6月の建築基準法の改正で、確認申請がだいぶごたごたしているニュースが流れていますが、とうとう私もその申請をする段取りになりました。新しい書式はWebサイトからダウンロードできるので助かります。ただ、それらのファイルはほとんどが“ワード”で作られています。ワードということはワープロソフト、私はこれまで、これらの書類はデータベースで作って来ました。その理由はワープロですと、例えば「申請部分の面積○○ 申請以外の面積○○…」というような項目があった場合、○○に入力すると、その後の文字がその分ずれてしまいます。それをまた元に戻すのに結構手間が掛かったりします。こういう場合、データベースですと入力部分だけ打ち込めますし、いちいちカーソルを移動しなくてもtabキーで自動的に移動でき、しかもtabの順序も設定できます。また、表計算ソフト同様計算を自動でやってくれますので、書類の作成時間は随分短縮されます。今日は一日掛かって、新しい書式を作り直しました。
新しい確認書類は、第1面から第5面まで合計8ページ(改正前は5ページ)で、これを正、副、市町村の控え、消防の控えと4部作りますから、最低32枚のA4コピー用紙が必要です。さらに、シックハウス関係の換気計算や軸組計算なども、私の場合は図面でなく同じくデータベースで作っていますので、これが1部あたり6ページ、これ以外に1部ですが「建築計画概要書」が6ページ(改正前は4ページ)、建築工事届が4ページ(変わらず)で数えますと合計66枚の用紙を消耗することになります。これに設計図(A2)を1部あたり5枚添付します。図面も“明示すべき事項”が随分増えたようで、確認申請書類の作成に掛かる手間も結果的に増えます。
考えてみますと、私が事務所をはじめた頃は、確認申請の書類はB5サイズ1ページで済んだのです。それがいつ頃か役所の書類がA版に移行した時にA4-5面に変わり、その後細かい改正に伴い、内容も少しずつ変わって来ました。かつてB5-1枚に書いて来たことが、今ではA4-8ページに増えた訳で、かつて行政改革だの簡素化だのと叫んできたことが一体何だったのか、と首を傾げたくなります。
我々建築士の最終的な目的は、より良い住環境を作ることで、そのための一つの条件が「確認申請」制度だとは思いますが、それがあたかも目的のような風潮になるのは危険なことです。もっと大きな視点で建築というものを考えるべきだと思います。
新しい確認書類は、第1面から第5面まで合計8ページ(改正前は5ページ)で、これを正、副、市町村の控え、消防の控えと4部作りますから、最低32枚のA4コピー用紙が必要です。さらに、シックハウス関係の換気計算や軸組計算なども、私の場合は図面でなく同じくデータベースで作っていますので、これが1部あたり6ページ、これ以外に1部ですが「建築計画概要書」が6ページ(改正前は4ページ)、建築工事届が4ページ(変わらず)で数えますと合計66枚の用紙を消耗することになります。これに設計図(A2)を1部あたり5枚添付します。図面も“明示すべき事項”が随分増えたようで、確認申請書類の作成に掛かる手間も結果的に増えます。
考えてみますと、私が事務所をはじめた頃は、確認申請の書類はB5サイズ1ページで済んだのです。それがいつ頃か役所の書類がA版に移行した時にA4-5面に変わり、その後細かい改正に伴い、内容も少しずつ変わって来ました。かつてB5-1枚に書いて来たことが、今ではA4-8ページに増えた訳で、かつて行政改革だの簡素化だのと叫んできたことが一体何だったのか、と首を傾げたくなります。
我々建築士の最終的な目的は、より良い住環境を作ることで、そのための一つの条件が「確認申請」制度だとは思いますが、それがあたかも目的のような風潮になるのは危険なことです。もっと大きな視点で建築というものを考えるべきだと思います。