着てほしいと友は持ち来る遠き日の仕付けかかりしままの紬を
戴きし赤き紬を染め直し装ひてみむ友偲びつつ
突然友から「紬の着物をもらってほしい」と電話がかかりました。話によると箪笥の中を整理して古い着物を処分することにしたものの、この着物は紬なのに売ろうとしたら300円だといわれたというのです。さっそく持って来てくれた着物は、仕付けがかかったままでまだ一度も手を通してない赤い紬でした。私はよくわかりませんが色大島紬のように見えました。こんな高価なものが売るとなるとただみたいなものなのだと驚きました。柄はいいのですがあまりに派手なので地味に染め直していつか着てみようと思っています。