国立追悼平和祈念館は、時間が押したためカットしました。
以前(昨年5月19日記事「平和国家?」)でも触れましたが、
私はこの施設に存在意義を認めていません。身内や知人
を亡くした人はそれなりに感慨を覚えるかも知れませんが、
国がわざわざ造るべきものとは到底思えません。
そういう無意味さ、虚しさを感じてほしいと思って、一応見学
コースに入れていたのですが、次回に持ち越しです。
ちなみに、ここに登録されている「遺影」は、昨年末現在で
約1万3千人分です。これを多いと思うか、少ないと思うか、
人それぞれでしょうが、9割以上の死者が写真すら残って
いないというところにも、原爆の悲惨さが現れています。
また「遺影」には、中国新聞社が特集記事のために集めた
写真も多数含まれています。そして、朝鮮人と思われる名
の「遺影」は、ほんの数枚しかありません。
最後に、平和記念資料館に入りました。
ここだけは有料(大人50円)です。この金額では当然経費も
賄えないので、市が補填しています。このところの来館者
減少を受けて、無料化も検討されましたが、無料にすれば
増えるものでもない、少額でも払うことでヒロシマを伝える
働きに参加した実感が持てる、として据え置かれています。
展示内容は91年に大幅に変更されましたが、「インパクトが
無くなった」「悲惨さが伝わらない」と不評だったため、東館
がリニューアルされた94年に再度変更されています。
東館は原爆投下の歴史的背景や、戦後の世界情勢などを
系統的に学べる内容になっています。パネルやVTRが中心
で、じっくり見ると時間がかかりすぎるのが難点です。実際、
修学旅行生がこの資料館の見学に充てている時間は平均
45分程度だそうですが、その大半を東館でつぶして、西館
は駆け抜けて行ってしまうのが現状です。今回私たちは、
1時間~1時間半ほど見ましたが、それでも3分の2ほどしか
見れなかった人もいました。
西館には、原爆の被害の凄まじさを伝える資料が並んで
います。物議をかもした「再現人形」なども再び展示されて
います。とはいえ、これらはほんの一断面に過ぎません。
「(ヒロシマは)三度目の原爆投下がなければ再現不可能」
と被爆者が語っています。しかし、再現はあってはならない
のです。だから今日も、これからも、限られた言葉や資料や
映像によってではありますが、ヒロシマは伝えられていくの
です。「過ち」を繰り返さないために。
以前(昨年5月19日記事「平和国家?」)でも触れましたが、
私はこの施設に存在意義を認めていません。身内や知人
を亡くした人はそれなりに感慨を覚えるかも知れませんが、
国がわざわざ造るべきものとは到底思えません。
そういう無意味さ、虚しさを感じてほしいと思って、一応見学
コースに入れていたのですが、次回に持ち越しです。
ちなみに、ここに登録されている「遺影」は、昨年末現在で
約1万3千人分です。これを多いと思うか、少ないと思うか、
人それぞれでしょうが、9割以上の死者が写真すら残って
いないというところにも、原爆の悲惨さが現れています。
また「遺影」には、中国新聞社が特集記事のために集めた
写真も多数含まれています。そして、朝鮮人と思われる名
の「遺影」は、ほんの数枚しかありません。
最後に、平和記念資料館に入りました。
ここだけは有料(大人50円)です。この金額では当然経費も
賄えないので、市が補填しています。このところの来館者
減少を受けて、無料化も検討されましたが、無料にすれば
増えるものでもない、少額でも払うことでヒロシマを伝える
働きに参加した実感が持てる、として据え置かれています。
展示内容は91年に大幅に変更されましたが、「インパクトが
無くなった」「悲惨さが伝わらない」と不評だったため、東館
がリニューアルされた94年に再度変更されています。
東館は原爆投下の歴史的背景や、戦後の世界情勢などを
系統的に学べる内容になっています。パネルやVTRが中心
で、じっくり見ると時間がかかりすぎるのが難点です。実際、
修学旅行生がこの資料館の見学に充てている時間は平均
45分程度だそうですが、その大半を東館でつぶして、西館
は駆け抜けて行ってしまうのが現状です。今回私たちは、
1時間~1時間半ほど見ましたが、それでも3分の2ほどしか
見れなかった人もいました。
西館には、原爆の被害の凄まじさを伝える資料が並んで
います。物議をかもした「再現人形」なども再び展示されて
います。とはいえ、これらはほんの一断面に過ぎません。
「(ヒロシマは)三度目の原爆投下がなければ再現不可能」
と被爆者が語っています。しかし、再現はあってはならない
のです。だから今日も、これからも、限られた言葉や資料や
映像によってではありますが、ヒロシマは伝えられていくの
です。「過ち」を繰り返さないために。
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