園子温監督が心筋梗塞から生還しての初監督作品だそうで
ハリウッド作品「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 」の前に撮ってた作品だそうですが
この「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」の時にも
病気になる前の彼の作品と比べると園子温節の勢いがなかったようなことを書いているんですが
ある意味群集劇ではあって混沌と園子温らしいエネルギーが
私個人的にどこか空回りしてるような作品だったかなぁ
所々園子温節は垣間見られるには見てらるんですが
それが146分の尺から病気前の監督作では尺から溢れ出てきていたものが
この作品では先に描いたようにプロットの所々で見て取れるだけで
実に146分見ているのがしんどい作品だった
出てくるほとんどトーシローと言えるような役者さんで個性を発揮されてる方が全く登場してないのはいかがなものか・・・
美貌だけで魅せてくれていたのはモーガン茉愛羅さんだけ
美貌だけで魅せてくれていたのはモーガン茉愛羅さんだけ
でも現実このは時点でもう、auの桃太郎さんの奥さんだったんですね
お子さん小さいしで他の映画に出演さてるにはちょっと子育てでは無理かぁ
登場人物たちが多すぎて物語が散漫になりすぎたのが難点だったのかもしれない
表題になってる“赤いポスト”が随所にっていうか、執拗にこの映画のはアイコンとしてありとあらゆるシーンに登場しまくる意図もわからんでもないけど
ちょっと出し過ぎ栃木ちゃうか
多分にご本人をモデルにしているんでしょうねぇ劇中の鬼才カリスマ映画監督小林正
この監督の新作のオーディションに有名無名の女優たちが応募してくる
興味本位で応募してきた女、夫の意思を継ぎ女優を目指す若き未亡人、”小林監督心中クラブ“のメンバーたち、浴衣姿の劇団員たち、EPが推薦してくるやらせの有名女優、殺気立った訳ありの女たちがオーディションで見せる映画製作の裏側を描きつつ
人間としての生きてきてきた今までの仮面を脱ぎ捨てろっていうのがメインテーマになってるようですが
それをセリフで言い表しちゃ味も蓋もあったもんじゃないよねぇ
ラストの渋谷のスクランブル交差点から道玄坂に走るシーンはゲリラではなく
栃木のあの施設使ったんだろうなぁ
園監督としては勢いがなくなった感があるのに
さらに日本版”Me Too“問題の渦中に置かれている園監督の今後に目が離せないなぁ
2019年製作、日本映画、「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会、ガイエ配給
園子温・脚本・・監督作品
出演:藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真、縄田かのん、鈴木ふみ奈、藤田朋子、田口主将、諏訪太朗、渡辺哲、吹越満