正太 「カッとしたり、イライラすると、心が波立つよね。心が波立つと、人間はとたんに幸福感が阻害されるんだね。
だからこそ、心を波立たせない「平静な心」というのは、とても価値あるものなんだよ。「心の平和」というのは、非常に深い価値を持ったものなんだ。
しかも、「心の安らぎ」「心の平和」というのは、この世における心の幸福感の問題だけじゃなくて、あの世に行くともっと決定的なものになってくるんだよ。というのも、あの世の世界というのは、「心の平和」を維持する能力によって、世界が分れているからなんだ」
勇二 「心の平和を維持する能力で? じゃあ、心の平和をキープできる人ほど高い世界に住んでいるわけ?」
正太 「そうなんだよ。
前にも少し説明したけど、あの世(霊界)というのは、下は四次元から上は九次元まで、何重にも次元構造があって、各次元のなかに、さらに精妙に分かれた段階があるんだね。この「次元構造の壁」、あるいは「次元の大地」をつくっているものが、実は「心の平和」の部分なんだ。
その世界に住んでいる人が、どれだけ「平和な心」、「揺れない心」を持っているかによって、次元が分れているんだね。そこに住んでいる人たちの心の波動、心の波長が一定しているところに、その霊界の階層ができてくるんだよ。
霊界の次元については、「波長の精妙さによって分れている」とか「愛の発展段階、グレードの違いで分れている」とか説明してきたけど、それはまた「どれだけ揺れない心、平和な心を築けているか」ということと同じなんだね。
だから、たとえ七次元(菩薩界)の住人であっても、心が非常に揺れて、喜怒哀楽が大きくぶれ、まるで地獄の鬼さながらの心境になった場合は、たちまち足元の大地がパカッと開いて、その人は下の次元まで堕ちてしまうんだね。エレベーターで降下するみたいに、あっという間に転落して、元の世界に住めなくなるんだよ」
勇二 「へーえ、そうか。自分がいる次元の波動にそぐわない波動を出すと、そこの世界にいられなくなるんだね。波動が一致する世界まで落っこちちゃうわけだ」
正太 「そうなんだよ。あの世というのは、「思う」ということが全ての世界。思ったことが即座に実現する世界なんだね。だから、霊界では、「思う」ということ、「考える」ということは、まさに真剣勝負なんだ。抜き身の日本刀を持っているようなもので、思った瞬間にスパッと切れてしまうんだよ。
たとえば、あの世の五次元世界(善人界)に還って、「自分は五次元世界の住人であり、善人なんだ」と思っていたとしても、誰かを見て「憎らしいな。あんな奴は追い出してしまいたい」なんてことを延々と考えていると、自分の立っている大地がパカッと割れて、ストーンと下に堕ちてしまうんだね。文字通りの堕地獄なんだ。
天上界の大地というのは、堅固なように見えて、実はそうじゃないんだね。天上界の住人は、自分の意識体と波長が合う世界に落ち着いているだけだから、その人の意識が下がって、その世界と波長が合わなくなると、大地が裂けて、下の世界に堕ちてしまうんだよ。
昔の物語にはよく、「大地が裂けて地獄に堕ちる」という話が出てくるけど、それはこの世の話じゃなくて、あの世(霊界)での話なんだね」
勇二 「なるほどね。この世だと、そんなに都合よく地割れが起きて、下に落ちたりしないだろうしね(笑)。
あの世の地面のほうは、その人の「心の波長」しだいだから、そういうことも起きるわけだ」
正太 「そう。地獄に堕ちる場合、ほとんどは「この世経由」で、つまり、「天上界からこの世に生まれ変ってきて、その結果、落第点をとって、地獄に堕ちる」という場合がほとんどなんだけど、まれに、あの世の世界にいながらストレートに行くようなこともあるんだね。
地獄まで堕ちないにしても、霊界の村では、ときどき神隠しにあったみたいに、一緒に住んでいた人が突然いなくなることがあるんだよ。それは、いなくなった当人の心の中で、「その世界に住むための前提条件が突如崩れた」ということなんだね。
他の人たちは「あの人はどこへ行ったんだろう」と話し合うんだけど、実は下の世界に堕ちているんだね。ただ、どの世界に行ったかは、元の世界の住人たちには分からないんだ。
下の世界に堕ちたとしても、反省心を起こして、人生の立て直しをすれば、しばらくすると元の世界に還ってくることができるんだよ。
でも、下の世界でも怒ったり恨みつらみの思いを出して、「勝手に割れて、おれを堕とすとは、けしからん大地だ。元の世界に戻せー」なんてわめいていると、さらに地面が割れて、もう一つ下の世界に堕ちてしまうんだ。こうして、その人が落ち着く世界、心境にふさわしい世界まで、どんどん堕ちていくんだよ。
霊界では、上の世界に上がるのはなかなか大変なんだけど、下の世界へ堕ちるのは簡単なことなんだ」
勇二 「ふーむ。上の世界に行くには努力がいるけど、下の世界に堕ちるのは簡単か。けっこう教育的効果の高い世界なんだね」
正太 「こんなふうに、心の平和を維持する能力が、あの世の次元の壁をつくっているわけだから、一定のレベル以上、心の平和を維持する能力がないと、その世界にとどまることができないんだね。
あの世の世界では、下の次元に行くほど、想念が荒れて、心の波長が非常に乱れているんだよ。
地獄にいる人というのは、精妙な波動、安定した平和な波動とは、まったく正反対の生き方をしているんだ。地獄には、カーッと怒ったり、憎んだり、愚痴ったり、妬んだりといった、条件反射的で非常に破壊的な、ガサガサした想念のなかに生きている人がたくさんいるんだよ」
勇二 「なるほどなあ。あの世の世界というのは、この世の延長だから、生前、カッカカッカした心の状態で生きていたら、まさにそういう「荒れた波動の世界」=「地獄」に行ってしまう、ということだね。イライラしたりカッカして怒るということは、地獄行きの切符を買ってるようなものだ。
自分のことを本当に大切に思うなら、心をコントロールして怒りの思いを出さないようにしていかなきゃいけないんだな」
だからこそ、心を波立たせない「平静な心」というのは、とても価値あるものなんだよ。「心の平和」というのは、非常に深い価値を持ったものなんだ。
しかも、「心の安らぎ」「心の平和」というのは、この世における心の幸福感の問題だけじゃなくて、あの世に行くともっと決定的なものになってくるんだよ。というのも、あの世の世界というのは、「心の平和」を維持する能力によって、世界が分れているからなんだ」
勇二 「心の平和を維持する能力で? じゃあ、心の平和をキープできる人ほど高い世界に住んでいるわけ?」
正太 「そうなんだよ。
前にも少し説明したけど、あの世(霊界)というのは、下は四次元から上は九次元まで、何重にも次元構造があって、各次元のなかに、さらに精妙に分かれた段階があるんだね。この「次元構造の壁」、あるいは「次元の大地」をつくっているものが、実は「心の平和」の部分なんだ。
その世界に住んでいる人が、どれだけ「平和な心」、「揺れない心」を持っているかによって、次元が分れているんだね。そこに住んでいる人たちの心の波動、心の波長が一定しているところに、その霊界の階層ができてくるんだよ。
霊界の次元については、「波長の精妙さによって分れている」とか「愛の発展段階、グレードの違いで分れている」とか説明してきたけど、それはまた「どれだけ揺れない心、平和な心を築けているか」ということと同じなんだね。
だから、たとえ七次元(菩薩界)の住人であっても、心が非常に揺れて、喜怒哀楽が大きくぶれ、まるで地獄の鬼さながらの心境になった場合は、たちまち足元の大地がパカッと開いて、その人は下の次元まで堕ちてしまうんだね。エレベーターで降下するみたいに、あっという間に転落して、元の世界に住めなくなるんだよ」
勇二 「へーえ、そうか。自分がいる次元の波動にそぐわない波動を出すと、そこの世界にいられなくなるんだね。波動が一致する世界まで落っこちちゃうわけだ」
正太 「そうなんだよ。あの世というのは、「思う」ということが全ての世界。思ったことが即座に実現する世界なんだね。だから、霊界では、「思う」ということ、「考える」ということは、まさに真剣勝負なんだ。抜き身の日本刀を持っているようなもので、思った瞬間にスパッと切れてしまうんだよ。
たとえば、あの世の五次元世界(善人界)に還って、「自分は五次元世界の住人であり、善人なんだ」と思っていたとしても、誰かを見て「憎らしいな。あんな奴は追い出してしまいたい」なんてことを延々と考えていると、自分の立っている大地がパカッと割れて、ストーンと下に堕ちてしまうんだね。文字通りの堕地獄なんだ。
天上界の大地というのは、堅固なように見えて、実はそうじゃないんだね。天上界の住人は、自分の意識体と波長が合う世界に落ち着いているだけだから、その人の意識が下がって、その世界と波長が合わなくなると、大地が裂けて、下の世界に堕ちてしまうんだよ。
昔の物語にはよく、「大地が裂けて地獄に堕ちる」という話が出てくるけど、それはこの世の話じゃなくて、あの世(霊界)での話なんだね」
勇二 「なるほどね。この世だと、そんなに都合よく地割れが起きて、下に落ちたりしないだろうしね(笑)。
あの世の地面のほうは、その人の「心の波長」しだいだから、そういうことも起きるわけだ」
正太 「そう。地獄に堕ちる場合、ほとんどは「この世経由」で、つまり、「天上界からこの世に生まれ変ってきて、その結果、落第点をとって、地獄に堕ちる」という場合がほとんどなんだけど、まれに、あの世の世界にいながらストレートに行くようなこともあるんだね。
地獄まで堕ちないにしても、霊界の村では、ときどき神隠しにあったみたいに、一緒に住んでいた人が突然いなくなることがあるんだよ。それは、いなくなった当人の心の中で、「その世界に住むための前提条件が突如崩れた」ということなんだね。
他の人たちは「あの人はどこへ行ったんだろう」と話し合うんだけど、実は下の世界に堕ちているんだね。ただ、どの世界に行ったかは、元の世界の住人たちには分からないんだ。
下の世界に堕ちたとしても、反省心を起こして、人生の立て直しをすれば、しばらくすると元の世界に還ってくることができるんだよ。
でも、下の世界でも怒ったり恨みつらみの思いを出して、「勝手に割れて、おれを堕とすとは、けしからん大地だ。元の世界に戻せー」なんてわめいていると、さらに地面が割れて、もう一つ下の世界に堕ちてしまうんだ。こうして、その人が落ち着く世界、心境にふさわしい世界まで、どんどん堕ちていくんだよ。
霊界では、上の世界に上がるのはなかなか大変なんだけど、下の世界へ堕ちるのは簡単なことなんだ」
勇二 「ふーむ。上の世界に行くには努力がいるけど、下の世界に堕ちるのは簡単か。けっこう教育的効果の高い世界なんだね」
正太 「こんなふうに、心の平和を維持する能力が、あの世の次元の壁をつくっているわけだから、一定のレベル以上、心の平和を維持する能力がないと、その世界にとどまることができないんだね。
あの世の世界では、下の次元に行くほど、想念が荒れて、心の波長が非常に乱れているんだよ。
地獄にいる人というのは、精妙な波動、安定した平和な波動とは、まったく正反対の生き方をしているんだ。地獄には、カーッと怒ったり、憎んだり、愚痴ったり、妬んだりといった、条件反射的で非常に破壊的な、ガサガサした想念のなかに生きている人がたくさんいるんだよ」
勇二 「なるほどなあ。あの世の世界というのは、この世の延長だから、生前、カッカカッカした心の状態で生きていたら、まさにそういう「荒れた波動の世界」=「地獄」に行ってしまう、ということだね。イライラしたりカッカして怒るということは、地獄行きの切符を買ってるようなものだ。
自分のことを本当に大切に思うなら、心をコントロールして怒りの思いを出さないようにしていかなきゃいけないんだな」