神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

日常

2016-12-11 14:54:06 | 演劇

 我が劇団の12月は、年間で一番のんびりした時期に当たります(正確には11月下旬から1月初旬ですが)。公演は来年3月。今のところ、私は平穏です。外から見えないところでは穏やかならぬことも潜んではおりますが、今のところ平穏です。

 「日々是決戦」とは予備校の壁に掛けられたフレーズですが、我らも「日々是乱世」といいましょうか、真の意味での平穏は最早ないと言っても過言ではないでしょうな。常に覚悟を強いられる状況なんて…ね。落ち着かんでしょう。でもそれが日常なら?文句を言う余地もないとしたら?嫌も応もないのであれば、「ただあるのみ」でござる。「ただ我があるのみ」。そうして乱世を呑み込むことができれば、乗り越えられるやもしれません。あれもこれも、まるごと呑み込む。そうしてただ「ある」のみ。…やっぱしんどいかな。でもそうするしかない。長い闘いは、時としてそんな在り方を強要する。じわっと染み入るようなストレスに身を浸しつつ、何とか過ごせた今日の良き日を見送ろうではないか、皆の衆。

                                           

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下手(しもて)より

2016-12-04 16:22:56 | 演劇

 自由席の劇場に入ると大体下手(しもて)側に座ります。真ん中というのは見やすいようで実は左右に気を配らなくてはならず、見落としやすいので座りません。映画の時の癖ですかね。昔は映画の字幕というのは右側の縦列で表示されていました。たまに下部に横書きというのもありましたが、ほとんど右側。すると右側の座席(すなわち上手ーかみて側)に座ると字幕に集中して中央あたりの画面が見ずらい。真ん中もそう。結果、左側下手に座るようになってしまいました。下手側からだと視界の中にすべて収まるのです。画は見えてさえいればOKなのですが、字幕は思考を要します。だもんで自然下手となった次第です。その癖のため、芝居でもやや下手側が好きです。

 今日はモンキーレンチの「スクルージ」を観てきました。ディケンズ作の正統派「スクルージ」でした。面白い芝居ほど、観ながらあれこれ思いつくものです。良い芝居は思考が刺激されるので。今日もあれこれ考えました(芝居についてですが)。アンケートには書ききれません。だから書きません。私がアンケートを書かないのは、刺激をうけて書き入れないほどいろいろ思いついたか、書ききれないほどの文句があるかのどちらかです(当然、今日は刺激をうけた方ですよ)。詳細知りたくば、私(島上)まで。

 全然違う話なんですが、上手下手で思い出すのがWFの「上手くん」。上演中、誰もいないはずの上手袖で、下(しも)から上(かみ)に移動中の女優さんが誰かにぶつかってしまいます。その人が後で謝ろうと皆に聞いても、その時そこには誰もいなかった…という「上手くん」。そういえば、4人芝居のカーテンコール後、お客さんから「真ん中の女の人は誰?(5人いたらしい)」と聞かれ、はらひれほれ~!になったこともありましたっけ。

あれ?怪談話になっちゃった(^v^)

                                                                    

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