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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

雨に叫べば

2022-06-17 23:26:10 | NET配信映画
「下衆の愛」や「全裸監督」など数々の話題作を世に送り出しただけでなく「ミッドナイトスワン 」で日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、各映画賞レースを席捲した内田英治監督の最新作ですがこれも時代でしょうか
なんと配信専用映画っていうか、ある意味Vシネマみたいな感覚で製作された作品
って基本東映ビデオの制作ですからねぇ
 
80年代後半、ビデオブームに乗り映画界に新規参入してきた米国資本傘下のビデオ会社の下で監督デビューすることになった若き女性監督花子、しかしその頃の撮影所では、男尊女卑が根深く、さらに現場ではベテラン職人が幅を利かせ、プロデューサーは売れる作品と映倫(劇中では“映検”)の検閲から思った様に作品を撮らせてもらえない新人女性監督のお話しでしたねぇ
 
オープニング少女は貧乏の中で母親が家に客の男を連れ込んで
外に遊びに出ようにも外は雨
少女は障子に穴を開けて母親の肉接を冷めた目で映画を見るように穴から覗いていたのだった・・・

そこは東映さんが製作してるから、このオープニングでのシーンは70年代のプログラムピクチャー全盛期に作られた実録路線のプログラムピクチャーの主人公の生い立ちと被るんですよね
まぁストーリーに大いに関係してくる重要なシーン
そしてドーナツの穴から見る世界観にも繋がってきてるんですよね
 
もうこう言った細かい描写とお話が映画撮影って言うだけでこちとら楽しく見させてもらいました。
そうまぁ撮影所では最後の職人さんたちがまだ働いていたものの
80年代では映画会社が映画を撮らなくなった時代ですから
別の会社がスタジオと現場の職人さんを借りての撮影ですし
まだ監督が別室でモニター見てスタート・カットの指示出すのではなく、カメラ前に構えていた時代
そこいらの細かさにも納得がゆきました

いわゆる外資系のビデオ会社発注で作られる
人気アイドルと大物女優の濡れ場でアイドルファンと女優さんのおっぱいで観客を取り込みたい、って言う思惑で作られる映画作品の撮影現場が舞台なんですが、
そもそも何でこの撮影作品がレイティング制限無しでいけると思ったんでしょうか
女優さんは落ち目からの浮き上がりから濡れ場での本番演技を望んでくるし
プロデューサーは映検のレイティングを気にしてくるわけで撮影は思うように進まない

そんな逆境の中でカメラアシスタント役のモトーラさんと特殊技術の濱田岳さんだけがこの新人女監督の味方だけ
ヒロインで監督役の松本まりかが実に良かった
80年代に時代設定してるものの平成・令和の映画製作の現場での日常を比喩的に作った作品ともいえるでしょうね
最後のシーンで雨にこだわっていたのも無事解決
いや邦題からして「雨に唄えば」のはパロディではって思ってましたし
ラストからしてきちんとミュージカルシーンとなるのは納得でしたし
やっぱミュージカルシーンでタップ踏ませていましたからねぇ
 
幼少期の思いをフィルムに納めるも事でヒロインは母親の呪縛から解放されるんですよね
R18版ってことですが濡れ場は全くエロくないです
つまり絡みシーンで腰接部分が映ってるってだけでのレイティングですよねぇ

切り口の違う記事はコチラ
 
2021年製作、日本映画、東映・東映ビデオ作品、東映配給
内田英治脚本・監督作品
出演:松本まりか、大山真絵子、モトーラ世理奈、渋川清彦、矢柴俊博、内田慈、石川瑠華、佐々木みゆ、ふせえり、森下能幸、菅原大吉、須賀健太、濱田岳、矢本悠馬、相島一之、本田博太郎、大和田伸也、高橋和也

コメント (2)
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真・西遊記

2022-06-17 17:41:22 | アジア映画
ここんとこ実に多い中国映画、ロシアと一緒に戦闘機を日本周辺に飛ばしてきてる昨今
下手したらロシア映画の輸入が激減してる事を鑑みると
中国VFXファンタジー作品も激減しちゃうかもしれないですよね
中国にとっては尖閣もだけど、太平洋にでていくのに日本が実に邪魔
日本を占有してしなえば軍艦も商船も太平洋は中国のものに・・・
ロシアはロシア冬場の軍港としての不凍港が必要で北海道が実に欲しいわけで
今日のウクライナは明日の日本
日本の防衛は日本が担うわけで、思いやり予算を大量に米軍に出していても米軍が日本侵略国と戦ってくれるわけではなく・・・

悲観的な枕はさておいてこの映画『西遊記』とは銘打っていますが
『西遊記』の主人公たちを借りてきてのいわゆるオリジナルストーリーです
まぁ同工異曲の作品がたくさん作られていますから
もう見てるから見てないかも円盤プレイヤーにかけて、映像が出てくるまで見てるか、見てないかが分かるという寸法
って事で初見の映画だったからブログにアップしておきますね

先に書いたように『西遊記』からキャラクターを借りての映画オリジナルストーリーです
孫悟空が三蔵と猪八戒、沙悟浄と天竺への度の途中
妖怪に魂を抜かれた村人が襲ってくるのを暴力で解決しようと奮闘してる悟空は、見た三蔵は経によって頭のは金冠で悟空をこらしめてしまう
いや妖怪が見えてない三蔵ってどうなの
コレは目の前のモノしか見えてない三蔵です
こんなおっしょう様ってないだろう
お陰で三蔵に沙悟浄猪八戒は妖怪に捕まってしまうんだから始末が悪い

そんな中、悟空は小七を助けるものの、彼女の兄はかつて三途の川の番人であり、天宮に背き法器を盗み出し、人々の魂を奪っていたのだった。そして三蔵も食ってしっまおうと捕まえてしまうのだった、
まぁ私が悟空だったらあんな悟りもの心眼もないような三蔵はほっとくけど

悟空は、小七の導きで彼女の兄身見と相まみえるが、その強大な力に全く歯が立たない
悟空の暴力は逆に封印されていたのだった・・・

悟りも開けずにただ暴力を否定して愛を解く三蔵ってやっぱり出来損ないの三蔵ではあるものの
最後にはやっぱ愛って言う形で納めてしまうとこがすごい
中国のVFXの技術力ありきで作られるこう言ったファンタジーはやっぱ
見てて楽しいですからねぇ
こう言った作品が輸入されなくなるような世界にはなって欲しく無いものです
まだ見てない作品があるんだろうな

2021年製作、中国映画(日本未公開作品)
チェン・ファンシアン監督作品
出演:チェン・ハンデン、シャオ・ユン、ヂャオ・シィアォクン

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