まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

マーブルDX(奥村、デジパチ)

2012-02-17 11:08:45 | 現金機デジパチ

1991年(平成3年)に奥村遊機(モナコ)から登場した新要件デジパチ「マーブルDX」。

旧要件時代の人気機種「マーブルX」の新要件機バージョン(ドットデジタルも踏襲)。

大当りの他に、「中当り」や「小当り」というゲーム性を採用(これは、マーブルXにはなかった)。但し、小デジタルは存在せず、メインデジタルの出目で、中当りや小当りを決定する。また電チューもなく、メインアタッカーが一定時間開放する仕組み。

平和の「ブラボー」、ニューギンの「ニューヤンキー3」、マルホン「パールセブン」など、80年代のデジパチでは結構使われていた「中・小当り」のシステムだが、本機はさらに中・小当りの確変機能を搭載していた(後述)。

 

★大当り確率1/230。出玉2400個。最高継続ラウンド数16回。

★大当り絵柄は15種類(0~9、¥、$、F、当、V)。そのうち「3,5,7」の3種類で当ると、次回まで中・小当りの確変状態に突入。この特性を利用して、3,5,7を継続遊技の「ラッキーナンバー」として営業する店も多かった。次の大当りが3,5,7の場合、確変は継続(ループ率=1/5)。

★確変中は、中当り及び小当りの確率がアップ(大当り確率はそのまま)。

・中当り(84通り)⇒メインデジタルに3か7が2個出ると、アタッカー5.8秒開放(「383」や「177」など)。

・小当り(222通り)⇒中デジタルに「当」が出ると、アタッカー1.4秒開放(「2当0」など)。

★通常時の確率は、中当り=1/230、小当り=1/77。確変中は、それぞれ10倍アップ。

★確変中は、メインデジタル周囲のランプがうっすら白く光る。導入当初は、ランプが付いた状態の確変台を拾う事も出来た。

★小デジタルやスルーチャッカー等は無く、通常時のデジタルの回りが確変中も大きく影響した。当然、スタートチャッカーの甘い台を選ぶ事が重要。

★中当りや小当りになると、メインアタッカーが開く為、1個入賞に付き15個の戻しがあった。その為、確変中の止打ち攻略が非常に強力で、導入間もなく釘を締める店が続出。中には、出入り禁止を言い渡されるケースも…。

★故・田山幸憲プロも、池袋「S店」(山楽)で本機を一時期打っていた。当時の日記では「マーブルデラックス」と呼んでいたのが印象深い。「あれは面白い台だよねえ。ラッキーナンバーで当ったら玉、減らないんだもの。でも、アレだよなあ。デジタルの当り確率が変わるってのは良くないよね。露骨すぎるよ。パチンコの当りハズレなんて台の中でどうにでもできるってことを全面に押し出してるわけだからね。これも、業界の陰謀の一部なんだろうか?」(「田山プロの居酒屋無駄話」より)

★東京・用賀にあった台湾料理店「青龍門」は、「パチンコ台を店内に置く店」として当時人気を集めた(現在は既に閉店)。店内には様々な台が置いてあったが、このマーブルDXもテーブル脇に多数設置されており、客が実際に打つ事も可能だった。また、定時になると全台が一斉に大当りを開始。店内がデジパチの派手な電飾に包まれる光景は、圧巻の一言だった。