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「レベル」LEVEL パチスロ悪の奇蹟

2012-02-02 03:39:58 | 懐かしのパチンコ本・攻略誌・漫画

(C)佐多みさき、河本智彦、白夜書房

 

平成初期・懐かしのパチスロ漫画

 

「レベル」LEVEL パチスロ悪の奇蹟(第1巻)

作・画:佐多みさき、原作:河本智彦

白夜書房・エキサイトコミックス(1992年)

★単行本第1巻は、「漫画パチンカー」1991年4月号~12月号連載分を収録。(単行本第2巻以降が発刊されたかは不明)

 

(あらすじ)

「平凡なサラリーマンだった豊田がオープンしたパチスロ店「レベル」は超ボッタクリだった。金儲けの為なら手段を選ばず、客を果てしない欲望の泥沼へ突き落す。そして遂に犠牲者が出た。ワルにならなきゃ、いい暮らしは出来ない。悪に豊田は、どこまで悪に染まりきれるのだろうか。」(単行本の紹介文より)

「世の中、結局ゼニや!!金儲けの為なら手段を選ばない。悪魔に良心を売り渡した男ー豊田。平凡なサラリーマンだった豊田が店長になったパチスロ店「レベル」は、超ボッタクリにもかかわらずオープン以来、連日超満員だ。なぜ、客は負けても負けても魅入られた様に「レベル」に通い続けるのか。現実に起こり得るパチスロ業界の裏を描いた、本格パチスロ・ピカレスク・コミックス。」(単行本の紹介文より)


 

本作は、「知られざるパチスロ店の内幕」を暴いた平成初期の話題作である。当時、パチスロ人気にあやかって様々なパチスロ漫画が登場したが、「作者がパチスロを知らないのでは」と思えるほど酷い作品も多かった。そんな中で、この「レベル」は麻雀プロの河本智彦氏が原作を担当する異色の作品だったが、決め細かい取材や情報に裏付けられた内容の濃い上質な作品に仕上がっている。因みに、麻雀プロが原作のパチスロ漫画としては、当時土井泰昭プロが山根泰昭名義で原作者となった「JACK パチスロ闇の帝王」などがある。

 

客としてパチスロ店に通っていたサラリーマンの豊田。ある日、実質的な店の経営者と偶然親しくなり、そこで新規パチスロ店の店長にヘッドハンティングされる。しかし、その新しい店というのが実は極悪ホールで、サクラや裏基板を使って一般客から巻き上げる手法で暴利をむさぼっていた。「世の中、金が全てや!」と、ボッタクリホール経営に精を出す豊田だが、ある日、負けが込んだ常連客の自殺で、客を騙して儲ける事への後ろめたさも感じ始める。

(C)佐多みさき、河本智彦、白夜書房

(C)佐多みさき、河本智彦、白夜書房

 

★後に、本作を原作としたVシネマも登場。

「脱サラして家業のパチスロ店を継いだ青年と、彼の強引なやり方に憤慨する同業者の闘いを描いたサスペンス・アクション。平凡なサラリーマンだった豊田は、父の後を継ぎパチスロ店を経営することになった。しかし店は業績不振で潰れる寸前。野心を燃やした彼はあくどい手を使い店を軌道にのせるが、そこには同業の巨大暴力シンジケートがはびこり、やがて犯罪の世界にまで足を踏み入れてしまうのだった…。」

監督・脚本:松島哲也、主演:仲村トオル(1994年作品)