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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

8番目の男

2020-02-15 21:01:10 | 韓国映画
今月リリースされる韓国映画は実にヴァリエーション豊富で
それだけでなく、十分に鑑賞に耐え、かつ面白い作品が多いというかほとんどではないでしょうか
この作品もジャケット見ると一見ロマコみたいな感じを受けますが

実によく練られた脚本でしたねぇ
いわゆる日本で2009年から始まった裁判員制度
それと同じではなくて裁判員と言うよりは、アメリカでいうところの陪審員みたいに
被告の判決を決める制度である国民参与裁判という制度が日本より1年早い2008年から始まり
その記念すべき第一回にの、母親殺害の裁判を事実に基づいて映画化した作品のようです

韓国も日本同様死刑の判決のある国家ですが、2006年以降死刑の判決は下されていないとか
でもって、日本の裁判官制度等、韓国の国民参与裁判の大きな違いは、
日本の場合は、判決を出すまで三人の裁判官と、一般裁判官制度で選定された民間人とが判決に関して刑の重軽を一緒に合議するのに
韓国は参与した民間人だけで合議し、被告が有罪が無罪だけを合議して
その合議の結果を踏まえて裁判官が刑を決めるという陪審員みたいです

って事で、一応は事実を映画に克明に構築しtしょうですが、
映画としては「十二人の怒れる男」の韓国版作品になってるような

陪審員は一応ランダムに選ばれた人が、担当裁判官との面接で決めらるようで
一応7人までは決まったものの、8番目として追加面接を受けたのが
防犯グッズの特許を得ようと裁判所に申請に来ていた青年
この青年が8番目の男

いろんな階層の人たちが集められて、母親殺しの男の裁判にに臨むわけですが
陪審員に発言の権限も与えられていないんですね
で、淡々と警察にの証拠に基づいて、弁護士、検事とのやり取りから普通に裁判が始まりますが
証拠や目撃とかあって、裁判自体の判決は決まっているような進行

相変わらず事なかれ主義な感じで、最初から被告の犯行で進んでいくんですが
この8番の青年が、裁判中に発言したり、で裁判中に被告がハンマーふれるのかとか法廷で実験させたりする
そして陪審員にしても、大半が他人事であり、個人的に早く帰りたいとか
各自の都合で有罪に流れていくんですが

8番が、人の人生を左右するする判断が出来ずに決めかねた挙句
事件調書にの再検討を始めてしまい、日当が1日分しか出ないのに、もう真夜中に事件当日の再現までするという
始めは陪審員たちも有罪に傾いていたものの、結局は心が動いていくんですが
現場検証で目撃者が被告の顔をはっきり目視できることが分かり・・・

結構2時間の尺が短く感じられる作品でした
最後はお涙頂戴に終わるんですが
もし自分が裁判官制度に選出された時、いかに凶悪犯といえども、ひと一人の命を決めらるんだろうか?
そんな一石を投げた映画だった

あのお掃除のオバさんって・・・

2019年製作、韓国映画(日本公開作品)
ホン・スンワン脚本・監督作品
出演:パク・ヒョンシク、ムン・ソリ、ペク・スジャン、キム・ミギョン、ユン・ギョンホ、ソ・ジョンヨン、チョ・ハンチョル、キム・ホンパ、チョ・スヒャン
コメント
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