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古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
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有楽町駅前路地、今は無き名店たち

2012-02-09 02:45:29 | 昔話あれこれ
今回は、単なる個人的な思い出話。
 
 
今から13年前の1999年(平成11年)、JR有楽町駅と「有楽町マリオン」とを結ぶ3本の古臭い「路地」が存在した事をご存知か。
 
 
「中央通り」、「朝日街通り」、それに名称不明の裏通りの3本である。
 
 
なぜ「1999年」かというと、その頃の職場が有楽町にあって馴染み深いからだ。
 
 
これらの路地は、近代的な街並みの有楽町界隈にあって、妙に昭和っぽい雰囲気が漂う「異空間」であった。
 
 
近年の大規模な再開発により、今も残るのはフルーツの「百果園」や中華料理の「中国亭」などがある「中央通り」のみとなった。
 
 
 
この中央通りには、1999年当時、「いんでいら」というカレースタンドがあった。昼休みに良くカツカレーを食べた店だ。カウンターは異常に狭かったが、味は保証付きだ。
 
 
同じ中央通りの駅側には、「シネ・ラ・セット」というミニシアターがあり、映画ファンにとって有難い存在であった。
 
 
このすぐ隣では、立ち食いの「名代・後楽そば」が営業。黄色い看板に「やきそば」「天丼」などのメニューが雑然と書かれていた。駅前の好立地で、狭い店内は常に客でごった返していた。

 
一方、駅と反対側のマリオン前の路地では、宝塚スターのブロマイドや雑誌などのグッズを売る小さな店「ふじやブロマイド店」が営業。その隣には、スパゲッティの美味しい喫茶店「ニュードラゴン」。さらに隣には、趣深い日本料理店の「初藤」(はつふじ)
 
 
 
この中央通りの隣りには、「朝日街通り」という寂しげな路地があった。ここでは、手打ち台のアレンジボールと雀球の打てるレトロ店「かもめ」が営業、マニア垂涎のラインナップは「都会のタイムポケット」と呼ぶに相応しかった。「かもめ」の隣には、洋菓子の「アマンド」があり、その並びには甘味処の「おかめ」。さらに奥のマリオン向かいには、由緒正しき喫茶店「ゴッサムカフェ」(旧「ルミエール」)。

 
そして、「朝日街通り」の隣に第三の路地があり、タイスキで有名な「可口飯店」(コカレストラン)が営業。夜は赤いネオンが妖しく光り、とても異国情緒溢れる店であった。同じ通りの喫茶店「ルーブル」や、ビアレストラン「レバンテ」なども印象深い。
 
 
 
数年前の有楽町駅前再開発で、これらの路地は区画整理され、上述したほとんどの店が消え去った(移転して営業を続ける店も一部存在)。跡地には、「有楽町イトシア」のオシャレな大型ショッピングビルが建ち、13年前の面影は全く残っていない。唯一残った「百果園」前の中央通りも綺麗に整備され、もはや「裏路地」という言葉は当てはまらないだろう。
 
 
僅か10数年で、有楽町の顔も随分と変わってしまった。しかし、昭和のレトロな空気が感じられた3本の路地と、健気に営業していた名店達は、今も私の記憶に残り続けている。