「ラビング 愛という名前のふたり」(Loving・2016) がとてもすてきな作品だったので、ジェフ・ニコルズ監督を追いかけて、「テイク・シェルター」(Take Shelter・2011)、「MUD -マッド-」(Mud・2012) と過去作品を見てみました。
決して派手ではないですが、キャンベルのスープの匂いがしてきそうなリアルなアメリカが描かれていて、ニコルズ監督の作品、どれも好きです。登場するのが、ジェシカ・チャステイン、マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーンなど、私の好みにどんぴしゃりの渋い実力派の俳優たち、というのもくすぐられます。
そしてすべての作品に出演しているのがマイケル・シャノン。どうやらニコルズ監督の世界を体現する、お気に入りの俳優さんのようです。今回取り上げたいのはアメリカでは2016年に公開された「ミッドナイト・スペシャル」。日本では劇場未公開作品ですが、先月DVDレンタルが始まったので早速借りてきました。
ミッドナイト・スペシャル (Midnight Special)
ほとんど予備知識なく見始めましたが、なんとも不思議な作品でした。サスペンス?スピリチュアル?と思いながら、流れに身を任せていくと、どうやらSFらしいということがわかってきます。一方、未知なる何かに導かれるようにして、我が子に与えられた使命を全うさせようと奮闘する、父親の物語でもあるのです。
舞台はテキサス。ロイ(マイケル・シャノン)と友人(ジョエル・エドガートン)が少年を誘拐し、車で逃亡するところから物語は始まります。実はロイは、この少年アルトンの父親。アルトンには不思議な力が宿っていて、その特殊能力に目をつけたカルト集団もアルトンを追っています。
そして、アルトンは特殊能力を使って国家の機密事項にもアクセスし、そのためにNSA(アメリカ国家安全管理局)からも追われる身となるのです。
お話はいってみれば、現代版かぐや姫といったところ。しかし、アルトンが何者か?どこから何のために来たのか?どうしてロイの妻(キルステン・ダンスト)から生まれたのか?そうした説明は一切ありません。でも私は、シミュレーション仮説を思い出して、なんとなく納得がいきました。
地球は「宇宙人がつくる動物園」であり、世界はシミュレーションなのかもしれない (WIRED 2016-07-02)
将来、地球外知的生命体からのコンタクトがあるとして、私たちになす術はあるのか。願わくは、”いい宇宙人”であることを祈るばかりです。
この映画、面白そうですね!エドガートンも出てるし、先日記事にされちた「ギフト」とあわせて今日、ツタヤレンタルしました。
見るのが楽しみです!
マイケル・シャノンは、私にとっては「スーパーマン」のゾッド将軍が出会いだったのですが(笑)、このところ味わいのある役柄も多いし、アカデミー賞にもノミネートされて頭角をあらわしてきた感じがします。
映画、見るのが楽しみです!ご紹介、有難うございます。
わ~、ギフトと本作、借りられたのですね。
私はどちらもおもしろかったですが
ごみつさんが気に入っていただけるといいな~
マイケル・シャノンはフィルモグラフィを見ると
恋はデジャヴ、バニラスカイ、レボリューショナリー・ロード...
とかなり見ているのですが、私もたぶんはじめて認識したのが
ゾッド将軍だと思います。^^;
どんな役も不思議とさまになる実力派の俳優さんですね。
感想、楽しみにしています☆
この監督さんの作品、決して派手ではないけど独特の魅力がありますね。
演技力の確かないい俳優さんを使ってますしね。キルスティン・ダンストの母親役も、なんだかとてもよかったです。
子役がまた可愛かった!
そういえば、「MUD」も少年たちが魅力的でしたね。
マイケル・シャノンさんはあまり注目したことのない俳優さんで、作品もあんまり観てないのですが、渡辺いっけいさんにちょっと似てるなぁと・・・・。
「テイク・シェルター」も観てみたくなりました。
ななさんがご紹介してくださってからわりとすぐに見たのですが
記事にするのがすっかり遅くなりました。忘れないうちに書けてよかった。^^
あまり情報がない中で見たので、かえって不思議な世界に
引き込まれることができてよかったです。
キルスティン・ダンストも存在感がありましたし、男の子がかわいかったですね!
透明感があって美しくて、役柄にぴったりの神秘性がありました。
MUDは、スタンドバイミーみたいな少年の成長物語というか...
男の生き方を示すマシュー・マコノヒーも印象的でした。
マイケル・シャノン、なるほど渡辺いっけいさんですか!
私は実は、遠藤憲一さんに雰囲気が似てるな~と思って見ていました。^^
テイク・シェルターもよかったです
ジェシカ・チャステインがまたかっこいいんですよね~
よかったらご覧になってみてください☆