今、自衛隊の在り方を問う!

急ピッチで進行する南西シフト態勢、巡航ミサイルなどの導入、際限なく拡大する軍事費、そして、隊内で吹き荒れるパワハラ……

防衛大人権侵害裁判への署名のお願い

2018年10月04日 | 主張
現在、福岡地裁で行われている『防衛大人権侵害裁判』は、防衛省の施設機関である防衛大学校の実態を問う全国初の裁判です。

この裁判は、被告・個人(元防衛大学校学生、現自衛隊幹部)の裁判では、いよいよ国と分離して、10月19日(金)準備書面の陳述と最後の証拠調べにて終結を迎えます。そこで「防衛大人権侵害裁判を支援する会」は、公正な裁判を求める署名運動を開始しました。
ぜひとも、多くの方々の署名をお願いします(なお、この署名用紙を印刷して署名してくださり、署名用紙に明記の事務局まで郵送をお願いします)。



https://www.facebook.com/%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%BD%E3%81%AE%E4%BC%9A%E9%98%B2%E5%A4%A7%E8%A3%81%E5%88%A4%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%91%8A%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9A-735189016667810/?hc_ref=ARSwOF4vBDxoz-dJz7Bq7K1OO8q1ju56teULyt0OaK-ngY5sowpfMdbb-2Qt04bB3o0&fref=nf


[署名のお願い]
裁判所に提出する、公正な裁判要請の署名を始めました。
用紙を送付させて頂きますので、ご協力頂ける方、よろしくお願い致します。勝手ながら、署名の郵送代ご負担になり心苦しいですが、何卒ご理解頂けますよう。また、傍聴にご協力頂ける機会があればその時でも構いません。




防衛大人権侵害裁判を支援する会ニュース(号外)2018年9月22日

1,被告・個人の裁判はいよいよ国と分離して10月19日(金)準備書面の陳述と最後の証拠調べにて終結を迎えます。
①日時-10月19日(金)10時~
②法廷-福岡地裁(六本松新庁舎)101号(96名)
③内容-原告本人の陳述書での訴え

福岡地裁 六本松新庁舎
新住所 福岡市中央区六本松4-2-4
西鉄バス…「六本松」」バス停前、
地下鉄…七隈線「六本松駅」
地図 https://tinyurl.com/ydyqa5g4

2,いよいよ防大教官の尋問がはじまります。

(1)教官尋問
①日時-10月25日(木)10時~16時位まで
②法廷-福岡地裁(六本松新庁舎)101号(96名)
③内容-防大教官3名の尋問

★終了後、報告会・第3回総会を開催します。
 
報告会・第3回総会
①日時-10月25日(木)17時(開会)
②会場-六本松キリスト福音教会
〒801-0035 
福岡市中央区梅光園1-2-2 ℡092-751-5022
http://www.rkfk.xrea.jp/
③内容-報告会・第3回総会
 
(2)教官尋問
①日時-11月16日(金)13時30分~15時30分
②法廷-福岡地裁101号(96名)
③内容-防大教官1名の尋問

(3)教官尋問
①日時-2019年1月31日(木)13時10分~
②法廷-福岡地裁101号
③内容-防大教官2名の尋問

2018年9月22日
防衛大人権侵害裁判を支援する会 事務局長 前海満広 

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*参考「はびこる防大のリンチ・いじめ事件」(拙著『自衛隊 この国営ブラック企業』から)

 「防大生、いじめで同級生を刑事告訴 『いじめは修行』体毛に火、集団暴力、性的暴行」という衝撃的な見出しが、2014年8月8日、新聞各紙に掲載された(神奈川新聞ほか)。
 報道によると、この被害者の防大生は「胃液を吐き、体重は10キロ近く落ち、『立派な人間になってほしい』と送り出した福岡県の両親の元に、5月末、憔悴しきった姿で戻ってきた」という。 

 この防衛大学校内でのいじめ事件に対して、母親は学校に申告し、一度は上級生らから謝罪があったが、いじめは終わらなかったとも言われている。そして、これ以上は耐えられないとして「防衛大学校内でいじめを受けストレス障害になった」として、上級生や同級生8人を横浜地方検察庁横須賀支部に傷害と強要容疑で告訴したのだ。
 この被害者である防大2年生の話によると、そのいじめの実態は以下のようだ。

 2013年6月、当時1学年だったこの学生は、上級生に服を脱がされて体毛に火をつけられ、腹部に全治3週間のやけどを負うという被害に遭った。今年になってからもこれらのいじめはおさまらず、ますますひどくなっていった。そして、5月の連休に地元に帰省した際に休暇届を出すのが遅れたことを理由にして、さらに上級生や同級生から殴られたという。また、6月に入ると、この学生本人の顔写真が、「黒縁で囲んだ遺影」として、無料通話LINEにアップされたのだ。
 このような執拗ないじめの連続の中で、被害学生は、これらが引き金となり、重度ストレス障がいになったのである。

 この「黒縁で囲んだ遺影」というのは、記憶にある人もいるだろうが、東京・中野の中学校で1986年に起きた事件の真似事だ。これも悪質な事件であったが、まさに中学生レベルのいじめ事件である。こういう中学生レベルのいじめ事件が、防衛大学校では多発しているのである。
 すでに、防衛省の「防衛大学校改革に関する検討委員会」の議事録で、「不祥事は、上級生が主導」し、「上級生(特に4学年)になるほど、事案が増える傾向にある」とする報告書を紹介したが、まさに防大内のいじめ事件は、上級生になればなるほど多く引き起こされている。特に、頻繁に見られるのが、上級生による下級生への服従を強いるリンチ(腕立て伏せなど)だと言われる。

 つまり、普通の社会人的常識をもって入校してきた大学生たちが、4年間の防大内での教育・訓練を介して非常識な人格に変わっていく、変質していくということだ。学生舎での集団生活は、上級生の部屋長を中心に、各学年の学生たちが居住し、上級生への「絶対的命令服従」の下での、24時間の生活を強いる環境である。防大では、よく「1年生はごみ以下、2年生は奴隷、3年生で人間で、4年生は神様」ということが言われているが、いわゆる大学の「体育会系」の学生と同様、いやそれ以上の、階級関係・上下関係が作られているのだ。
 そして、この防衛大学校の上級生になればなるほど「非常識的人格」になっていく青年たちが増え、防大出身者として自衛隊のメシを食っていけばいくほど、さらに彼らは変貌を遂げていくのである。これを次に見よう。


東京新聞の種子島での日米共同訓練報道について

2018年10月04日 | 主張



 写真は昨年の種子島での自衛隊統合演習での水陸機動団の訓練(南部の前之浜臨海公園からホバークラフトで上陸)

 取材不足・無知を晒す東京新聞の種子島報道

 他のメディアに先駆けて、せっかく種子島まで行き報道したのに、相変わらず東京新聞の報道内容は薄っぺらい。というか、たくさんの誤りさえ犯している報道内容だ。
 2頁にわたり報道特集を組んでいるのに、まず、第1にこの種子島での日米海兵隊の共同訓練が、種子島ー馬毛島の基地化=要塞化としてまったく捉えられていないのだ。
 今回の報道でも、自衛隊による馬毛島要塞化については一行も取り上げていないが、昨年1月の東京新聞報道でもそうであった。確かに、馬毛島での米軍によるFCLP(Field-Carrier Landing Practice:空母艦載機着陸訓練)については報じていたが、本当の狙いである自衛隊の馬毛島要塞化(南西シフトの機動展開・事前集積・上陸訓練拠点+米軍FCLP)は、このときも一行さえ報じていないのだ。東京新聞は、自衛隊タブーに陥っているのか?

「薩南諸島」の機動展開拠点化を知らないのか?

 第2に、東京新聞がここで報じていない問題は、種子島ー馬毛島ー奄美大島などの「薩南諸島」が、自衛隊の南西シフト態勢下で、重大な「機動展開・事前集積拠点」として位置付けられていることをまったく認識できていない、報じていないことだ。
 すでにこのブログでも書いてきたように、自衛隊の南西シフト態勢下では、馬毛島だけではなく、お隣の奄美大島(基地建設が急ピッチで進む)などの、薩南諸島全域が、その態勢下に組み込まれ、今回の日米海兵隊の共同演習だけでなく、西部方面隊の「鎮西演習」、全自衛隊の統合演習の演習拠点として位置付けられ、実施されている。昨年の、種子島での統合演習、奄美大島での鎮西演習に見るように、島内の至る処でー市民公園・港・広場などーの市街地で、堂々とかつ公然と自衛隊の「生地訓練」(市街地訓練)が行われ、武装した自衛隊員らが展開し、武装部隊が占拠していたのだ! つまり、確かに種子島の市街地での日米共同訓練は、初めての事態であるが、全国でほとんど前例のない、市街地での自衛隊の訓練・演習は、すでに数年前から公然と行われているのだ。こういう重要なことを厳しく批判しない報道などはメディアたりえない。

奄美大島の新基地建設について、一言も触れたことがない東京新聞!

 そして、重大なのは、今回の報道でもしかりだが、東京新聞があの奄美大島で進行する自衛隊の基地建設について、一度も報道しないことだ。徹底した忖度なのか、自衛隊タブーに犯されているのか。両者だろうが、ここまで進行する奄美大島の基地建設ー要塞化について報道しないというのは、率直に言って東京新聞はメディアとして失格だ。もっとも、これは東京新聞だけではないが、これほどの「事実」さえ報じないというのは、完全にメディアとしての在り方・機能を失っているといわねばならない。

自衛隊の南西シフト態勢に「尖閣」は関係がない

 こういう報道しか出来ないから、今回の報道でも、あい変わらずウヨクが喜びそうな、「種子島での日米共同訓練は尖閣上陸」などという、とんちんかんな結論記事をしか書けないという始末だ。
 種子島での日米海兵隊の演習が、陸上自衛隊の水陸機動団の作戦任務が、「尖閣奪回」などという、とんちんかんな議論は、ネットウヨが煽動する主張でしかない。自衛隊制服組の全ての作戦研究でも、そんなとんちんかんな主張はしていない。ここには、自衛隊・米軍が策定し進めている、琉球列島弧海峡封鎖論=「島嶼防衛戦」論ー日米の対中抑止戦略(日米のA2/AD戦略)の認識が根本的に欠けているのだ。つまり、自衛隊の総力を上げた南西シフト態勢に関する根本的認識ができていないということだ。
 自衛隊タブーに犯されているその認識が、目を曇らせているのか、それとも報道規制なのか。いずれにしても、私達市民は、こういうメディアの報道の在り方に厳しい批判をもたねばならない。




東京新聞の報道を検証する!
* 東京新聞の自衛隊批判タブー、この2頁にもわたる馬毛島特集(2017/1/8付)に、自衛隊の「機動展開・事前集積・上陸演習拠点」などの問題は、一言も出てこない。東京新聞さん、答えて下さい。この防衛省が公開している事実をなぜ報道しないのか? 防衛省サイト「国を守る」には、2012年作成の9頁に亘る「自衛隊の馬毛島利用計画」が公表されている。
http://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/saihen/pdf/kuniwo_mamoru.pdf











 


10月3日(水)のつぶやき

2018年10月04日 | 主張