夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

トータス松本の「多摩蘭坂」

2007年04月02日 | Weblog
しばらく更新しないうちに何と4月になってしまいましたね。
とりあえずまだ生きてます。

昨日はTENOHASIの花見でさんざん飲んだので、体が重い。

10時から区民体験農園の講習・第2回。
トウモロコシと大根の種まき。
相棒のG藤さんがいるからてきぱき進んで、11時半過ぎには終了。
ほうれん草に土をかけすぎて、発芽率が悪くてショック。

午後は、つれあいと花見に。
石神井公園の三宝寺池の畔でビールを飲みながら道行く人のファッションチェックをする。
つれあいは、春らしい色や質感を大事にしているらしい。

飲み続けなので、疲れた。家に帰って寝る。

6時から東京芸術座の「初恋」。娘の同級生のお父さんが演出するアトリエ公演。
プロレタリア作家の村山知義が創設した劇団で、もうすぐ50周年になるんだそうだ。教条的なつまんない劇だったらイヤだと思っていたが・・
 
個々の役者のリアリティーがあって、とっても良かった。

大正ロマンの香りが残る一家の2日間を描いたペーソスあふれる劇。
夢想的な読書家で、本から抜き書きした言葉をラブレターに書きまくる息子の直情・のんべで失敗ばかりしているおじさんの酔態・そのおじさんを想う主人の妹の耐える姿・加藤茶みたいなオヤジさんのすごくいい味・・・・どれもとっても良かった。
何よりも客席よりも舞台が広く、目の前で劇が演じられる楽しさ。
途中でいきなり暗転からオヤジさんが歌い出し、コーラスがかぶるというシーンがあったのもおもしろかった。これは、発表当時の1936年だったらみんなで歌ったんだろうと連れ合い。

やっぱり村山知義っていいな。全然教条的じゃない。登場人物はプチブル的な人たちばかりだし。これが治安維持法違反の逮捕理由の一つになったなんて、その頃の特高はなんて演劇のわかる人たちだったんだろう。確かにこの暖かさは、時局的ではない。

帰ってテレビを見る。
情熱大陸ではトータス松本が出た。「無名時代に、よく練習をした空き地」「よく大好きな忌野清志郎の歌を歌った・・」と多摩蘭坂を歌い出したのがうれしい。
田舎の両親が出てきて「すごくいい加減な子で、何でも楽な方に楽な方に行こうとしてた」「初めて大阪の公演を見に行ったとき、ようけお客さんがいて・・・涙で何も見えんかった」というのもよかったな。

コメント (3)
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