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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

フィーバーフラッシュI(三共、デジパチ)

2012-06-20 12:15:30 | 現金機デジパチ

1990年(平成2年)に三共から登場した旧要件デジパチ「フィーバーフラッシュI」

 

当時、この機種は大人気で、私も本機の姿を見かけると、フラフラッと引き寄せられるように座る事が多かった。連チャン性はもちろんだが、派手な盤面、ドラム、サウンドなど一種独特の中毒性があった。向ヶ丘遊園「ニューギンザ」で、ひたすら打ちこんだ頃もあったな…。

 

★大当り確率:1/247

★賞球7&13

★ドラム停止順:左⇒右⇒中

★出玉2000~3200個(オマケチャッカーの調整次第)

★大当り絵柄…6種類、18通り(赤7、青7、コイン、BAR、2連BAR、3連BAR)

※某「F」誌では、コインを「タイヤに見えてしまう」と言っていたが、それも頷ける。

⇒有効ラインは中段とクロスの3ライン。中ドラムの上下段が「すりガラス状」になっており、無効ラインに絵柄が並ぶと、妙に悔しかったのを思い出す。

⇒Wリーチのパターンは「BAR&赤7」、「赤7&2連BAR」の二つ。特に当り易くはないが、やはり、Wリーチ時の中デジタルのスロー回転は、手に汗握るものだった。

 

★三共お得意の保留連チャンあり(全ての保留玉で発生、連チャン率は約11%)。

本機は、単発回し等の技が効かない「無差別連チャン機」(たそがれ連チャン機)。プロ、アマを問わず、誰にでも連チャンのチャンスがあった。

先輩格のF・レクサスやボルテックスIIは、チャッカー入賞で取得した乱数を、保留エリアに記憶していた。しかし、F・フラッシュIでは、保留エリアに乱数を記憶せず、乱数を元に「ハズレフラグ」の判定を行い、フラグが立てばハズレ、立たなければ大当りという、独特の「フラグ判定方式」を取っていた。

また、レクサスなど多くのデジパチは、保留満タン時に追加玉が入っても無効だった。しかし、FフラッシュIは、メモリー満タン時に新たな入賞があると、新しい判定値が古い判定値を押し出してしまう。これが、いわゆる「トコロテン方式」であり、「シフト方式」とも呼ばれた。

本機は、オマケチャッカーがスタートチャッカーの為、大当り中はトコロテン方式で次々と保留エリアが上書きされる。しかし、大当り処理でプログラムの作業量が増加すると、チャッカー入賞時にハズレフラグが立たないケースがある。これが、本機の保留玉連チャンの仕組みである。

但し、連チャンのチャンスタイムは大当り終了時までで、その後の保留消化時にチャッカーに追加入賞すると、連チャンするはずのメモリーが押し出されてしまう。その為、大当り終了と同時に、打ち出しを停止する事が大切なポイントだった。

 

★解析(連チャンシステム)を巡る、G誌とM誌の争い

当時、攻略誌の2大勢力である「必勝G」誌と「攻略M」誌は、解析結果などを巡る見解の対立が多く、F・フラッシュIの解析においても、これは同様であった。

元々、フラッシュIの解析はG誌の方が先だった(90年12月号)。その翌月、M誌も解析を掲載する(91年1月号)。

さらにM誌は翌月(91年2月号)、G誌の解析(連チャンシステムの解説)を暗に批判した。怒ったG誌は、M誌に再反論する(91年3月号)。

直前には、両誌の親睦を深める為、料亭での懇談会も行われていた。また、M誌の批判記事が掲載される前に、既にG誌は解析の訂正記事を掲載していた(91年1月号)。

それだけに、解析を暗に批判されたG誌側の不信は大きく、一連のやり取りを「和平条約破棄」と表現している。両誌の関係を大きく悪化させた原因が、このフラッシュIだったのだ。

ただ、G誌は、その後も積極的にフラッシュIを取り上げ続けた。91年5月号~9月号迄の5か月間、「月刊フィーバーフラッシュニュース」というコーナーを設けたほどだ。

同コーナーでは、「たそがれ連チャン機」であるフラッシュIの連チャン打法探究や、全国各地のフラッシュIに関する読者情報などが掲載された。内容的に、かなりオカルト的なモノであったことは否めない。

ある時、読者からフラッシュIの「裏モノ」情報が寄せられた事もあり、G誌のゴワゴワ王氏が名古屋の「M」ホールまで調査に乗り出したこともある。ただ、その時は見事な空振りを喰らっていた。まぁ、ホールを席巻した人気機種だけに、何かと噂が絶えなかった。