MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

首領

2020-02-27 23:14:57 | Vシネマ
今月のオールインの新作リリースの目玉はやっぱこれでしょう
オールイン作品での主演作って何年ぶりになるんでしょうか?中条きよしさん
脇での出演はISSA主演の「任侠十勇士」に徳川家康で出演していましたが
やっぱお昼のワイドショーで、したり顔でコメンテイターしてるよりは
ヤクザのドンを演じてる方が実に様になるお方だと、思ってるのは私だけ?

お話としては単純に全国制覇を目指す大阪のドンと、東京を守ってる古き良き任侠道を貫くヤクザの親分
こんな古い男を中条きよしが見事に演じてる訳で
この人の肉体から醸し出される男の生き様というか、やさぐれ感は天性のものですよね
見てで安定感がありすぎる

大阪の仁侠団体萬田組が東京以外の関東を傘下に収めてるものの
関東子伝馬一家六代目総長橘道世は”関東の首領“と呼ばれ、
警察も特別対策室を設置させるなど徹底摘発の方針を貫こうとしているが、
頂上作戦も躱し未だその実態が掴めず逮捕歴もない存在であり
萬田組もうかつに東京に踏み入れないでいる均衡を保っていたのである

そんなある日、大平家具社長二代目大平紳一郎が美人局にあって脅迫される
紳一郎は悩んだ挙げ句、自分がお家騒動で追い出した実父である初代大平紳助に助けを求める
大平家具で親子でお家騒動って、あの家具店のお話ですよね、娘が息子に変わったのと
助けを父親に求めるとこは違いますが、あの家具店を彷彿させる
父親には寺田農、息子に金子昇が演じてます

でこの事件を解決するんですが、美人局を仕掛けたチンピラが萬田組の枝のそのまた枝のチンピラだったってことで
萬田が動き出してくるんですね
でもって萬田組の大親分が東京に来たりで・・・
その間に子伝馬親分の娘の旦那がDVであったりと、家庭の問題もあったりでオールインには珍しく尺が80分と長い

太平家具のエピソードは単なるきっかけと子伝馬一家の紹介的なエピソードだったのか
金子昇の出番はないんですが・・・
さて、東京に出張ってきた満田親分が撃たれて・・・
ってとこでto be continuedなんですが、
一応二話のトレーラーはあるんですが、どこまでシリーズ化されていくんでしょうかね

2020年製作、日本Vシネマ、アドバンス作品
辻祐之監督作品
出演:中条きよし、山崎裕太、四方堂亘、川野太郎、金子昇、鈴木隆仁、中河内雅貴、三津谷葉子、粟島瑞丸、永山たかし、伊﨑央登、一ノ瀬ワタル、金剛地武志、藤倉みのり、黒田福美、寺田農、麿赤兒、升毅
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関東義兄弟

2020-02-27 17:10:02 | 邦画
一昨年から日本映画専門チャンネルで東映チャンネルとの共同企画がOAされていて
この企画、実は高倉健さんから、鶴田御大、そして若山富三郎と続いてきたんですが
引き続いて今月からOAされる役者さんはなんと村田英雄さん、

今朝再OAされたものを録画鑑賞です
邦題からして、東映作品だとばっか思っていましたらなんと日活が外注でニューセンチュリー映画作品
日活直営館の番線作品埋め合わせで配給した作品になるのかなあ
でもこの作品かなり日活でさえいい加減の扱いのような
だってねぇブルーバックのニューセンチュリーのロゴに続いて
日活さんのロゴが登場してくるんですが、これがなんとモノクロ作品用の日活映画のロゴって
ちょっとヤバくネ

そして日活の役者さんが主要な役所にいない
東映作品でもよく見られる北島三郎さんが客演されてる
主役は村田英雄さん、東映でも何本かのヤクザ映画で村田御大の主演作品はあるにはあるんですが
所詮歌手ですからタイトルロールに被る演歌の主題歌が長いってことで、この作品タイトルでる前段階でクライマックスのシーンをインサートしての
タイトルインって・・・

北島三郎さんが義兄弟ではなくて、この映画で枚看板で活躍するのはなぜか里見浩太朗さん
東映を辞められたのは東映が着流しヤクザ路線に舵を切り
彼の居場所がなくなったから東映をでたはずなのに・・・インディーズとは言え
日活配給の他社作品でやくざを演じるとはねぇ・・・この時期里見浩太朗さんは
3本の外注の日活ヤクザ映画に出演してるんだよねェ、でその一本がこの作品
それなりの役所と言うことで出てきたんだろうけど
東映ファンからしたら節操もなんもあったもんじゃないとしか言えない

村田英雄、北島三郎に里見浩太朗で日活の番線にかかるってのはアレと言うことなのでしょうか
唯一日活専属の役者さん一人くらいいないといけないからか
梶芽衣子さんがヒロインとして花を添えてる

けどもある意味ヒロインとしての役不足(使い方間違ってません)感は否めなかったのは、私だけ?

辰巳柳太郎さんが映画を締めてらっしゃいましたが
新国劇の深刻なる資金不足を彼と島田御大で稼いでらっしゃったんでしょうねぇ
十把一からげのキャストクレジットに新国劇の若手の石橋正次の名前を見ましたが辰巳御大のバーターでしょうかねぇ
しかし、彼がどこに出演されていたのか見つけられんかった
これと同じ経験は仲代達矢 の「鬼龍院花子の生涯」の時もかなりな十把一からげクレジットに役所広司の名前を見たけども
どこに出ていたのか見つけられなかったことを思い出した

日活作品の着流しヤクザ映画って東映作品とちがって我慢劇の様式美な作品では無いので
村田英雄も里見浩太朗も我慢しないし、里見浩太郎は悪に加担して寝返る役ですから、堅気を痛めつけるし・・・ってことで
格調高い様式にのっとってないので娯楽としてのラストのケレンとしての剣戟の殴り込みはあるんだけども
カタルシスを感じないんだよね
外注作品ということもあるんだろうけども
ヒロインの梶芽衣子さん本当に役不足です

1970年製作、日本映画、ニューセンチュリー映画作品、日活配給
内川清一郎脚本・監督作品
出演:村田英雄、里見浩太朗、北島三郎、梶芽衣子、辰巳柳太郎
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