竹内しげやす 市政チャレンジ日記

新米議員から四期目を向えて市政にチャレンジする奮戦記。
一歩一歩目標に向け前進する日々の行動を日記風に。

十王経 (6) 変成王(へんじょうおう)の巻

2012年10月24日 | 十王経
十王経の今までの経過
5月 7日・・・十王経のあらまし 
5月31日・・・十王経 (1) 秦広王(しんこうおう)の巻   其の一、其の二
6月22日・・・十王経 (2) 初江王(しょこうおう)の巻   其の三
7月16日・・・十王経 (3) 宗帝王(そうていおう)の巻   其の四 其の五
8月14日・・・十王経 (4) 五官王(ごかんおう)の巻     其の六
9月27日・・・十王経 (5) 閻魔大王(えんまだいおう)の巻 其の七

十王経 其の八
・ 死後の次の六週間目の事
(弥勒の三叉路)
死後の六週間目、

いわゆる六・七日。 六・七日にあらわれる王を、変成王と申します。ちなみに、この王は弥勒菩薩の化身とされています。この変成王の御前にいたる道の途中に 大岩が流れる大河があります。轟音を響かせ、電光を発しながら、
ぶつかり合い流れ行く岩と岩。先に進めと鬼に言われますが、このような河を渡れるはずがありません。もたつく死者を、鬼が放り込みます。死者は身を砕かれては蘇り、蘇っては砕かれ ようやく向こう岸にたどりつくと思慮深げで、物静かな顔をした若い王がいます。この王が今までと違い 自分の言い分を聞いてくれそうです。死者は、
ここに至るまでの道中の酷烈さを、とうとうと語りさらに、これほど苦しい思いをしたのだから どのような悪因・悪業の報いであっても、業の清算は出来たのではないでしょうか? と、王に問いかけます。すると王は道を示します。鳥居の門のように生えた二本の木、その向こうには、3本の道があります。お前が「自分は正しい」というのであれば その進む道は、すべて正しい。先に進むといい。目の前には3本の道。。。どれが正しい道かと思案していると、恐ろしい鬼が追いかけてきます。逃げるようにして追われて走りだすと、これも悲しい業の技、悪い道を選んでしまいます。また、これが正しい道だと、ひとり合点して道を選び行けば、たちまちに銅の煮え湯が噴き出して その身を焼かれてしまいます。王はいいます。おまえが本当に正しい人間であるならば、自分が正しいなどとは考えもしない。自らした行いで、自らその報いを受けているというのに それを助けようとする神仏に向かって 軽々しく、自分に罪がないなどと鬱憤をこめて申すのは、的はずれなことである。死者は言葉もなく、口を閉じて、ただ自らの行いに恥じ入り 恐れ入るときに、はじめて光が差して、この世に遺した縁者や子供たちが 追善供養をしている姿が映し出されます。そのとき縄が解かれ、良い処に生まれ変わることが出来ます。死者はあまりのうれしさに、これを子供達に知らせなくてはと涙を浮かべます。あるいは、遺した子供達がいよいよ悪事をはたらくとき その親は、苦がまして地獄に遣られます。師は、孝養に3種あると教えて下さいました。 一つは父母に住むところや食べ物を施すこと、これを下とし 父母の教えに背かないことを中とし功徳を回向することを上とすると よくよく、亡き親の菩提は弔わねばなりません。この裁きで次の生まれる処が定まらないようであれば 49日最後の王のもとに送られます。
 最終話 六道の辻に続く

初七日 泰広王(不動明王) 殺生について取り調べる。
 二七日 初江王(釈迦如来) 偸盗(盗み)について取り調べる。
 三七日 宋帝王(文殊菩薩) 邪淫の業について取り調べる。
 四七日 五官王(普賢菩薩) 妄語(うそ)について取り調べる。
 五七日 閻魔大王(地蔵菩薩) 六道の行き先を決定する。
 六七日 変成王(弥勒菩薩) 生まれ変わる場所の条件を決定する。
 七七日 泰山王(薬師如来) 生まれ変わる条件を決定する。
 一周年 都市王(勢至菩薩)
 三周年 五道転輪王(阿弥陀如来)
(    )内は、本地仏といいます。この姿が本来の姿で、十王に姿を変えてそれぞれの役目を果たしています。
 閻魔大王が十王の中で特に有名な理由は、五七日担当で、前の四王の取り調べと合わせて、亡者(もうじゃ)が六道-即ち地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つの世界-の何処に生まれ変わるかを決定するという大きな力を持っているからです。この後、六七日担当の大王が、亡者が生まれ変わる場所の条件を決定し、七七日担当の大王が、亡者の生まれ変わる条件を決定します。
 四十九日後、それぞれ定められた所に行くわけですが、悪趣(地獄、餓鬼、畜生、修羅)に行くことが定められた亡者も、百箇日、一周忌、三回忌と供養を重ねることにより誰でも極楽に行くことができるようになっているそうです。


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