清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

NHK交響楽団演奏会甲府公演

2009-07-06 15:17:15 | クラシック

昨日は山梨県立県民文化ホールで行われたN響のコンサートに行ってきました。

演目はメンデルスゾーンの序曲「美しいメルジーネの物語」、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ベートーベンの交響曲第7番です。

指揮はクリスチャン ヤルヴィ、ヴァイオリンはマヌエラ 有希 ヤンケ、コンサートマスターはN響の篠崎史紀の面々です。

会場に行くとまだ当日券も売っていましたし、S席に空席も少々あります。

演奏曲目はメンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)、べト7(ベートーベンの交響曲第7番)という超メジャーなものなのに、N響といえどもなかなか満席にはならないということでしょうか。

指揮者がクリスチャンヤルヴィでなく、お兄さんのパーヴォヤルヴィだったら満席になったかも知れませんけれど。

 最初の曲目が終わって、2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、マヌエラヤンケの演奏を生で聞くのは初めてです。

彼女のヴァイオリンはストラヴィヴァリウスの「ムンツ」とのこと。

最近耳の調子が悪かったのですが、ストラヴィヴァリウスのやわらかな響きは心地よく、少し耳の調子が良くなったような気がしました。

ちなみにマヌエラヤンケのアンコール曲の演奏はありませんでした。

 15分の休憩をはさんで、ベートーベンの交響曲第7番。

この曲は好きな曲ですから気合いが入ります。

が、演奏はというと、のっけからフルスピード、第一楽章が終わって一呼吸する間もなく第二楽章に突入、第三楽章になってもそのスピードは緩むことなく、第四楽章まで一気になだれ込みます。

そのために、せっかくの第四楽章の盛り上がりの効果も薄れてしまっています。

もはやはスピード感があるというより、失速して暴走しているような印象です。

その間、指揮者は指揮台の上で踊りまくっているだけで、「やっつけ仕事だからさっさと片付けてしまおう」的な感じさえします。

全体的に大味でベートーベンを水で薄めて引き延ばしたような薄っぺらな感じ、それなのに響きは暴力的です。

こんなベト7を聞いたのは初めてです。

せっかく、ストラヴィヴァリウスで耳の調子が良くなったのに、そのあと拳で殴られたような不快な感じです。

それに、間とメリハリがないせいで、聞いている方も強制的に100メートルダッシュをさせられているような息ぐるしさです。

この曲を聞き終わったあとはスカッと爽快になるのが常でしたが、疲れるばかりです。

 この指揮者の良さが全くわかりません。

他の指揮者でN響が演奏するベト7はいくつも聞いたことがあるのですけれど、こんな暴力的な響きは一度も聞いたことがありません。

楽しみにしていた公演ですが、残念ながら期待外れに終わってしまいました。

 この公演は7月20日の午前7時20分からNHKFM(山梨県内)で放送される予定のようですから、もう一度聞いて確かめてみたいと思います。

ちなみに、この日最後のアンコール曲はルーマニアのポルカ、たぶんヤルヴィは民族的な曲をアンコールに持ってくるだろうなと思っていましたがそのとおりでした。

しかし、これもまた超ハイスピード、疲れが倍にましたようです。

 日記@BlogRanking にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ ブログランキング・にほんブログ村へ→ランキングに参加しています。一日一クリックのご協力をお願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする