先日行われた田中好子さんの葬儀、そのなかで同じキャンディーズの仲間だった伊藤欄さんと藤村美樹さんの弔辞が読まれました。
その中で気になったのは天国と神という言葉。
天国というのは浄土をさしているのでしょうが、どちらかというとキリスト教の浄土のイメージがあります。
葬儀の様子を見ると南無妙法蓮華経と唱えている声が聞こえたので仏式でしかも日蓮宗系のやり方で行われたものと思われます。とすると、その浄土とは霊山浄土になるはずなのに。
しかも、仏式でも各宗派によって浄土が違うんですよね。
日蓮宗系(南無妙法蓮華経)の浄土は霊山浄土、浄土宗系(南無阿弥陀仏)の浄土は極楽浄土といった風に。
そしてそれぞれの浄土を治める仏様(神様ではありません)は霊山浄土ならお釈迦様、極楽浄土なら阿弥陀様です。
今回の弔辞でもわかるように、亡くなられた方が行くところと言えば天国,そこの主とは神様という認識が持たれているのでしょう。おそらく多くの日本人がそういう認識を持っているのではないでしょうか。大抵の人が仏教徒であるにもかかわらず。
こういう状況を招いたのは仏教の布教者、僧侶のアピール不足のせいなのでしょうね。
もっと正しく認識していただけるように頑張らなければいけませんね。
いずれこの世界を離れてお世話になるのはそれぞれの浄土の仏様なのですから。