」が家庭の中に持ち込まれる量が増えたという事情があるんだ(もちろん、父親のほうも、昔に比べると仕事面のストレスが増してきている面も無視できないけどね)。
学校でいじめをしたり、暴れている子供の家庭を調べてみると、両親の間に葛藤があったり、離婚の危機にあったりする場合がけっこうあるんだね。そういう状況に耐えられなくて、子供が学校で暴れているケースが少なくないんだよ。
次に「学校の荒れ」のほうだけど、これもやはり、宗教、道徳というものを教育現場から完全に追い出してしまったために、「学校や教師が持っていた「尊い部分」「威厳のある部分」がなくなってしまった」ということが一番大きな原因なんだね。「労働者」という意識の先生が主流になってしまって、「聖職」という使命感を持って教育にあたる先生が、非常に少なくなってしまったんだよ。
それと、「学校の荒れ」は公立校に多いんだけど、これはなぜかというと、校長以下の公立校の教師に、いわゆる「公務員体質」があるからなんだね。「努力をしてもしなくても、安定した給料がもらえる」という公務員特有の甘い制度の中に置かれているから、(ハッキリ言えば)どうしてもサボる方向、堕落の方向にいってしまうんだね。
今、年金の問題で、社会保険庁や地方公務員の怠業や腐敗ぶりが明るみに出て問題になってるけれど、これは特定の役所に限ったことというよりも、現在の公務員体質の一端が現われていると見るべきなんだね。じゃあ、「同じ公務員でも、教師だけは例外か」というと、残念ながらそうとは言えないんだよ。
「本人の努力に関わりなく、手厚い身分保障を受けられる」というシステムの中では、よほど自分を律するか、立派なリーダーに恵まれない限り、堕落、腐敗の方向に行くのはやむをえないんだ。もちろん、中には情熱をもって子供たちの教育に努力を傾けている先生もいるけれど、大勢は、易きに流れ、低きに流れていくのは避けられないんだよ。たとえは少し古くなるけど、昔の国鉄の職員(労組員)みたいな体質があるんだね。
近年、明るみに出るようになったけど、実際、いじめがクラスで流行っても、「管理責任を問われたくない」という保身の思いから、いじめの事実を隠蔽したり、いじめグループのほうをかばったりする教師や校長がとても多いんだね。さらには「自分がいじめの対象になりたくない」という理由から、生徒たちのいじめに積極的に加担するような教師もいるんだよ。
私立校でこんなことをやっていたら、生徒が集まらなくなってすぐに潰れてしまうけど、公立校だとそんな心配はないから十分通用してしまうわけなんだ(もっとも、最近になって、こうしたシステムには徐々に改革のメスが入りつつあるんだけどね)。
子供というのは、身近にいる親とか大人の後姿を見て影響を受けるんだけど、上辺は取り繕っていても、保身や堕落に染まった教師を見ていると、やはり影響を受けるんだね。マイナスの感化を受けるんだよ」
勇二 「ふーむ。じゃあ、「学校の荒れ」からくる「悪霊憑依の低年齢化」には、教師の側にも大きな原因があることになるよね」
正太 「そうなんだよ。「学校の荒れ」の中には、「家庭の荒れ」が子供を通して学校に持ち込まれている場合もあるんだけど、「教員の悪」が原因になっている場合も多いんだね。
そうしたケースでは、まず教師たちのほうに悪霊が入っているんだ。そして、その先生のもとで教育を受けた子供たちは、心がひずんでいって、悪への誘惑が始まっていくんだね。その教師が担任になっているクラスでは、まるで犯罪者の予備軍みたいな「いじめグループ」が増殖し始めるんだよ。
ところが、教師のほうは、自分の心にもやましいものがあるから、現状を黙認するんだね。自分自身がその仲間だから、子供たちの心に悪霊が入っていても、叱ることができないんだよ」
勇二 「そうかあ。「公立はいじめがあるし、レベルが低いから」っていうんで、私立に子供を通わせる親が増えてるけど、霊的に見るとそうした内幕があったんだね」
正太 「それと、公立校では、「学校の自治」という名のもとに一種の「治外法権化」が行われていて、それがいじめを隠蔽したり、外部からの監視や介入を防ぐための隠れ蓑になっているんだね。ここに腐敗の温床があるんだよ。だから、いじめのような犯罪を学校からなくしていくには、外部機関による厳しいチェックシステムを確立していくことがまず大事なんだ。
えーっと、話が「怒り」というテーマから逸れてしまったんで、強引に元に戻すけど、家庭の中が怒りや憎悪に満ちて荒んでいると、赤ちゃんでさえ、霊的悪影響から逃れられないんだよ」
勇二 「えっ、赤ちゃんまで? 赤ちゃんだと、何もわからなそうに見えるけどね」
正太 「いや、そんなことはないんだよ。彼らは、霊的に非常に感じやすいからわかるんだね。
よく、赤ちゃんが、誰もいないはずの、あらぬほうを見てニコニコ笑っていることがあるよね。これは、自分を励ましにきた守護霊や天使を見て喜んでいることが多いんだよ。心が素直な、一歳から二歳くらいまでの間は、霊視ができることがよくあるんだ。だから、親が見て、わからないような表情をすることがよくあるんだね。これは「見えている」からなんだ。でも、だんだんこの世的になじんでいくと、そうした世界がわからなくなっていくんだけどね。
こんなふうに、彼らは霊的に感じやすいんだけど、両親に悪霊が憑いている場合どうなるかというと、「夜泣き」をすることが多いんだね」
勇二 「へーえ。夜泣きを」
正太 「うん。両親に悪霊がついていると、悪夢という形で見るんだね。そして夜泣きをするんだ。だから、赤ちゃんの夜泣きが止まないときは、夫婦ふたりして、心に誤りがないかどうか、反省する必要があるんだよ。夫婦の間に葛藤がないか、怒りや愚痴や不平や足ることを知らない欲望で、心の中にこだわりをつくっていないか、振り返ってみることが大切なんだよ」
また、その人だけじゃなくて、その周りにいる人も参ってくるんだね。たとえば、家庭の中で、一家の主がいつも怒ってばかりいたら、家族みんなが参ってくるんだよ。カーッときて見境がなくなってくると、家庭が地獄になっていくんだ。
「帰ってくるなり、また怒るんじゃないか」と思うと、奥さんや子供は、毎晩毎晩が苦しいし、怖くて怖くてしかたがないんだね。暴れて物を投げ回ったり、ガラスを割ったりするんじゃないか。ご飯を出しても、「こんなまずいものが食えるか」と言って捨てられるんじゃないか。「子供が悪いのもおまえのせいだ」と何かにつけて言われるんじゃないか。こう思うだけでも怖いんだよ。
そして、旦那さんがいなくなると、自分が受けた仕打ちを、今度は奥さんが子供に八つ当たりしだすんだね。「私がこんな目にあうのは、あなたたちの出来が悪いからだ」とか言って、子供をいじめることでストレスを解消しようとするんだよ。
普通、物心つくまでの子供は、あまり悪霊(地獄霊)に憑依されたりはしないんだけど、そういう家庭に限っては、子供も憑依霊に憑かれていることがあるんだ。親がいつも喧嘩ばかりしている家庭、家の中に怒りが満ちているような家庭では、小さな子供であっても、悪霊に憑かれて霊障になっているところがあるんだよ。
そうすると、だんだん登校拒否になったり、非行に走ったりし始めるんだね。悪口を言ったり、愚痴を言ったりしはじめて、心が歪んでくるんだ。小さな子供に問題が起きるときは、「必ず親にも原因がある」から、まず親のほうがしっかり反省して、自分自身を立て直していかなくちゃいけないんだ。
こんなふうに、怒りの炎を抑えるということは、家庭や職場でその人を中心にした地獄領域を広げないためにも、とても大事なことなんだよ」
勇二 「ふーむ。前に、「現代は悪霊憑依の低年齢化が起きている」って聞いたけど、今、君が言ったような事情も原因になっているのかね? 「荒れた家庭」が増えたみたいな」
正太 「うん。昔は大人にならないと起きなかったような悪霊憑依が、現代では、十歳くらい、小学校の高学年くらいから始まっているんだね。でも、今言ったように、家庭の霊的環境がひどく悪かったり、両親ともに心が荒んでいる場合には、もっと小さい頃、幼稚園や小学校の低学年くらいでも悪霊の影響を受けてしまうんだよ」
勇二 「うーん。幼稚園児でもか」
正太 「悪霊憑依の低年齢化が起きている原因を見ていくと、根本的には、家庭でも学校でも、戦後、宗教教育、道徳教育を教えなくなった、ということがあるんだね。それによって「正しい心のあり方」や「人間の正しい生き方」、つまり「価値判断の基準」をほとんど教えなくなった、ということがあるんだ。さらに、(それとも関係するけど)今言ったような「家庭の荒れ」と「学校の荒れ」という事態が進んできているからなんだ。
「家庭の荒れ」のほうは、まず、親自身の世代が「正しい心のあり方」なんていうものを教えられたことがないという根本的な事情に加えて、両親共働きの家庭が増えたという背景もあるんだね。「収入を増やしたい」という理由から母親も働きに出ていることが多くなっていて、その分、疲れに伴う「感情のブレ」や「ストレス」が家庭の中に持ち込まれる量が増えたという事情があるんだ(もちろん、父親のほうも、昔に比べると仕事面のストレスが増してきている面も無視できないけどね)。
学校でいじめをしたり、暴れている子供の家庭を調べてみると、両親の間に葛藤があったり、離婚の危機にあったりする場合がけっこうあるんだね。そういう状況に耐えられなくて、子供が学校で暴れているケースが少なくないんだよ。
次に「学校の荒れ」のほうだけど、これもやはり、宗教、道徳というものを教育現場から完全に追い出してしまったために、「学校や教師が持っていた「尊い部分」「威厳のある部分」がなくなってしまった」ということが一番大きな原因なんだね。「労働者」という意識の先生が主流になってしまって、「聖職」という使命感を持って教育にあたる先生が、非常に少なくなってしまったんだよ。
それと、「学校の荒れ」は公立校に多いんだけど、これはなぜかというと、校長以下の公立校の教師に、いわゆる「公務員体質」があるからなんだね。「努力をしてもしなくても、安定した給料がもらえる」という公務員特有の甘い制度の中に置かれているから、(ハッキリ言えば)どうしてもサボる方向、堕落の方向にいってしまうんだね。
今、年金の問題で、社会保険庁や地方公務員の怠業や腐敗ぶりが明るみに出て問題になってるけれど、これは特定の役所に限ったことというよりも、現在の公務員体質の一端が現われていると見るべきなんだね。じゃあ、「同じ公務員でも、教師だけは例外か」というと、残念ながらそうとは言えないんだよ。
「本人の努力に関わりなく、手厚い身分保障を受けられる」というシステムの中では、よほど自分を律するか、立派なリーダーに恵まれない限り、堕落、腐敗の方向に行くのはやむをえないんだ。もちろん、中には情熱をもって子供たちの教育に努力を傾けている先生もいるけれど、大勢は、易きに流れ、低きに流れていくのは避けられないんだよ。たとえは少し古くなるけど、昔の国鉄の職員(労組員)みたいな体質があるんだね。
近年、明るみに出るようになったけど、実際、いじめがクラスで流行っても、「管理責任を問われたくない」という保身の思いから、いじめの事実を隠蔽したり、いじめグループのほうをかばったりする教師や校長がとても多いんだね。さらには「自分がいじめの対象になりたくない」という理由から、生徒たちのいじめに積極的に加担するような教師もいるんだよ。
私立校でこんなことをやっていたら、生徒が集まらなくなってすぐに潰れてしまうけど、公立校だとそんな心配はないから十分通用してしまうわけなんだ(もっとも、最近になって、こうしたシステムには徐々に改革のメスが入りつつあるんだけどね)。
子供というのは、身近にいる親とか大人の後姿を見て影響を受けるんだけど、上辺は取り繕っていても、保身や堕落に染まった教師を見ていると、やはり影響を受けるんだね。マイナスの感化を受けるんだよ」
勇二 「ふーむ。じゃあ、「学校の荒れ」からくる「悪霊憑依の低年齢化」には、教師の側にも大きな原因があることになるよね」
正太 「そうなんだよ。「学校の荒れ」の中には、「家庭の荒れ」が子供を通して学校に持ち込まれている場合もあるんだけど、「教員の悪」が原因になっている場合も多いんだね。
そうしたケースでは、まず教師たちのほうに悪霊が入っているんだ。そして、その先生のもとで教育を受けた子供たちは、心がひずんでいって、悪への誘惑が始まっていくんだね。その教師が担任になっているクラスでは、まるで犯罪者の予備軍みたいな「いじめグループ」が増殖し始めるんだよ。
ところが、教師のほうは、自分の心にもやましいものがあるから、現状を黙認するんだね。自分自身がその仲間だから、子供たちの心に悪霊が入っていても、叱ることができないんだよ」
勇二 「そうかあ。「公立はいじめがあるし、レベルが低いから」っていうんで、私立に子供を通わせる親が増えてるけど、霊的に見るとそうした内幕があったんだね」
正太 「それと、公立校では、「学校の自治」という名のもとに一種の「治外法権化」が行われていて、それがいじめを隠蔽したり、外部からの監視や介入を防ぐための隠れ蓑になっているんだね。ここに腐敗の温床があるんだよ。だから、いじめのような犯罪を学校からなくしていくには、外部機関による厳しいチェックシステムを確立していくことがまず大事なんだ。
えーっと、話が「怒り」というテーマから逸れてしまったんで、強引に元に戻すけど、家庭の中が怒りや憎悪に満ちて荒んでいると、赤ちゃんでさえ、霊的悪影響から逃れられないんだよ」
勇二 「えっ、赤ちゃんまで? 赤ちゃんだと、何もわからなそうに見えるけどね」
正太 「いや、そんなことはないんだよ。彼らは、霊的に非常に感じやすいからわかるんだね。
よく、赤ちゃんが、誰もいないはずの、あらぬほうを見てニコニコ笑っていることがあるよね。これは、自分を励ましにきた守護霊や天使を見て喜んでいることが多いんだよ。心が素直な、一歳から二歳くらいまでの間は、霊視ができることがよくあるんだ。だから、親が見て、わからないような表情をすることがよくあるんだね。これは「見えている」からなんだ。でも、だんだんこの世的になじんでいくと、そうした世界がわからなくなっていくんだけどね。
こんなふうに、彼らは霊的に感じやすいんだけど、両親に悪霊が憑いている場合どうなるかというと、「夜泣き」をすることが多いんだね」
勇二 「へーえ。夜泣きを」
正太 「うん。両親に悪霊がついていると、悪夢という形で見るんだね。そして夜泣きをするんだ。だから、赤ちゃんの夜泣きが止まないときは、夫婦ふたりして、心に誤りがないかどうか、反省する必要があるんだよ。夫婦の間に葛藤がないか、怒りや愚痴や不平や足ることを知らない欲望で、心の中にこだわりをつくっていないか、振り返ってみることが大切なんだよ」