とある設計事務所のスタッフダイアリー

兵庫の輸入住宅建築設計事務所・セルビーハウジングのスタッフがふと感じたこと、つぶやきを日記にしてみました。

輸入住宅のすすめ。 スペイン2

2007-09-09 09:40:25 | 輸入住宅のすすめ
おはようございます。      人気ブログランキング  
   
サグラダ・ファミリアの地下展示室でのお話しです。

日本の住宅設計においては程遠い発想から建物が建てられているようです。

この写真は、分かりにくいですがサグラダ・ファミリアの構造設計の元になった模型です。


まず天井から無数の糸をアーチを描くように規則的に垂らし、その先に重りをぶら下げていきます。

その糸の途中からまた次の糸を垂らし同じように下に伸ばしていきます。

重力により、きれいに垂れ下がった位置がバランスの取れた安定した位置であるということが理解できるでしょうか?


それをひっくり返した形が

サグラダ・ファミリアの原型だということだそうです・・・。

は??
って感じですが

この複雑な形は、単なるデザインだけでなく、細く高く伸ばされた柱、一本一本に構造的な意味があったようで、実際に見て肌で感じるとなんと素晴らしい設計なのだ、と思いました

その他に

木は、葉っぱの部分が生い茂ると風の力や重みがすべて幹と根っこにかかるのに
どうして倒れないのかと言う所からヒントを得て
独立柱の構造に応用してみたり 


エイのひれのように波打ちながら水圧を避け前に進む構造をヒントに
屋根面に受ける風圧力と荷重をいかに薄い材料で絶えられるかを考えたり



円に近い多角形がいくつも組み合わさると強度が増すとか


太い物の集合体から上に行くほど細く分散させていくと軽い材料で太い物と同じ強度が得られるとか


等々・・・


日本の住宅に取り入れられるかは別にして

「壁に貼られた合板により地震の強度を向上させて、出来るだけ
四角い家の方が丈夫である」

という固定観念では、間違いなく出てこない発想ばかりでした。


ガウディ、次回も続きます。


人気ブログランキング!参加中!ワンクリック、ご協力お願いいたしま~す

有難うございます。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿