オープニング、スーパーで
“2000年2月、フランス南西部トゥールーズ。38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが3人の子供を残して忽然と姿を消した。夫ジャックに殺人容疑がかけられるが、明確な動機がなく、決め手となる証拠は見つからない。ジャックは第一審で無罪となるがすぐさま検察に控訴され、翌年の第二審で、再び殺人罪を問う裁判が行われる”
って入る。
この映画その第二審の裁判を映画化した作品
じやケットに写ってる女性はこの事件に全く関係のないノラと言うシングルマザー
ジャックの長女が自分の息子の家庭教師をしていて
ただそれだけで家族にお父さんを返してあげたくて
ノラは、なんと家族から頼まれたわけでもないのにたった一人の判断で、敏腕弁護士デュポン=モレッティに弁護を懇願してしまう
ノラは、なんと家族から頼まれたわけでもないのにたった一人の判断で、敏腕弁護士デュポン=モレッティに弁護を懇願してしまう
初めは断られるもののなんとデュポンはこの裁判の弁護を引き受けられて・・・
なんとノラにこの事件の関係者っていうか、
なんとノラにこの事件の関係者っていうか、
一審の証言者たちの250時間の電話による通話記録を調べるように頼まれる
自分のシェフの仕事も、思春期に差し掛かり始めた息子もほったらかし
この250時間の通話記録を聞き
裁判に必要な部分を抽出したりメモして一審との矛盾点を見つけ出して、
新たな真実と疑惑をあぶり出していく
なんでこんなに必死になって、自分の仕事もほったらかし
って恋人任せ、息子は家出小火出したり、自分は交通事故にあったりするんだけど
彼女の情熱が実にすごい
事実を元にして描かれてる作品ですし
2009年に裁判は結審してるんでフランス人はほとんどこの裁判の結末は十分に認知してるわけですから
結末がわかってるお話を映画化してきてるんで
いかにして映画を見せるかっていうのが主眼になってくるわけでして
事実ノラって言う女性がこの二審での弁護士の助手みたいに事件を盗聴記録から割り出したのも事実でしょうが
ノラのキャラクターのみをフィクションにして、彼女の先に書いたように自分を捨ててまで、この事件にのめり込んでいく姿が見るものの胸を打つ作品に仕立て上げている
実に魅力的なキャラの人物像を見事に脚色して一本の法廷ミステリーに仕上げていて
特にこの事件のことを何も知らない東洋人の私には法廷ミステリーとして実に面白く見てられた
ほんと自分を捨ててなんでここまで集中できるのか
実に行動的感動的な魅力あるノラが実に素敵な人物像でした・・・
2018年製作、フランス・ベルギー合作映画
アントワーヌ・ランボー監督作品
出演:マリーナ・フォイス、オリヴィエ・グルメ、ローラン・リュカ、フィリップ・ウシャン、インディア・ヘア、ジャン・ベンギーギ、スティーヴ・ティアンチュー、フィリップ・ドルモワ
