芝居は手間暇がかかる。時間や労力、金銭的にも割に合わないものである。スポンサーでも付けば別ですが。昔のパリには芸術家を支援するパトロンが沢山いたようですね。パリといえば、先日NHKの「街角ピアノ ハラミちゃんパリに行く」で、地下鉄構内のパフォーマーは、10倍のオーディションを勝ち得て地下鉄機構に登録できる登録制であると知りました。街がパフォーマーを支援しているところに文化の厚みを感じました。地下鉄利用者だって迷惑なパフォーマーより、より良いパフォーマーの方が嬉しいですよね。
芸術に限らず、あらゆる分野で、始めるきっかけというものがあると思います。ハラミちゃんのドキュメントはそこを中心にして展開してました。
良い音楽はすぐに心に働きかけます。理屈抜きで影響が出ます。スポーツは経過にも集中しますが、勝敗によってカタルシスを得ることができます。でも演劇は、ちょっち理屈が絡む分、音楽ほどすんなりとは行きません。何となく受け取る方の都合が関係してくるような気がします。観客の熱が上がりにくいのも、そんなところが関係しているのかもしれません。演劇を理屈で理解しないで、感じて味わうことはシンプルな芸術の鑑賞の仕方なのですが、現代人にはちょっちしんどいんかな。特に芝居はそんな風に味わってはもらえないことが多い。
ご見物の足はなかなか劇場には向いてくれません。シンプルに楽しんでほしいのですが…。
結構、木戸銭なんかは勉強して、ハードル低めにさせてもろうてるんですけれどネ(^_^;
蝉が沈黙しました。まだ空では積乱雲と秋の雲がせめぎあう日もありますが…。
夏が終わります。往く夏を惜しみて(^人^)
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