わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

2019-05-21 22:12:39 | Weblog

 

       ただ一人渚にこごみ遙か沖見つむる少女何を思ふや

       白々と命あるがに波走り潮の音と香立てて寄せ来る

 仲間たちはすぐ海岸散策を引き上げてしまったのですが、瀬戸内海国立公園の渋川海岸は「渚百選」に選ばれているので、私はひとり渚に向いました。するとそこにはただ一人だけ先客がいて、少女がしゃがんで遙か沖を見詰めていました。少女は何を思っているのだろうと思いふと虐待事件が頭をよぎりました。私もしゃがんで渚をながめると、波はまるで生き物のように潮の音と香を立たせながら寄せては返していました。

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