夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

NEWSを知りたい

2007年12月07日 | Weblog
このところ、TENOHASIに取材攻勢。

10月、池袋のある路上生活者のドキュメントが某テレビ局で放映された。
取材した記者はまじめな人で春から取材を続けてきたから私たちもそれなりに協力したが、出た映像には違和感を感じた。
ちょっと珍しいタイプの話題性のありそうな路上生活者が出てきた。
明らかにカメラを意識した発言をしていた。
「かわいそうで健気な人」の枠にきちんと納めてていた。
あの人の実像とは思えなかった。
(もちろんあの人がかわいそうでも健気でもないとは言わないけれど)

やはりテレビは視聴率を稼がなくてはならない以上、
やらせの世界から脱することができない
と言うことを再確認した。

その直後、今度は別のテレビ局が取材に来た。
路上生活の当事者メンバーが過去と今回のテレビの対応にさんざん文句を言ったら
来なくなった。

今度は某大新聞から取材の申込み。
貧困と格差の問題は、今ホットで商品価値のあるモノなのだろう。
願わくばすぐ消費され飽きられませんように。
「事件は現場で起きている」
その言い方を借りれば
「問題は、人々が目を背けているところに存在している」

タイトルは”GOGO 2・3’s”より

”聞かせておくれ 目立たないような
小さな事件が  重なる訳を

教えておくれ  新聞に出てた
ほら ちょっとしたNEWSの 本当の訳を”

予言者みたいな清志郎。
あまりにもストレートに社会問題を歌った曲はあまり好きでないが
このタイプの曲は本当にすごいと思う。

ちなみに
夏休みに、少年による路上生活者襲撃事件が起きた某区の教育委員会に、「路上生活者の問題を学校できちんと教えてほしい」ともやいの稲葉さんと申し入れに言った。
そうしたら、今日、教員向け研修会を開くから講師で来てほしいと正式な依頼が来た。初めて仕事としてこの問題を語れる。どんな研修にするか、今から楽しみ。
コメント (2)
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