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アニマル(アークテクニコ、2-1号機)にまつわる思い出

2012-06-08 01:16:14 | パチスロ2号機

以前にも紹介したアークテクニコの名機「アニマル」(2-1号機)

 

完全確率方式が義務付けられた2号機にも拘らず、独特の吸い込み方式で連チャンした、怪しくも香ばしい機種である。

 

          (アニマル・ゲーム性フローチャート)

アニマルファンには解説するまでもないが、アニマルには「連チャンゾーン」「吸い込みゾーン」「フルーツ連チャンゾーン」の3つのゾーン(状態)が存在する。

連チャンゾーンでは、2~35枚のコインを飲ませた後に、ボーナスの判定が行われる。ここで当選するとボーナスが発生、B/R振り分けは約1:2。

ボーナス終了後は、再び連チャンゾーンからスタートする。ボーナス当選率には設定差があるが(下記参照)、全設定で約6割の連チャン率を誇る。また、設定変更後は連チャンゾーンからスタートする為、朝一が絶好のチャンス。当時はモーニングも入っていたので、なおさらである。

  連チャンゾーン通過時のボーナス当選率

(単位:%)

※「パチスロ完全攻略辞典」(日本文芸社)データに基づく。数値の異なる解析も存在。

参考…「パチスロ必勝ガイド」データ(連チャンゾーン通過時のボーナス合算確率)

設定1…59.7%、設定2…60.7%、設定3…61.1%

設定4…62.0%、設定5…63.0%、設定6…64.3%

⇒資料毎の誤差はあるが、いずれにせよ、全設定でループ率が6割前後というのは、「半か長か」のサイコロを振っている感じで、いかにも博打っぽい。これは、フルーツの抽選時にもいえる。

 

連チャンゾーン通過時にボーナス当選しないと、吸い込みゾーンに移行する。ここでは、規定の吸い込み枚数に到達しない限り、ボーナス抽選は一切行われない。いわば、「恐怖のハマリゾーン」である。途中、小役が揃うと天井カウンターが戻ってしまう為、純粋な差引枚数の天井である。これは、連チャンゾーンでも同じだ。

セットされる天井枚数は10~800枚で、やはり設定差が存在。一万六千円を突っ込めば、とりあえず最深部には届く。また、高設定程ハマりにくい。

※本来は、詳細な吸い込みゾーン表を載せる予定だったが、あまりにも文献毎の数値が違い過ぎる為、今回は割愛する。

(代わりに、イメージショットを載せておく…)

★追記…「参考」までに、所持資料の1つをアップしておく。

(単位は最上段のみ吸い込み枚数、残りは%)

 

吸い込みゾーンを抜けると、フルーツ集中の抽選が行われる。フルーツ当選率は約1/2で、やはり設定差がある(下記参照)。当選すると、25プレイの間、約40%の確率で15枚役(ベル、プラム)が揃う。フルーツに外れると連チャンゾーンに移行、ボーナスの期待が持てる。

また、フルーツ消化中には、毎ゲームボーナスも抽選されている(設定差あり、1/84~1/124)。ボーナス当選でフルーツはパンク、ボーナス後は連チャンゾーンからスタートする。

フルーツ25ゲーム完走で、再度フルーツ抽選が行われる。運が良ければ、このループでコインを増やす事も可能。

但し、運が悪ければ、フルーツ抽選に外れた後、連チャンゾーンでもボーナスを引けず、再び吸い込みゾーンに入ってしまう、最悪のパターンもある。その為、吸い込みゾーンの天井は「仮天井」と呼ばれた。

吸い込みゾーン到達後のフルーツ当選率

設定1…48.4%、設定2…49.2%、設定3…50.0%

設定4…50.0%、設定5…51.6%、設定6…52.3%

※「パチスロ必勝ガイド」のデータに基づく。数値の異なる解析も存在。


 アニマルと最初に出会ったのは、パチスロを覚えて間もない頃、高田馬場・さかえ通りの「日拓ビッグプレイ」(閉店)という小店だった。

高田馬場「日拓ビッグプレイ」…「777」の赤いネオンが目印。「パチスロ」や「連発アニマル」の看板も出ていた。「キューン、キューン」というボーナス音が、いつも通りに響いていた。隣りの松屋(牛めし)や、3階の学生ローン「アミーゴ」のお世話になった人もいるだろう。私は、幸いアミーゴは使わずに済んだ。

ただ、初心者の頃は、上記フローチャートも頭に入っておらず、適当な台に座っては良く負けていた。まぁ、連チャン性が非常に強い事だけは、シマに座っていれば体感できたが。

ハッキリ言って、本機のシステムを把握するまでは、「早い連チャンが多い」とか、「最大800枚飲ませれば、次のボーナスが来やすい」といった、基本的な事しか判っていなかった。

仮天井についても、打ち慣れない頃は「800枚飲ませれば、最低でも集中が一回来る。」と勘違いしていた位だ。その為、実戦中に妙な「妄想」に駆られた事も多い。

例えば、一万六千円突っ込んでも何も引けなかった時に、「そういえば、さっきプラムとベルが立て続けに3回落ちたな。あれがフルーツゲームだったんだ。」といった具合である。今から思えば、何とバカな錯覚をしていたのか、とあきれる。

 

そんなトーシロー状態からのスタートだったが、打ち込み回数が増えてくると、連チャンゾーンやリーチ目はもちろん、ベル・プラムの右リール大スベリや、ボーナステンパイ時のリールの震えなども判るようになった。通常時、右リールで小役を外す時間節約打法もあったな。

 

そういえば、あの店で連チャンすると、ドル箱を足下のポケットに置いていた。それから、2階の階段脇にあった小さな景品カウンターも懐かしい。当時は、上下2フロアにアニマルが置いてあったので、2階でもポコポコ言わせたものだ。帰りには、高田馬場駅の入口にあった「ポニー」というスタンドで、名物の焼きそばを食べてから山手線で帰宅…。20年以上前の遠い記憶だが、アニマルの雄姿を見ると、自然と当時の行動パターンも蘇ってくる。

~おまけ~

上野のパチスロ店「オスカー」(閉店⇒現「オリパサオスカー」)店頭のアニマル(1991年)

当時は、こうやって店頭にデモ機を置く店が多かったな。自動でリールが回っていたりして。オスカーには、改修機のアニマルGも置いてあったので、これも「G」かもしれない…まぁ、今更どうでもいい事だが。