六本木ヒルズに映画を見に行ったら、ランドマークの巨大グモの彫刻がカラフルニットで覆われていました。
いつもは無骨な蜘蛛の彫刻が、カラフルな縞々ニットでおめかししています。そういえば、先日 Casa Brutusの記事を見たことを思い出しました。六本木ヒルズのオープン15周年を記念して開催されている、テキスタイルアーティスト マグダ・セイエグさんによるインスタレーションです。(~5月27日まで)
マグダ・セイエグさんのアートは、ヤード・ボミング(Yard bombing)とよばれています。セイエグさんは、ドアの取っ手を毛糸で覆ったことがきっかけで、消火栓、道路標識、バスなど、無機質な物体を毛糸で覆うアートをはじめ、世界にムーブメントを起こしました。セイエグさんのTED Talkがあったので、リンクしておきますね。
毛糸テロ(ヤード・ボミング)はどのように世界に広がったのか (TED)
編み物は得意ではなかったというセイエグさんですが、近くで見るとなんともいえない味わいがあって、手作りのぬくもりにほっとします。配色も独特のセンスがあってすてきですね。ジオメトリックなデザインに、数学専攻とうかがって納得し、親近感を覚えました。
巨大蜘蛛を取り囲む広場の柱もニットで覆われていました。こちらも色のバランスがすてきです。
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ところで、そういえば日本にもヤード・ボミングがあったな~と思い出しました。
(ネットからお借りしました)
江ノ電江ノ島駅前の車止めのバーにあるスズメの飾りに、長年にわたって季節やイベント毎に毛糸の洋服を着せている方がいらっしゃいます。(詳細はコチラ) 私も江ノ島水族館に行った時に偶然見たことがあります。
日本にはもともとお地蔵さんによだれかけを着せる文化?がありますが、ヤード・ボミングに通じるところがあるかもしれませんね。