神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

暮らしと稽古

2023-11-11 07:48:20 | 演劇


 終日稽古(11/5)から1週間が経ちました。早いものです。現在、稽古は平均週三日。合間に自分で稽古したりもするのですが、如何せん、仕事や健康状態が立ちはだかるのが現状。ある者は糖尿病、またある者は高齢による疲労過多、高血圧、他の持病…エトセトラエトセトラ…。
 毎日身体のどこかが痛い日々。こう言うと、「好きなことやってて何を言うてるの」とよく言われます。「好きなこと」ねぇ…。この点は触れると長くなるので省きます。百歩譲ったとしても、人間ですからね、しんどい時はしんどいです。痛い時は痛いですよ。やりたいことをやってたら何があっても口にするなとおっしゃるか。弱音吐いたらやめなければならんのですかね。たいがいは同業者同士でしか愚痴りません。時々、ふっと口をついた時に聞きとがめられることがあったりします。


 若者はそれほどではないかと思いますが、すんません<(_ _)>年寄りは時々こぼします。「しんどいわぁ」って。許したってください。つい漏らしてしまってるだけですから。スイッチの切り替えはバッチリなので(^_-)-☆



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袖幕の話

2023-11-04 19:41:47 | 演劇
 
 舞台の奥にはよく黒い幕が吊っています。これが暗幕。大きなやつは大黒とか言ったりします。上手下手の端の方、舞台の出入口に吊っているのは袖幕といいます。小さな劇場ではこれを工夫して吊り込んで舞台空間を作ります。大きな劇場では始めから吊ってあって、しっかり備えられています。
 役者さんは、原則、この袖幕には触れてはいけません。この黒い幕は劇世界を区切る結界だからです。実際にはないものという認識です。不可抗力の時は致し方ないのですが、注意しなければなりません。ないものには触れられないからです。無防備に触れる人がいたとすれば、その人は舞台と無縁の方です。舞台関係者は周知しています。
 35年以上前のことです。大きな劇場で舞台稽古の最中、長い待ち時間が生じました。待ち疲れた一人の男優が無意識に軽く袖幕を蹴ったのです。その刹那、調光室から声が聞こえました。「誰だ!今袖幕蹴ったのは!」と。皆、続きの場面に気が行ってたのでポカンとしていました。「謝れ!俺たちゃその道具に食わせてもらってんだ!その袖幕に謝れ!」と。男優は袖幕に土下座して謝りました。このことで、その時舞台にいた3、40人の俳優は一瞬のうちに、舞台で生きるとはどういうことか理解したのでした。
 袖幕を見ると今もよく思い出します。その時、調光室から言った照明の先輩は、惜しくも若くして脳幹出血で他界してしまいました。しかし、あそこにいた全員が彼の声を忘れることは生涯ないと思います。 ありがとうございました<(_ _)>

 (またも無断借用:愛澤アン嬢のXより)
 美しい風景のカット



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あの月がまた太る頃

2023-11-03 01:36:50 | 演劇
(アン嬢より拝借)
 稽古終わりに神原曰く、「あの月が新月になってまた再び太った頃、我らの公演だ」と。
皆、月を仰いで「そうだっぺか」と頷くのであった。
 とにかく、11月の月初めはどこもかしこも忙しい。芝居は重なる、仕事は重なる、用事は重なるで、やたらとせわしい。



 日曜日は終日稽古。今回は珍しく十三。そこしか稽古場が取れなかったのです。 
 年々、稽古場難民の度合いが高まります(@_@) 橋⚪君と維⚪の会が一生懸命、公共施設を減らしてくれたおかげです。生産性とは金を稼ぐことだと考える非文化的なおっさんは政治家ならんとってほしいです。 愚痴かな…。愚痴やな(^_^; 
貧乏暇なし!

  ま、のんびり行きまひょ( ̄。 ̄;)

 
 今度はウイングフィールド(^_-)-☆


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