goo blog サービス終了のお知らせ 

MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

エッシャー通りの赤いポスト

2022-06-06 22:58:23 | 邦画
園子温監督が心筋梗塞から生還しての初監督作品だそうで
ハリウッド作品「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 」の前に撮ってた作品だそうですが
この「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」の時にも
病気になる前の彼の作品と比べると園子温節の勢いがなかったようなことを書いているんですが
 
ある意味群集劇ではあって混沌と園子温らしいエネルギーが
私個人的にどこか空回りしてるような作品だったかなぁ
所々園子温節は垣間見られるには見てらるんですが
それが146分の尺から病気前の監督作では尺から溢れ出てきていたものが
この作品では先に描いたようにプロットの所々で見て取れるだけで
実に146分見ているのがしんどい作品だった
 
出てくるほとんどトーシローと言えるような役者さんで個性を発揮されてる方が全く登場してないのはいかがなものか・・・
美貌だけで魅せてくれていたのはモーガン茉愛羅さんだけ
でも現実このは時点でもう、auの桃太郎さんの奥さんだったんですね
お子さん小さいしで他の映画に出演さてるにはちょっと子育てでは無理かぁ
 
登場人物たちが多すぎて物語が散漫になりすぎたのが難点だったのかもしれない
表題になってる“赤いポスト”が随所にっていうか、執拗にこの映画のはアイコンとしてありとあらゆるシーンに登場しまくる意図もわからんでもないけど
ちょっと出し過ぎ栃木ちゃうか
 
多分にご本人をモデルにしているんでしょうねぇ劇中の鬼才カリスマ映画監督小林正
この監督の新作のオーディションに有名無名の女優たちが応募してくる
興味本位で応募してきた女、夫の意思を継ぎ女優を目指す若き未亡人、”小林監督心中クラブ“のメンバーたち、浴衣姿の劇団員たち、EPが推薦してくるやらせの有名女優、殺気立った訳ありの女たちがオーディションで見せる映画製作の裏側を描きつつ
 
人間としての生きてきてきた今までの仮面を脱ぎ捨てろっていうのがメインテーマになってるようですが
それをセリフで言い表しちゃ味も蓋もあったもんじゃないよねぇ
 
ラストの渋谷のスクランブル交差点から道玄坂に走るシーンはゲリラではなく
栃木のあの施設使ったんだろうなぁ
園監督としては勢いがなくなった感があるのに
さらに日本版”Me Too“問題の渦中に置かれている園監督の今後に目が離せないなぁ
 
2019年製作、日本映画、「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会、ガイエ配給
園子温・脚本・・監督作品
出演:藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真、縄田かのん、鈴木ふみ奈、藤田朋子、田口主将、諏訪太朗、渡辺哲、吹越満
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワーニング その映画を観るな

2022-06-06 17:02:28 | 韓国映画
どういうことかはわかりませんが、ここんとこ最近韓国映画のDVDのリリースがほとんどなくて
こういう戦況でロシア映画も減ってきて、今勢いづいているのは中国映画って言ういう感じでして
個人的にも韓国映画に多少飢えている部分もある中で
ようやっと巡り会えた韓国ホラー映画
2020年の<夏のホラー秘宝まつり>で上映された一本が、
今頃DVD化されたようです
 
で、早速韓国映画でホラーったらエグい作品だと思うじゃないですか
先に言ってしまいます
ホラー映画じゃないですよこの作品は
ちっとも怖くもなんともない、ただただ普通のミステリーって言った方が妥当な作品
ってのはヒロインが消えた映画を探すだけのお話だったから
 
簡単に言うとデビュー作でヒットを飛ばした新進女性監督
次回作に行き詰まっているとこに制作会社から次回作をひと月以内に・・・
そんな行き詰まった時に、10年前大田大学の映画学科の生徒の卒業制作の作品が
ホラー作品で、上映中にあまりの怖さに鑑賞客が死亡したとされる映画の存在を聞き
その作品を探していくというだけのお話
 
その作品のタイトルは「暗転」という作品とわかり
なんと監督自身は“幽霊に撮らされた”って言って消息不明
監督も不明なら、映画自体も今では行方知れずに
ヒロインのスランプ映画監督はその作品からなんとかヒントを得てスランプから抜け出したいのか
リメイクしようと考えてるのか
こっちにはなんでそこまで執拗にこの作品を追いかけるのかまるっきりわかんないのですが
ヒロインは異様な程「暗転」を求めてあちらこちらかなり作品を追っかけて行くんですね
そんな事に力注いじゃっていいのかってくらい傾注していく様は異様としか言いようがない程
 
其の探す過程がある程度ホラーっぽい設定になってはいるんですが
先にも書いたようにホラーっぽいって言ういうだけで
ちっともホラーじゃないわけで
「暗転」作った監督も映画の中ではなく登場してきて、うすきみ悪さを発揮してはくれて
外見上はホラーっぽいんですが
 
まずは件の「暗転」という作品を見つけることはできたものの
内容に関してはこっちにみせてくれませんし
この映画自体なんだか肝心なとこは画面自体がくらかったりでよく見えてないしで
 
韓国映画にしてはなんか全体的に中途半端感が前面に出てきてて
実に期待外れな作品でしたが
ヒロインの行動原理がようわからんのですが、彼女の時々見せてくれてた眼鏡姿だけで最後まで見られた作品
そうヒロインを演じていたソ・イェジさんのメガネっ娘のお顔だけで86分オチずに見てられた作品だったかな
ただそれだけ
 
2019年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ジンウォン監督作品
出演:ソ・イェジ、チン・ソンギュ、キム・ボラ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする