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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

信虎

2023-02-16 23:32:37 | 邦画
2021年に公開された寺田農主演で作られた武田信玄の父親である武田信虎の後半生を描いた骨太でカッチリと作られた時代劇です
甲府市とかがかなり後援しているようで商業性完全無視して史実に基づいて
着衣から小道具そして戦場での武将の戦い方なども時代考証して忠実に作ってるようですが
この時代そんな金かかる時代劇にセット組んだりできないようですので陣地にも陣幕もなく
竹藪とか森林で戦場ロケ
さらに歴史的建造物を借りられてのいわゆる城内って言うような形でのオールロケで作った作品だったようですね。
 
何とオープニングは元禄14年の江戸城内で五代将軍綱吉から、柳沢吉保の推挙によって武田家の再興許可を受けるところから
その柳沢吉保が幼い息子の今回の武田家復興について問われるままに信虎について語る場面から回顧的に始まる作品
 
信虎が息子信玄に甲斐から追放された後、今川家の客分になってその後足利将軍家に仕えていたとは知らなかった
劇中でも足利義昭のことを信虎は公方様って呼んでいた
桶狭間で織田の鉄砲軍団に撃ち負かされた信玄が甲斐国で死んだことを知り、自分が甲斐に戻って国を取り仕切る、自負心からなんと京から娘や家臣を連れて甲斐に向かう信虎。途中、織田軍の陣地とかをスッパなどの犠牲でなんとか抜けながら、武田領へ到着して息子逍遙軒の城を訪れるが、何と信玄の遺言から甲斐への入国を拒否される
 
跡継ぎは勝頼となるものの信虎は祖父の威光で勝頼との面会を果たして。自分が国政を取り仕切ると言い出す始末
でも、重臣たちの反対に合い叶わぬ信虎は
若き日に久遠寺で日蓮上人から授けられた”特殊能力“を身につけており、相手の目を見て、“自分の意のままに操る”.という特殊な能力を取得しており色々な人物をその能力で操る信虎。でも肝心の勝頼には効き目なしだったようで
信虎は死を悟った時に武田を攻めていた上杉謙信に武田攻めを止める手紙を出していてその信虎からの手紙で謙信は武田攻めを停止していたんですね
でも武田家は信虎の死を迎えてどんどん衰退していきついには滅亡してしまう
 
信虎の死後も映画は続き信虎の二十三回忌法要の席で信虎の娘って言ってももう40過ぎているだろうが家来の一人は京で菓子屋として羊羹を作っていた者のプロポーズを受け、そうなんですね京の都の憧憬の強さから結婚を承諾して信虎の羊羹屋さんに・・・
そう今の虎屋の羊羹ってここから生まれたって言うトリビアまで
 
信虎が特殊能力をかけたのは七人。でも六人しか心当たりなし。七人目は誰なのか?
って言うちょっと現実離れしたようなお話が展開されてその七人目がつまり信虎自身であり
その信虎の生まれ変わりが吉保だったて言うオチは面白いお話でしたが・・・
 
こんだけ重厚な作品をよく製作したものと感心しましたが
この作品時代劇好きな高齢者にもさほど受けるような作品ではなかったような気もする
何せ娯楽的な要素は皆無でしたが、時代考証だけがしっかりしてて
鎧兜の武士同士の斬り合いでは最後は鎧が手薄な首の頸動脈を斬って倒すんだって言う殺陣が新鮮だったし、虎屋の羊羹のエピソードも面白かったかな
渡辺裕之さんが信長役でちょい顔出しされてたなぁ
そして2021年ですから隆大介さんへの弔辞が
 
2021年製作、日本映画、ミヤオビピクチャーズ作品、日活配給
金子修介・宮下玄覇(脚本)監督作品
出演:寺田農、榎木孝明、渡辺裕之、永島敏行、矢野聖人、谷村美月、荒井敦史、柏原収史、隆大介、伊藤洋三郎、杉浦太陽、石垣佑磨、左伴彩佳、堀内正美、安藤一夫、川野太郎、葛山信吾、永倉大輔、井田國彦、嘉門タツオ、螢雪次朗、橋本一郎、
剛たつひと、西川可奈子、鳥越壮真、北岡龍貴、外波山文明
 

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