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ポーランド ワルシャワ国立歌劇

2004-12-13 | カルチャー&イベント
暮になると忙しいのに、音楽会や、芝居に行く事が多い。
ポーランドは私の憧れの国でもあったので、ず~っと前から行きたいと思い、九月にチケットを
購入していた。

土曜日の夜、上野の東京文化会館は人で溢れていた。女性のトイレは長蛇の列。(これ何とかならないの?)
期待に胸弾ませて、会場前にワインなど飲んで、気分を盛り上げ、「オペラ魔笛」を鑑賞した。

はっきり書こう。全くの期待外れ。

演出が単調で、舞台装置の変化にもスピード感が無く、まるで宗教劇を観ている様だった。
演出者の「3」と言う数字に拘り、ファンファーレを3回繰り返したり、踊り手を3人で三角形に配置したりと、意識した演出にはなっているのだが、独りよがりの感が免れない。

夜の女王の恐ろしさや、パパゲーノと恋人タミーノのコミカルさ、王子とパミーな皇女の恋焦がれる切なさなど、もう少し、キャラクターや、情感が出せると良かったのだが。


歌劇には、現実からかけ離れた、ファンタジィックさ、楽しさや美しさ、切なさなどを期待した人は、私達だけではないと思うのだが。

特に夜の女王のソプラノの音域の広さや、歌唱力など素晴らしい。一人一人の力量はすごいものがあるのに、劇全体として、生きてこないのは、残念でならない。