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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

女の警察 乱れ蝶

2022-11-01 17:40:35 | 邦画
「女の警察」4作目で最終作。全作と同じ1970年公開の作品ではあるものの、なんとダイニチ映配の配給作品ということで、日活末期の作品となるし
にダイニチ映配そして日活の各ロゴ映像の後にアロー・エンタープライズ製作のロゴが入る
ということで日活は配給で作った会社というか製作資金は小林旭さんの会社による資金で作られた作品だったんですね

 
小林旭の会社での作品ということで、もちろんキャストは日活専属俳優や繋がりとして青江三奈さんとか牧紀子さん、そして今篝のおとうと分として郷鍈治、ライバルとして内田良平さんとか日活の役者さんが大量に出演されてるのは当然なんですが
鍵を握る女としては水野久美さん、内田良平の妹として松本めぐみさんとか、悪役の一人に大映の北城寿太郎さんとか北原義郎さんとかが出してると
 
私にはとっても、もはや日活の映画ではないと思える。さらにこの日活末期に監督を小沢啓一が務めているからか
一作目二作目の原作者梶山季之さんの経済社会的な裏打ちの作品から、三作目の歌謡映画から、ニューアクションといった雰囲気の作品になっていたようですね。
ニューアクションっぽい雰囲気の作品で個人的には好きな作品の一本と言っていいけど
小林旭はこの後この作品んと同音異曲的な「ネオン警察」を日本撮って日活を去っていくんですね
 
今作では篝をターゲットにして彼を銀座から追い出そうとすると総会屋と篝の昔の女水野久美は今は男女の関係
行方不明になった女を求めて三宮から大阪の奥座敷別府に向かう瀬戸内を航行するヘリーで流れる青江三奈さんの『夜の瀬戸内』がオープニングとエンディングにかぶる
小澤啓一さんでもこう言った作りをするんですね
 
ヒロインのは多分に水野久美さんだと思うけど準ヒロインとしては夏純子さんでしょうかねぇ
イキイキとした演技が光る彼女、次世代のは日活を支えるものとして思うものの現実日活はポルノに舵を切って彼女のとってはある意味時期的に不幸だったかなぁ
 
1970年製作、日本映画、アロー・エンタープライズ作品、日活配給ダイニチ映配配給作品
小澤啓一監督作品
出演:小林旭、青江三奈、水野久美、内田良平、郷鍈治、三田村元、北原義郎、内田朝雄、牧紀子、松本めぐみ、夏純子、佳川ヨコ、喜多野純、太田とも子、麻生れい子、江角英明、柳瀬志郎、マイク・ダニー、北城寿太郎、木島一郎、玉村駿太郎 

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