1992年(平成4年)登場の3-2号機「ミスターマジック」(サミー工業=現・サミー)
★ボーナス確率
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
BIG 1/363 1/342 1/314 1/298 1/274 1/239
REG 1/410 1/410 1/410 1/410 1/410 1/301
集中 1/3641 1/3278 1/2731 1/1639 1/1075 1/950
パンク 1/239 1/239 1/239 1/239 1/299 1/172
3-1号機「アラジンII」の後を継ぎ、シングルボーナスの集中「マジックチャンス」を搭載したA-Cタイプとして登場。
但し、各種ボーナス確率は大幅に変更されていた。シングル集中役は、入りにくく抜け易い仕様。その分、BR確率がアップしており、両ボーナス主体のゲーム性に変更された。
アラジンII同様、ボーナス成立時の「リールのスベリ」が大きな特徴。各リールが大きく滑れば、ビッグ、レギュラー、シングルの何れかが成立している。「おっ、スベッた」とビッグを狙って、シングル(シルクハットとクエスチョンマーク)だった時のションボリ感も、今では懐かしく思える。
アラIIでは、リーチ目や集中継続目の役割を果たした単チェリー。ミスターマジックでは、BRの等倍返し目ではあるが、集中継続目ではない。
BR成立後の単チェリー確率=1/2.5 ⇔ 集中中の単チェリー確率=1/232.4
ビッグボーナス中は、リール窓の右側に「ミスターマジック」のコミカルな顔が浮かび上がる。
(マジシャンというよりは、ピエロに近かったが…)
ビッグ中の小役が8枚の為、ボーナス消化に時間が掛かるが、2枚掛けで時間短縮可能。
導入直後は、ノーマル然としたものも多く見られたが、次第に裏モノが増殖。このパターンは、当時の3号機の宿命でもあった。バージョンも複数存在し、アラIIタイプの貯金Verや、トライアンフでお馴染みの「裏設定5400段階」などが登場。
地元の「L」店に本機が導入された際は、連チャンらしい連チャンもあまりなく、マッタリした出方という印象を持った。あれは、どう考えてもノーマルだったと思う。
しかし、町田の「壱番館」(閉店)というパチ屋で遭遇したミスターマジックは、エゲツない連チャンをかましていた。一度ビッグが当れば、短いゲーム数でポンポンとビッグばかり連チャンする。ハマリと連チャンが比例しておらず、単なる貯金モノではなかった。連チャン中は、左リールがズルズル滑りまくって、実に気持ちが良かった。
いつだったか、夕方にこの店の2Fを見回したら、客は老夫婦二人だけのガラガラ状態だった。ただ、打っている爺さんが爆裂中で、「自分も」と思い背後のカド台に座ると、ほんの数ゲームでビッグを引いた。そこから連チャンがスタートして、ビッグ即連4000枚をゲット。たった二人の打ち手が共にタコ出しという、「プチお祭り状態」となった。
(在りし日の町田「壱番館」…現在は回転寿司店)
(壱番館2Fでミスターマジックを打つ客たち。2Fのワンフロアが、まるまるミスマジだった。)
また、下北沢駅の踏切前にあった「ワールド」(閉店)の2Fにも、裏ミスマジが並んでいた。ここは、かなり末期まで設置されていたので、ご記憶の方もおられるだろう。いつ寄ってもガラガラで、危険な臭いがプンプンしていたが…。
(在りし日の下北沢「ワールド」…1Fで三共のハネモノ「エンタープライズ」を良く打った店。10年ほど前に閉店し、跡地では居酒屋が営業中。)