半分こ、しようね

先日、うどん屋に行ったときです。
注文品を待っていると老夫婦が入ってきました。
品の良さそうな、お二人とも白髪の方でした。
「カツ丼食べたいけど、全部食べられないから」と奥様が旦那様に言ってました。
「私もそんなにたくさん入らないから、二人で半分こしようか」と言っていました。
旦那様が「半分こ」なんて言うのが何となく微笑ましくて、二人の方を見ていました。
注文したカツ丼が私より早く届いたのが気に入らなかったのですがまず奥様がカツ丼を食べていらっしゃいました。
丼の中までは見えなかったのですが、奥様は割と豪快にカツ丼を食べてらっしゃいました。
身なりとは違った食べ方だったので、ちょっとビックリしてみていたのです。
「じゃ、半分ね」と言って奥様が旦那様に丼を渡しているのを見たら、上半分が無くなっていました。
旦那様は別に気にしない様子で、ニコニコ笑ってご飯と汁だけのカツ丼を食べていました。
このカツ丼の汁かけごはんって意外と美味しいのです。
実は金魚もカツ丼のカツはあまり好きでなくて、汁だけのご飯の方が好きなのです。
お金を払って帰るとき「美味しかったね」と奥様が旦那様に言ってらっしゃったのがなんとなくほのぼのと感じました。
仲の良い夫婦なのでしょう。