五十嵐貴久『TVJ』を読んだ。なかなかおもしろかったでの、五十嵐氏の別の作品を読む事にした。それが『パパとムスメの7日間』と言う作品だ。この作品を選んだのには少し理由がある。つい最近読んだ作品に池井戸潤『民王(たみおう)』と言う作品があるが、基本的なアイディアは同じだ。つまり親と子供の心(意識)が入れ替わるストーリだ。
この人格が入れ替わると言うシナリオは古くからあり、おれがあいつであいつがおれで - Wikipedia(『おれがあいつであいつがおれで』(山中恒:旺文社の『小6時代』に1979年4月号から1980年3月号まで12回連載)をドラマ化(映画化)した転校生 (映画) - Wikipediaが一番有名だろう。
私が東野圭吾を知る作品となった『秘密』、浅倉卓弥『四日間の奇蹟』なども人格が入れ替わる作品だが、二人の入れ替わった人格が元に戻る事はない。
さて、『パパとムスメの7日間』と言う作品は、親子で入れ替わるという意味とある期間で元に戻るという意味では、池井戸潤『民王(たみおう)』と同じだ。そしてドラマ化される(『パパとムスメの7日間』は既に2007年にTBS系列で放映済みだ)と言う意味でも同じだ。
と言う事で、この作品もばかばかしいが、面白い。そして、更に続編も出ているとの事なので、楽しみだ。
![]() | 書籍名:パパとムスメの7日間 |
イマドキの女子高校生・小梅16歳と、冴えないサラリーマンのパパ47歳 ある日突然、「大キライなパパ」と「最愛の娘」の人格が入れ替わってしまったら? ドキドキの青春あり、ハラハラのサラリーマン人生あり。ハートウォーミングな家族愛を描いた笑いと涙のノンストップ・エンターティンメント長編! | 「そんな、お前、パパが男の子と会って何を話せばいいんだ?だいたい、なぜお前たちは会うんだ?やっぱりデートってことなのか?」 「違うってば!そーゆーことあるでしょ。話の流れで映画見る約束しちゃっただけだって。それだけなんだから。パパが思っているようなことなんてないんだから」 ムリムリ、とパパが女子高生っぽく首を振った。何でそこだけ女子高生になんのよ。 ーーー本文より |
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